- Q&A
土地と通路の購入と銀行融資:共有通路が融資に与える影響とは?

共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【悩み】
通路の登記が、私だけの名義になる場合と、複数の所有者との共有名義になる場合で、銀行からの融資の可否や融資金額に違いがあるのか知りたいです。具体的にどのような違いがあるのか教えてください。
土地や建物の購入には、多くの場合、銀行からの融資が必要となります。融資を受ける際には、銀行は担保となる不動産の価値や、返済能力を厳しく審査します。(担保:融資の返済が滞った場合に、銀行が代わりに取得できる権利のこと)。
土地の価値は、その広さや立地、地目(土地の用途。例えば宅地、田、畑など)によって大きく異なります。通路についても同様で、専有通路(自分だけが使える通路)であれば、土地の一部として評価されますが、共有通路の場合は、その価値は低く評価される傾向があります。
質問者様のケースでは、通路が専有通路か共有通路かで、融資の可否や融資金額に大きな違いが生じる可能性があります。
専有通路の場合、土地と通路を一体として評価され、融資を受けやすくなります。一方、共有通路の場合、通路の持分(共有する割合)が小さく、かつ、他の所有者との合意形成が難しいため、融資が困難になったり、融資金額が低くなる可能性があります。銀行は、共有通路の価値を正確に評価することが難しく、リスクを高く評価する傾向があるからです。
土地の所有権や共有に関する法律は、民法(日本の基本的な法律の一つ)に規定されています。共有状態にある土地の売買には、共有者全員の同意が必要となります。また、登記(不動産の所有権などを公的に記録すること)についても、法務局(不動産登記を行う官公署)の規定に従って行われます。
「通路は小さく、価値がないから融資に影響しないだろう」という誤解は危険です。銀行は、土地全体の価値だけでなく、リスクも考慮します。共有通路は、将来的なトラブルや売却時の困難さを含め、リスク要因として評価されるため、融資条件に影響を与えます。
もし共有通路の場合、他の所有者との合意形成を図り、通路部分を明確に区画し、それぞれの持分を明確にすることが重要です。測量を行い、明確な図面を作成することで、銀行への説明が容易になります。また、他の所有者と合意の上で、通路部分を専有化できる可能性も検討する価値があります。
例えば、他の所有者と話し合い、通路部分を買い取る、もしくは使用権を譲渡してもらうことで、専有通路にすることができれば、融資条件が改善する可能性があります。
土地の売買や融資に関する手続きは複雑で、専門知識が必要です。特に共有通路の問題は、法律的な知識や交渉力が必要となるため、不動産会社や弁護士、司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、スムーズな取引を進め、リスクを最小限に抑えることができます。
通路の共有状況は、銀行の融資審査に大きな影響を与えます。専有通路であれば融資を受けやすいですが、共有通路の場合は融資が難しくなる可能性が高く、融資金額も低くなる可能性があります。共有通路の場合は、他の所有者との合意形成を図り、専門家のアドバイスを受けながら、慎重に進めることが重要です。 土地の売買は高額な取引であるため、専門家の力を借りながら、リスクを最小限に抑えて進めていきましょう。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック