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売れない土地を相続…自宅を守りつつ、田畑を手放す方法は?

【背景】

  • 父の遺産を相続することになった。
  • 相続財産には維持費がかかる土地(田畑など)が多く含まれている。
  • 遺産分割協議が調停中である。
  • 自宅と田畑を相続することになりそう。
  • 売却を検討しているが、売れる見込みがない。

【悩み】

  • 売れない田畑の固定資産税の支払いが負担。
  • 固定資産税を滞納して土地を差し押さえられることを考えている。
  • 自宅は差し押さえられたくない。
  • 夫への贈与(2000万円まで)を利用して自宅の名義変更をしたい。
  • 調整区域の田畑を手放す良い方法を知りたい。

自宅を守りつつ、田畑を手放すには、専門家への相談と、生前贈与や相続放棄などの選択肢を検討しましょう。

相続土地問題の基本知識:土地の相続と固定資産税

土地を相続する、ということは、故人(被相続人)が持っていた土地に関する権利や義務を、相続人が引き継ぐことです。
相続には、法律で定められたルール(法定相続)があり、遺言書がある場合は、遺言書の内容に従って相続が行われます。

土地を相続すると、その土地に対する所有権を得る一方で、様々な義務も発生します。
その一つが、固定資産税の支払い義務です。
固定資産税は、毎年1月1日時点での土地の所有者に対して課税され、土地の評価額に基づいて税額が決定されます。
売れない土地であっても、この固定資産税は毎年支払う必要があり、これが大きな負担になることもあります。

今回のケースでは、売れない土地を相続することになりそう、という状況です。
売れない土地は、固定資産税の負担だけでなく、管理の手間もかかるため、早めの対策が必要となります。

今回のケースへの直接的な回答:自宅を守り、不要な土地を手放すために

今回のケースでは、自宅を守りつつ、不要な土地を手放すために、いくつかの選択肢を検討できます。
まず、ご主人の名義に変更したい自宅については、生前贈与を検討することができます。
結婚20年以上の夫婦間の贈与には、最大2000万円まで贈与税がかからない「配偶者控除」という制度があります。
この制度を利用することで、贈与税を抑えながら、自宅の名義を夫に変更することが可能です。

次に、売れない土地についてですが、まずは売却を試みるのが基本です。
しかし、売れない場合は、相続放棄や、他の相続人との協議による土地の分け方も検討しましょう。
相続放棄をすれば、その土地を相続しなくて済み、固定資産税の支払い義務もなくなります。
ただし、相続放棄は、相続開始を知ったときから3ヶ月以内に、家庭裁判所で行う必要があります。

固定資産税の滞納は、最終的に土地の差し押さえにつながる可能性があります。
自宅が差し押さえられるのを避けるためには、早めに専門家(弁護士や税理士)に相談し、適切な対策を講じることが重要です。

関係する法律や制度:相続、贈与、固定資産税

今回のケースに関係する主な法律や制度は以下の通りです。

  • 相続: 故人の財産を相続人が引き継ぐこと。民法に規定されています。
  • 遺産分割協議: 相続人全員で、遺産の分け方について話し合うこと。
  • 遺言: 故人が自分の財産の分け方などを指示する意思表示。
  • 贈与: 生前に財産を無償で人に譲ること。
  • 配偶者控除(贈与税): 婚姻期間が20年以上の夫婦間で、居住用不動産または居住用不動産を取得するための資金を贈与した場合、2,000万円まで贈与税がかからない制度。
  • 相続放棄: 相続人が相続を放棄すること。家庭裁判所への申立てが必要。
  • 固定資産税: 土地や建物などの固定資産に対して課税される税金。
  • 固定資産税の滞納: 固定資産税を期限までに支払わないこと。滞納すると、延滞金が発生したり、最終的に財産が差し押さえられる可能性がある。

