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土から産廃!土地購入後に発覚、業者の責任と対処法を解説

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【悩み】
業者の行政処分は、都道府県や市町村の廃棄物担当部署へ相談。隣地への影響が心配な場合は、専門家への相談も検討しましょう。
まず、今回の問題に関わる基本的な用語や概念を整理しましょう。
・産廃(産業廃棄物)
事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、法律で定められた20種類のものを指します。廃プラスチックもその一つです。
・不法投棄
廃棄物を、法律で定められた方法以外で捨てることです。今回のケースのように、土地に不法に廃棄物を埋める行為も該当する可能性があります。
・瑕疵(かし)
「欠陥」のことです。不動産取引においては、土地や建物に通常備わっているべき品質・性能が備わっていない状態を指します。今回のケースでは、土地に産廃が埋まっていることが、瑕疵に該当する可能性があります。
・契約不適合責任
2020年4月に施行された改正民法で導入された概念です。売買契約において、引き渡されたものが契約内容に適合しない場合、売主が負う責任を指します。以前は「瑕疵担保責任」と呼ばれていました。
今回のケースでは、土地の売買契約において、売主が土地の状態について正確な情報を開示していなかったり、土地に産廃が埋まっていることを買主が知らなかったりした場合、契約不適合責任が問われる可能性があります。
親族の方が直面している問題は、土地の購入後に地中から産廃が発見されたというものです。売主は「契約書に書いてある」として責任を否定していますが、状況によっては、売主が責任を負う可能性も考えられます。
まず、重要なのは、契約書の内容を精査することです。契約書に「売主は瑕疵について責任を負わない」といった免責条項があったとしても、それがすべてのケースで有効とは限りません。売主が故意に事実を隠していた場合や、買主が通常の注意を払っても発見できなかった瑕疵については、売主の責任が問われる可能性があります。
行政処分については、都道府県や市町村の廃棄物担当部署に相談することが最初のステップです。不法投棄の事実が確認されれば、行政指導や罰則が科される可能性があります。
隣接する土地についても、同様の産廃が埋まっている可能性があるため、専門家への相談を検討しましょう。専門家のアドバイスを受けながら、適切な対応策を講じることが重要です。
今回のケースに関係する主な法律や制度は以下の通りです。
・廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)
廃棄物の適正な処理を定めた法律です。不法投棄を行った場合、刑事罰や行政処分が科される可能性があります。
・土壌汚染対策法
土壌汚染の状況を調査し、汚染された土壌の適切な処理を定めた法律です。産廃が原因で土壌汚染が発生している場合、この法律が適用される可能性があります。
・民法(契約不適合責任)
売買契約における売主の責任を定めた法律です。土地の瑕疵について、売主が責任を負うかどうかを判断する際に重要な要素となります。
・宅地建物取引業法
宅地建物取引業者の業務について定めた法律です。業者の不適切な行為に対して、行政処分が科される場合があります。
今回のケースで、誤解されがちなポイントをいくつか整理します。
・契約書に免責条項があれば、売主は絶対に責任を負わない?
いいえ、そうとは限りません。免責条項があったとしても、売主が故意に事実を隠していた場合や、買主が通常の注意を払っても発見できなかった瑕疵については、売主の責任が問われる可能性があります。また、契約内容によっては、免責条項の適用範囲が限定されている場合もあります。
・行政処分は、すぐに業者に科される?
いいえ、そうとも限りません。行政処分を行うためには、事実関係の調査や、関係者への聞き取りなど、様々な手続きが必要となります。また、行政処分には、是正勧告、業務停止命令、許可の取り消しなど、様々な種類があります。
・隣接する土地にも産廃がある場合、必ず土壌汚染調査が必要?
