- Q&A
売店舗の資料にある「保証金持廻り(買主負担)」って何?わかりやすく解説!

共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【背景】
【悩み】
不動産の売買に関する用語を理解するためには、まず基本的な知識を整理することが重要です。ここでは、保証金と賃貸借契約について説明します。
保証金とは?
賃貸借契約(賃貸物件を借りる契約)において、借主(テナントなど)が家賃の滞納や物件の損傷など、契約上の義務を果たせなかった場合に備えて、貸主(大家さんなど)に預け入れるお金のことです。これは、万が一の事態に備える「担保」としての役割を果たします。
賃貸借契約とは?
不動産を貸す側(貸主)と借りる側(借主)の間で結ばれる契約のことです。賃料、契約期間、利用目的など、様々な条件が定められます。売店舗の場合、貸主はオーナー、借主は店舗を経営するテナントという関係になります。
保証金は、賃貸借契約が終了し、借主が物件を明け渡す際に、未払い家賃や修繕費などを差し引いた上で、借主に返還されるのが一般的です。
「保証金持廻り(買主負担)」とは、売店舗の売買契約において、現在の借主(テナント)との賃貸借契約に関する保証金を、売主から買主へと引き継ぐことを意味します。具体的には、以下のようになります。
つまり、買主は、売主の代わりに、借主に対して保証金を返還する義務を負うことになるのです。
不動産の賃貸借契約には、「借地借家法」という法律が深く関係しています。この法律は、借主の権利を保護し、安定した賃貸借関係を築くことを目的としています。
借地借家法における保証金の扱い
借地借家法は、保証金に関する直接的な規定は多くありませんが、賃貸借契約の基本的なルールを定めています。例えば、賃料の増額や減額、契約更新などに関する規定があります。保証金持廻りの場合、買主は、この法律に基づいて、借主との関係を継続することになります。
売買による賃貸借契約の承継
不動産が売買された場合、原則として、それまでの賃貸借契約は、買主に引き継がれます。これは、借地借家法によって、借主の権利が保護されているためです。したがって、保証金も、売主から買主に引き継がれるのが一般的です。
「保証金持廻り(買主負担)」という言葉だけを聞くと、買主が単に保証金を受け取るだけのようにも思えますが、実際には、それ以上の責任を負うことになります。ここで、よくある誤解とその注意点について説明します。
誤解1:保証金はそのまま自分のものになる
保証金は、売買代金の一部として受け取るわけではありません。あくまで、借主との賃貸借契約上の預かり金であり、将来的に返還する義務があります。
誤解2:借主が退去すれば、保証金は全て自分のものになる
借主が退去する際には、未払い家賃や物件の修繕費などを差し引いた上で、残りの保証金を返還する必要があります。もし、修繕費などが保証金を超えた場合は、買主が追加で負担しなければならないこともあります。
注意点:
実際に売店舗の売買契約を進める際に、注意すべき点について、具体的な例を交えながら説明します。
1. 賃貸借契約書の確認
売買契約を締結する前に、必ず現在の賃貸借契約書を確認しましょう。契約期間、賃料、更新条件、解約条件、そして保証金に関する条項が記載されています。これらの情報を確認することで、将来的なリスクを把握し、適切な対策を講じることができます。
2. 現状確認と調査
売店舗の現状を確認し、借主との関係性を把握することも重要です。例えば、借主が家賃を滞納していないか、物件を適切に使用しているかなどを確認しましょう。必要に応じて、借主との面談を行い、今後の関係性について話し合うことも有効です。
3. 売買契約書への明記
売買契約書には、「保証金持廻り(買主負担)」であることを明確に記載し、保証金の金額や、その引き渡し方法を具体的に明記しましょう。また、万が一、売主が保証金を借主に返還してしまっていた場合などのリスクについても、契約書で取り決めておくことが重要です。
4. 専門家への相談
不動産売買は、専門的な知識が必要となる場合があります。不安な点があれば、不動産会社、弁護士、または税理士などの専門家に相談することをおすすめします。専門家の意見を聞くことで、より安全かつスムーズに取引を進めることができます。
具体例:
例えば、ある売店舗の売買契約において、「保証金持廻り(買主負担)」という条項があり、保証金が100万円だとします。売買が成立すると、買主は、売主から100万円を受け取ります。その後、借主が退去する際に、未払い家賃や修繕費を差し引いた上で、残りの金額を借主に返還する義務を負います。もし、修繕費が150万円かかった場合、買主は、保証金100万円に加えて、追加で50万円を負担することになります。
不動産売買、特に収益物件の売買は、複雑な法的問題や税務上の問題が絡むことがあります。以下のような場合は、専門家への相談を検討しましょう。
専門家は、法的知識や専門的なノウハウを駆使して、あなたの利益を守り、トラブルを未然に防ぐためのサポートをしてくれます。
今回は、売店舗の売買資料によく出てくる「保証金持廻り(買主負担)」という言葉について解説しました。以下に、重要なポイントをまとめます。
不動産売買は、専門的な知識が必要となる複雑な取引です。用語の意味を正しく理解し、専門家のアドバイスを受けながら、慎重に進めることが重要です。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック