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土地購入後に水道が出ない!売主・不動産屋の責任と費用の負担はどうなる?

【背景】

  • 家を建てるために土地を購入。
  • 売買契約時に、水道は問題なく使用できると説明があった。
  • 外観工事費用に予算を充てることにした。
  • 基礎工事が始まったところ、水道が使えないことが判明。
  • 不動産屋に連絡したが、売主と話し合うように言われた。
  • 重要事項説明の際、水道使用可能と説明を受け、記録もある。
  • 重要事項説明書の免責事項には「隠れたる瑕疵(かし)」についても責任を負わないと記載。

【悩み】

水道が使えない場合、不動産屋、売主、自分の誰が工事費用を負担するのか知りたい。

売主の責任が問われる可能性があり、まずは売主との交渉が必要です。状況によっては、不動産屋にも責任を追及できる可能性があります。

水道が出ない!土地購入後の問題、基礎知識をわかりやすく解説

土地を購入し、いざ家を建てようとしたら水道が使えない!このような事態に直面したら、誰が責任を負い、どのように対応すれば良いのでしょうか。この問題は、不動産取引における「瑕疵(かし)」、つまり、欠陥が隠れていた場合にどうなるのかという重要なテーマに関わってきます。まずは、この問題の基礎知識から見ていきましょう。

テーマの基礎知識(定義や前提の説明)

まず、今回のケースで重要となる用語を理解しておきましょう。

  • 瑕疵(かし): 簡単に言うと、商品の「欠陥」のことです。不動産の場合、建物や土地に通常備わっているべき機能や品質が備わっていない状態を指します。今回のケースでは、水道が使用できないという点が、この瑕疵に該当する可能性があります。
  • 売主: 土地を売った人です。
  • 買主: 土地を買った人(あなた)です。
  • 不動産屋(宅地建物取引業者): 売主と買主の間に入って、取引を仲介する業者です。
  • 重要事項説明: 不動産売買契約の前に、不動産屋が買主に対して、物件に関する重要な情報を説明することです。この中には、土地の権利関係や、インフラ(水道、ガス、電気など)の状態なども含まれます。
  • 瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん): 売主が、引き渡した不動産に隠れた瑕疵があった場合に負う責任のことです。民法では、売主は買主に対して、瑕疵を修繕したり、損害賠償をしたりする責任を負うとされています。ただし、契約内容によっては、この責任が免除されることもあります。

今回のケースでは、売主が「水道は問題なく使用できる」と言っていたにもかかわらず、実際には使用できなかったという点が問題です。これは、売主が契約内容に違反したと解釈できる可能性があります。

今回のケースへの直接的な回答

今回のケースでは、いくつかの要因が複雑に絡み合っています。

まず、売主が「水道は問題なく使用できる」と説明していたことが重要です。この説明は、売買契約の一部と見なされる可能性があります。もし、実際に水道が使用できないとなると、売主は契約違反を問われる可能性があります。

次に、重要事項説明書に「敷地内配管あり」と記載されていたことも重要です。これは、売主が水道の利用が可能であると認識していたことを示す証拠となります。

しかし、重要事項説明書の免責事項に「隠れたる瑕疵についても一切の担保責任を負いません」という条項があるため、この点が問題となります。この条項は、売主が瑕疵担保責任を負わないことを定めていますが、すべての瑕疵について免責されるわけではありません。

この条項の解釈によっては、売主が責任を負う可能性が残されています。例えば、水道が使用できない原因が、売主が知りながら隠していた瑕疵である場合、この免責条項は適用されない可能性があります。

したがって、現時点では、売主、不動産屋、そしてあなた自身のいずれが工事費用を負担するかは断定できません。まずは、売主と交渉し、水道が使用できない原因を明確にし、修繕費用や損害賠償について話し合う必要があります。

