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土地取引価格が路線価を下回るって本当?素人にもわかりやすく解説

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・親から相続した土地の売却を検討しています。
・不動産会社に見積もりを依頼したところ、提示された価格が路線価(土地の評価額の目安)よりも低いと言われました。
・なぜ路線価より低い価格で売却しなければならないのか理解できず困っています。
【悩み】
・土地の売却価格が路線価を下回ることは一般的なのか知りたいです。
・もしそうなら、その理由や、売却価格が低くなる場合の注意点について教えてください。
・少しでも高く売るための対策があれば知りたいです。
土地の売買価格は、私たちが普段目にしない様々な要素によって決定されます。その中でも、基準となる指標の一つが「路線価」です。路線価とは、国税庁が定めた土地の評価額のことで、相続税や贈与税を計算する際に用いられます。
路線価は、その土地が面している道路に沿って、1平方メートルあたりの価格として表示されます。毎年1月1日時点の価格が評価され、公示地価や地価公示価格などを参考に決定されます。路線価は、土地の評価額の目安となるため、売買価格を決める上でも重要な要素の一つです。
しかし、路線価はあくまで目安であり、実際の売買価格を決定するものではありません。土地の実際の売買価格は、様々な要因によって変動し、路線価を上回ることもあれば、下回ることもあります。
土地の売却価格が路線価を下回る理由は、様々な要因が複合的に影響しているからです。主な要因として、以下のものが挙げられます。
・土地の形状や状態:
土地の形状が悪い(例えば、細長い、不整形地、高低差があるなど)場合や、土地に問題がある場合(例えば、地中に埋設物がある、土壌汚染があるなど)は、売却価格が下がる傾向にあります。
・周辺環境:
周辺の環境(騒音、日当たり、景観など)が悪い場合や、周辺に嫌悪施設(墓地、ゴミ処理場など)がある場合も、売却価格に影響します。
・市場の需給バランス:
土地の需要と供給のバランスも、価格に大きく影響します。例えば、その地域で土地の需要が少ない場合や、近隣に競合する土地が多い場合は、売却価格が下がる可能性があります。
・法的規制:
建築制限(用途地域、建ぺい率、容積率など)や、再建築不可物件(建築基準法上の接道義務を満たしていない土地)など、土地の利用を制限する法的規制がある場合も、売却価格に影響します。
・売主と買主の事情:
売主が早期の売却を希望している場合や、買主が資金調達に苦労している場合など、個別の事情も価格に影響を与えることがあります。
売却価格が路線価を下回る場合、いくつかの注意点があります。
・税金への影響:
土地を売却して利益が出た場合、譲渡所得税(所得税と住民税)が課税されます。売却価格が路線価を下回ると、譲渡所得が少なくなり、税金も安くなる可能性があります。しかし、場合によっては、税務署から「不当に安い価格で売却した」と指摘され、追徴課税されるリスクもあります。
・不動産会社の選定:
不動産会社によって、査定価格や販売戦略が異なります。複数の不動産会社に査定を依頼し、比較検討することが重要です。また、売却価格が路線価を下回る可能性がある場合は、その理由を丁寧に説明してくれる不動産会社を選ぶことが大切です。
・契約内容の確認:
売買契約の内容をしっかりと確認しましょう。特に、契約不適合責任(以前の瑕疵担保責任に変わるもの)に関する条項は重要です。契約不適合責任とは、売買後に土地に問題が見つかった場合、売主が責任を負うというものです。
土地を少しでも高く売るためには、以下の対策を検討しましょう。
・複数の不動産会社に査定を依頼する:
複数の不動産会社に査定を依頼し、それぞれの査定価格や販売戦略を比較検討しましょう。
・土地の状況を正確に把握する:
土地の形状、地盤、埋設物、法的規制などを事前に調査し、正確な情報を把握しておきましょう。
・土地の価値を高める努力をする:
土地の価値を高めるために、草刈りや清掃などの整備をしたり、場合によっては、測量や土壌調査を行うことも有効です。
・専門家への相談:
不動産鑑定士や税理士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けることも重要です。
土地の売買に関係する法律や制度は、多岐にわたります。主なものとしては、以下のようなものがあります。
・不動産登記法:
土地の権利関係を明確にするための法律です。土地の売買を行う際には、所有権移転登記を行う必要があります。
・建築基準法:
建物の建築に関する基準を定めた法律です。土地の利用を制限する用途地域や、建ぺい率、容積率なども規定しています。
・都市計画法:
都市計画に関する基本的な法律です。都市計画区域や用途地域などを定めています。
・税法:
土地の売買によって生じた譲渡所得に対する税金(所得税、住民税)を定めています。
土地売却の実務的なアドバイスや具体例をいくつか紹介します。
・事例1:
形状が悪い土地の場合、隣接する土地との同時売却を検討することで、売却価格が上昇する可能性があります。
・事例2:
土壌汚染がある土地の場合、専門業者に依頼して浄化工事を行うことで、売却価格を回復させることができます。
・事例3:
複数の不動産会社に査定を依頼した結果、A社は路線価の80%の価格を提示、B社は90%の価格を提示しました。これは、A社は土地の状況を詳しく調査せず、一般的な相場で査定したのに対し、B社は土地の潜在的な価値を見出し、より高い価格を提示したためと考えられます。
・アドバイス:
土地の売却価格を決定する際には、上記の要因を総合的に考慮し、客観的な視点を持つことが重要です。
土地売却に関して、以下のような場合は、専門家への相談を検討しましょう。
・売却価格が路線価を大きく下回る場合:
なぜ売却価格が低いのか、その理由を明確にするために、専門家の意見を聞くことが重要です。
・土地の権利関係が複雑な場合:
相続、共有、抵当権など、土地の権利関係が複雑な場合は、専門家(弁護士、司法書士)に相談し、適切な手続きを行う必要があります。
・税金に関する疑問がある場合:
土地の売却によって生じる税金について、疑問がある場合は、税理士に相談し、節税対策についてアドバイスを受けることができます。
・不動産会社との間でトラブルが発生した場合:
不動産会社との間で、売却価格や契約内容についてトラブルが発生した場合は、弁護士に相談し、法的アドバイスを受けることが必要です。
今回の質問に対する重要なポイントをまとめます。
・土地の売却価格が路線価を下回ることは、様々な要因によって起こりうる。
・土地の形状、周辺環境、法的規制などが、売却価格に影響を与える。
・複数の不動産会社に査定を依頼し、比較検討することが重要。
・専門家への相談も検討し、適切なアドバイスを受けることが大切。
土地の売却は、人生における大きな決断の一つです。焦らず、慎重に、専門家のアドバイスを受けながら、最適な方法で売却を進めていきましょう。
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