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固定資産税の支払いはどうなる?相続した実家の税金、姉に払ってもらうには?

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【悩み】
固定資産税は、私たちが持っている土地や建物(家屋)にかかる税金のことです。毎年1月1日時点での所有者に対して、その年の税金が課税されます。この税金は、地方自治体(市区町村)に納めます。
固定資産税の目的は、私たちが住んでいる地域を良くするためです。道路を作ったり、公園を整備したり、学校を運営したりするために使われます。
固定資産税の金額は、土地や建物の価値(固定資産評価額)に基づいて計算されます。固定資産評価額は、3年に一度見直されます。税率は、自治体によって異なりますが、一般的には1.4%です。
お母様が亡くなった場合、実家を相続する人が固定資産税を支払う義務を負います。相続人が複数いる場合は、原則として全員が連帯して支払う義務があります。
今回のケースでは、質問者様と海外在住のお姉様が相続人となります。お姉様が固定資産税を支払わない場合、質問者様が全額を立て替えて支払う必要が出てくる可能性があります。
しかし、ご安心ください。質問者様は、お姉様に支払いを求めることができます。これは、相続人全員が固定資産税を支払う義務を負っているからです。
この問題に関係する主な法律は、民法です。民法では、相続について、そして連帯債務について定めています。
つまり、固定資産税は相続人が連帯して支払う義務があるため、誰か一人が全額を支払う必要はありません。支払った人は、他の相続人に対して、自分の負担分を超えた部分を請求できます(これを「求償権」といいます)。
相続放棄(相続する権利を放棄すること)をすると、その人は相続人ではなくなります。そのため、固定資産税を支払う義務もなくなります。
しかし、相続放棄は、プラスの財産もマイナスの財産もすべて放棄することになります。実家を手放すことになるかもしれませんので、慎重に検討する必要があります。
また、相続放棄は、相続開始を知ってから3ヶ月以内に行う必要があります。期限を過ぎると、原則として相続放棄はできなくなります。
お姉様に固定資産税を支払ってもらうためには、いくつかの方法があります。
もし、お姉様が海外に住んでいる場合、連絡が取りづらい、または、支払いを拒否する可能性もあります。その場合は、弁護士に相談し、適切な対応策を検討することをお勧めします。
以下のような場合は、専門家(弁護士や税理士)に相談することをお勧めします。
専門家は、法律や税金の専門知識を持っており、あなたの状況に合わせて適切なアドバイスをしてくれます。また、専門家は、相手との交渉を代行することもできます。
今回の質問の重要ポイントをまとめます。
固定資産税の問題は、放置するとトラブルに発展する可能性があります。早めに適切な対応をとることが大切です。
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