いいえ、必ずしもそうとは限りません。土壌汚染調査を行うかどうかは、産廃の種類や量、土地の利用状況など、様々な要素を考慮して判断されます。ただし、土壌汚染の可能性が高い場合は、調査を行うことが推奨されます。
今回のケースで、実際にどのような対応ができるのか、具体的なアドバイスをします。
1. 契約書の確認
まずは、売買契約書の内容を詳細に確認しましょう。瑕疵に関する条項や、免責事項の有無、適用範囲などを確認します。必要に応じて、弁護士などの専門家に相談し、契約内容の解釈についてアドバイスを受けることも有効です。
2. 証拠の収集
産廃が発見された状況や、売主とのやり取りなど、関連する証拠を収集しましょう。写真や動画の撮影、メールや書面の保存など、客観的な証拠を確保しておくことが重要です。
3. 専門家への相談
弁護士、土地家屋調査士、環境コンサルタントなど、専門家への相談を検討しましょう。それぞれの専門家が、異なる視点からアドバイスをしてくれます。
4. 行政への相談
都道府県や市町村の廃棄物担当部署に相談し、状況を説明しましょう。不法投棄の疑いがある場合、行政による調査が行われる可能性があります。
5. 隣接地の調査
隣接する土地についても、専門家による調査を検討しましょう。地中レーダー探査や、ボーリング調査など、様々な調査方法があります。調査の結果、産廃が発見された場合は、同様の対応を行う必要があります。
具体例
例えば、売主が「契約書に書いてあるから責任はない」と主張した場合、弁護士に相談し、契約書の解釈について意見を求めることができます。弁護士は、契約内容や、過去の判例などを踏まえ、売主の責任の有無について判断します。
また、隣接する土地で産廃が見つかった場合、環境コンサルタントに依頼し、土壌汚染調査を行うことができます。調査の結果、土壌汚染が確認された場合、汚染された土壌の除去や、浄化などの対策が必要となります。
今回のケースでは、以下のような場合に専門家への相談が必要となります。
・契約内容の解釈で困った場合
契約書の内容が難解で理解できない場合や、売主との間で解釈の相違がある場合は、弁護士に相談しましょう。弁護士は、契約内容を正確に解釈し、法的観点からアドバイスをしてくれます。
・売主との交渉がうまくいかない場合
売主との交渉が難航している場合や、相手が誠実に対応してくれない場合は、弁護士に交渉を依頼することも検討しましょう。弁護士は、法的な知識と交渉術を駆使して、問題を解決へと導きます。
・不法投棄に関する行政処分を検討する場合
業者の不法投棄について、行政処分を検討している場合は、弁護士や、環境問題に詳しい専門家に相談しましょう。専門家は、行政手続きや、法的責任についてアドバイスをしてくれます。
・隣接する土地の状況が心配な場合
隣接する土地に、同様の産廃が埋まっている可能性があり、その影響が心配な場合は、土地家屋調査士や、環境コンサルタントに相談しましょう。専門家は、土地の状況を調査し、必要な対策についてアドバイスをしてくれます。
今回のケースは、土地の購入後に地中から産廃が発見されたという、非常にデリケートな問題です。以下に、今回の重要ポイントをまとめます。
・契約書の確認:売買契約書の内容を詳細に確認し、瑕疵に関する条項や、免責事項の有無、適用範囲などを把握しましょう。
・証拠の収集:産廃が発見された状況や、売主とのやり取りなど、関連する証拠を収集し、客観的な証拠を確保しましょう。
・専門家への相談:弁護士、土地家屋調査士、環境コンサルタントなど、専門家への相談を検討し、それぞれの専門家からアドバイスを受けましょう。
・行政への相談:都道府県や市町村の廃棄物担当部署に相談し、状況を説明しましょう。不法投棄の疑いがある場合、行政による調査が行われる可能性があります。
・隣接地の調査:隣接する土地についても、専門家による調査を検討し、同様の産廃が埋まっている可能性について確認しましょう。
今回の問題は、法的な側面だけでなく、感情的な側面も伴う可能性があります。冷静に、専門家の意見を聞きながら、適切な対応をすることが重要です。早期の解決に向けて、積極的に行動しましょう。
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