誤解されがちなポイントの整理:固定資産税滞納と自宅への影響

固定資産税を滞納した場合、最終的には土地が差し押さえられる可能性があります。
しかし、固定資産税の滞納によって、必ずしも自宅がすぐに差し押さえられるわけではありません。
差し押さえの対象は、まず滞納している固定資産税の対象となる土地や建物です。
もし、その土地や建物だけでは滞納分を賄えない場合に、他の財産が差し押さえられる可能性があります。

また、自宅の名義を夫に変更しても、固定資産税の滞納が解決するわけではありません。
名義変更は、あくまでも自宅の所有者を変更するものであり、固定資産税の支払い義務は、土地の所有者に発生します。
したがって、固定資産税の滞納問題は、別途、解決策を検討する必要があります。

固定資産税の滞納は、最終的に差し押さえという事態を招く可能性があります。
しかし、差し押さえの前に、税務署との交渉や、分割払いの相談なども可能です。
滞納してしまった場合は、放置せずに、早めに税務署に相談することが重要です。

実務的なアドバイスや具体例の紹介:具体的な対策

売れない土地を相続した場合の具体的な対策としては、以下の3つが考えられます。

  • 売却活動の継続: まずは、不動産業者に相談し、売却活動を継続します。
    売却価格の見直しや、購入希望者へのアピール方法の改善など、様々な工夫を試みましょう。
  • 相続放棄: 売却が難しい場合は、相続放棄を検討します。
    相続放棄をすれば、その土地に関する一切の権利義務から解放されます。
    ただし、相続放棄は、相続開始を知ったときから3ヶ月以内に家庭裁判所に申立てる必要があります。
  • 他の相続人との協議: 他の相続人がいる場合は、遺産分割協議の中で、その土地を他の相続人に相続してもらう、という方法も考えられます。
    他の相続人がその土地を欲しがらない場合は、金銭的な補償をするなど、様々な方法を検討できます。

自宅の名義変更については、以下のような手順で進めることになります。

  1. 専門家への相談: まずは、弁護士や税理士に相談し、配偶者控除を利用した贈与の手続きについて確認します。
  2. 贈与契約書の作成: 贈与契約書を作成し、贈与の内容を明確にします。
  3. 所有権移転登記: 法務局で、自宅の所有権移転登記を行います。

これらの手続きには、専門的な知識が必要となるため、専門家への相談は必須です。

専門家に相談すべき場合とその理由:弁護士や税理士の役割

今回のケースでは、以下の専門家に相談することをおすすめします。

  • 弁護士: 遺産分割協議や相続放棄の手続き、固定資産税に関する法的問題について相談できます。
  • 税理士: 贈与税や相続税に関する相談、税務申告について相談できます。
  • 不動産鑑定士: 土地の評価額や、売却に関するアドバイスを受けることができます。

専門家に相談することで、以下のようなメリットがあります。

  • 適切なアドバイス: 専門知識に基づいた、的確なアドバイスを受けることができます。
  • 手続きの代行: 複雑な手続きを、専門家が代行してくれます。
  • トラブルの回避: 法的なトラブルや税務上のリスクを回避することができます。

特に、遺産分割協議が複雑になっている場合や、相続放棄を検討している場合は、弁護士への相談が不可欠です。
また、贈与税や相続税に関する疑問がある場合は、税理士に相談しましょう。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回のケースで、最も重要なポイントは以下の通りです。

  • 売れない土地の相続は、固定資産税の負担や管理の手間が発生する。
  • 自宅を守るためには、生前贈与を利用して名義変更を検討できる。
  • 売れない土地については、売却、相続放棄、他の相続人との協議などを検討する。
  • 固定資産税の滞納は、最終的に土地の差し押さえにつながる可能性があるため、早めの対策が必要。
  • 専門家(弁護士、税理士など)に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要。

売れない土地を相続するという問題は、非常に複雑であり、個別の状況によって最適な解決策は異なります。
今回の解説を参考に、専門家と相談しながら、ご自身の状況に合った解決策を見つけてください。

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