関係する法律や制度がある場合は明記

この問題に関係する主な法律は、民法です。民法には、売主の瑕疵担保責任に関する規定があります。

民法では、売主は、引き渡した目的物に瑕疵がある場合、買主に対して、瑕疵を修繕したり、損害賠償をしたりする責任を負うとされています。

ただし、契約内容によっては、この責任が免除されることもあります。今回のケースでは、重要事項説明書の免責事項が、この点に関わってきます。

また、宅地建物取引業法も関係します。不動産屋は、買主に対して、物件に関する重要な情報を説明する義務があります(重要事項説明)。もし、不動産屋が、水道に関する情報を正確に説明していなかった場合、責任を問われる可能性があります。

誤解されがちなポイントの整理

この問題で誤解されがちなポイントを整理しておきましょう。

  • 免責事項があれば、売主は絶対に責任を負わない?

    いいえ、そうとは限りません。免責事項は、すべての瑕疵について適用されるわけではありません。売主が知りながら隠していた瑕疵や、故意に告知しなかった瑕疵については、免責事項が適用されない場合があります。

  • 不動産屋は、常に責任を負わない?

    いいえ、そうとも限りません。不動産屋は、重要事項説明義務を怠った場合や、不適切な仲介を行った場合、責任を問われる可能性があります。

  • 工事費用は、すべて自分が負担しなければならない?

    いいえ、そうとは限りません。売主や不動産屋が責任を負う場合、工事費用の一部または全部を負担してもらえる可能性があります。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

具体的な対応方法としては、以下のステップで進めるのが良いでしょう。

  1. 原因の特定: まずは、水道が使用できない原因を特定することが重要です。専門業者に調査を依頼し、原因を明確にしましょう。
  2. 証拠の収集: 売買契約書、重要事項説明書、売主とのやり取りの記録(メールや録音など)など、証拠となるものを集めておきましょう。
  3. 売主との交渉: 専門業者による調査結果をもとに、売主と交渉を行いましょう。修繕費用や損害賠償について話し合います。
  4. 不動産屋との交渉: 不動産屋が、重要事項説明義務を怠っていたり、不適切な仲介を行っていたりした場合は、不動産屋とも交渉しましょう。
  5. 専門家への相談: 交渉がうまくいかない場合は、弁護士や不動産鑑定士などの専門家に相談しましょう。

具体例

例えば、水道が使用できない原因が、水道管の老朽化によるもので、売主がその事実を知っていたにもかかわらず、告知しなかったとします。この場合、売主は瑕疵担保責任を負い、修繕費用を負担することになる可能性が高いです。

専門家に相談すべき場合とその理由

以下のような状況になった場合は、専門家(弁護士や不動産鑑定士など)に相談することをお勧めします。

  • 売主との交渉がうまくいかない場合: 専門家は、法的知識に基づいて交渉をサポートし、あなたの権利を守ります。
  • 損害額が大きくなる場合: 専門家は、損害賠償請求の手続きを代行し、適正な賠償額を算定します。
  • 不動産屋との間で問題が発生した場合: 専門家は、不動産屋の責任を追及するための法的アドバイスを提供します。

専門家は、法的知識だけでなく、不動産取引に関する豊富な経験を持っています。専門家に相談することで、問題解決の可能性が高まります。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

今回の問題を解決するための重要なポイントをまとめます。

  • 売主との交渉が最優先: まずは、売主と交渉し、水道が使用できない原因を明確にし、修繕費用や損害賠償について話し合いましょう。
  • 証拠の収集が重要: 売買契約書、重要事項説明書、売主とのやり取りの記録など、証拠となるものを集めておきましょう。
  • 免責事項の解釈: 重要事項説明書の免責事項は、すべての瑕疵について適用されるわけではありません。
  • 専門家への相談: 交渉がうまくいかない場合や、損害額が大きい場合は、弁護士などの専門家に相談しましょう。

今回のケースは、不動産取引におけるトラブルの中でも、よくあるケースの一つです。冷静に状況を分析し、適切な対応をとることで、問題解決の糸口を見つけることができるはずです。

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