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土地の抵当権と差押さえの違いとは?初心者にもわかりやすく解説

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おすすめ3社をチェック土地に関する専門用語について、無知で申し訳ありません。土地の権利関係について調べている中で、「抵当権」と「差押さえ」という言葉が出てきて、それぞれの意味や違いがよくわかりませんでした。
【悩み】
「抵当権」と「差押さえ」が、具体的にどのような状況で発生し、どのような違いがあるのか知りたいです。それぞれの権利が、土地の所有者や利用者にどのような影響を与えるのかも知りたいです。
土地に関する権利関係は複雑で、専門用語も多く、理解するのが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。特に「抵当権」と「差押さえ」は、どちらも土地の利用に影響を与える可能性があるため、混同しやすい言葉です。
ここでは、これらの違いを、小学生にもわかるように、わかりやすく解説していきます。
まず、それぞれの言葉の基本的な意味から見ていきましょう。
抵当権(ていとうけん)とは、お金を借りた人(債務者)が、返済できなくなった場合に備えて、土地などの不動産を担保として設定する権利のことです。
例えば、住宅ローンを組む際に、金融機関は土地に抵当権を設定します。
もし、借りた人がローンの返済を滞った場合、金融機関は抵当権に基づいて、その土地を競売にかけて、お金を回収することができます(これを「担保権の実行」といいます)。
抵当権は、あくまでも「お金を貸した人が、万が一のときに、お金を回収するための権利」なのです。
一方、差押さえ(さしおさえ)とは、お金を借りた人(債務者)が、お金を返さない場合に、債権者(お金を貸した人)が裁判所を通じて、債務者の財産を強制的に確保する手続きのことです。
例えば、個人間の金銭トラブルで、お金を貸した人が返済を求めても、相手が支払わない場合、裁判を起こし、勝訴判決を得た後に、その土地を差し押さえることがあります。
差押さえられた土地は、競売にかけられ、その売却代金から債権者は債権を回収します。
差押さえは、裁判所の手続きを経て行われる、強制的な財産の確保手段なのです。
このように、抵当権と差押さえは、どちらも土地の権利関係に影響を与えるものですが、その目的や手続きが異なります。
では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
以下の表にまとめました。
| 項目 | 抵当権 | 差押さえ |
|---|---|---|
| 目的 | お金を貸した人が、万が一返済が滞った場合に、お金を回収すること | 裁判所の判決などに基づいて、債権者が債権を回収すること |
| 設定の理由 | お金を借りる際の担保として | お金を借りた人が返済しない場合 |
| 設定者 | 土地の所有者(債務者)と債権者(お金を貸した人)の合意 | 裁判所 |
| 手続き | 登記(法務局での登録)が必要 | 裁判所での手続きが必要 |
| 優先順位 | 原則として、登記の順番が早い方が優先される | 原則として、差押さえの順番が早い方が優先される |
このように、抵当権は、お金を借りる際に、あらかじめ設定されるものであり、差押さえは、お金を返済しない場合に、債権者が裁判所の手続きを経て行うものです。
抵当権と差押さえには、それぞれ関連する法律や制度があります。
抵当権に関連する主な法律は、民法です。民法では、抵当権の定義や効力、設定方法などが規定されています。
また、抵当権の設定や変更、抹消などの手続きは、不動産登記法に基づいて行われます。
差押さえに関連する主な法律は、民事執行法です。民事執行法は、差押さえの手続きや、競売の方法などを定めています。
また、差押さえを行うためには、債務名義(裁判所の判決など、債権の存在と内容を証明する文書)が必要となります。
これらの法律や制度は、複雑で専門的な内容を含みますが、土地の権利関係を理解する上で、重要な役割を果たしています。
抵当権と差押さえについて、誤解されがちなポイントを整理しておきましょう。
・ 抵当権は、必ずしも返済不能になった場合に実行されるわけではない
抵当権は、あくまでも「万が一の時のための備え」です。住宅ローンなどの場合、きちんと返済を続けていれば、抵当権が実行されることはありません。
・ 差押さえは、すべての債権者が行えるわけではない
差押さえを行うためには、原則として、裁判所の判決などの債務名義が必要です。
例えば、友人にお金を貸して、返してもらえない場合、すぐに土地を差し押さえることはできません。まずは、裁判を起こして、判決を得る必要があります。
・ 抵当権と差押さえは、同時に存在することもある
例えば、住宅ローンの返済が滞り、金融機関が抵当権を実行しようとする際に、他の債権者から差押さえがされることもあります。
この場合、どちらの権利が優先されるかは、登記や差押さえの順番などによって判断されます。
土地に関する権利関係は、実際にどのような場面で問題となるのでしょうか。
具体的な例をいくつか見てみましょう。
例1:住宅ローンの返済が滞った場合
住宅ローンの返済が滞ると、金融機関は抵当権を実行し、土地を競売にかける可能性があります。
この場合、土地の所有者は、土地を失うだけでなく、競売にかかる費用や、残ったローンの返済義務を負うことになります。
返済が難しくなった場合は、早めに金融機関に相談し、返済計画の見直しなど、対策を検討することが重要です。
例2:土地を売却しようとしたが、差押さえがあった場合
土地を売却しようとした際に、差押さえがあることが判明した場合、原則として、その土地を売却することはできません。
差押さえを解除するためには、債権者との交渉や、債務の弁済などが必要になります。
売却を検討している場合は、事前に権利関係を確認し、問題がないか確認することが重要です。
例3:相続した土地に抵当権が設定されていた場合
相続した土地に抵当権が設定されていた場合、相続人は、その土地を相続すると同時に、抵当権で担保されている債務も相続することになります。
この場合、相続放棄を検討することもできます。
相続する土地の権利関係をしっかりと確認し、専門家(弁護士や司法書士)に相談することをお勧めします。
土地に関する権利関係は複雑であり、専門的な知識が必要となる場合があります。
以下のような場合は、専門家への相談を検討しましょう。
専門家としては、弁護士、司法書士、土地家屋調査士、不動産鑑定士などが挙げられます。
それぞれの専門分野や得意分野が異なるため、自分の状況に合わせて、適切な専門家を選びましょう。
今回の解説の重要ポイントをまとめます。
・ 抵当権は、お金を借りた人が返済できなくなった場合に備えて、土地を担保にする権利。
・ 差押さえは、お金を借りた人が返済しない場合に、債権者が裁判所の手続きを経て、土地を強制的に確保する手続き。
・ どちらも土地の権利関係に影響を与えるが、目的や手続きが異なる。
・ 土地に関する権利関係は複雑なので、困った場合は専門家に相談しましょう。
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