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多重債務の夫が他界…相続手続きは弁護士?司法書士?子供2人の最適な選択とは?

【背景】
・10年前に離婚した夫が他界しました。
・夫には多重債務がありましたが、離婚時に精算済みのはずです。
・夫名義の不動産と、私と子供との共同名義の不動産があります。
・子供は成人した2人で、1人は海外在住です。
・子供間で遺産相続に関する争いは全くありません。
・高齢の義母が夫名義の不動産に住んでいます。
・相続放棄は、住んでいる家と義母の居場所の問題から難しいです。

【悩み】
相続手続きに弁護士と司法書士のどちらを頼むべきか迷っています。弁護士の方が良さそうに思いますが、費用を抑えるために司法書士でも対応できるのか知りたいです。また、夫の多重債務が再発している可能性もあるため、その調査も必要です。

相続手続きは弁護士が最適です。

相続手続きにおける弁護士と司法書士の役割

相続手続きは、複雑で専門的な知識が必要な手続きです。大きく分けて、弁護士と司法書士が関わる業務があります。

まず、弁護士は、法律に関する専門家です。相続に関する紛争の解決、遺産分割協議のサポート、相続税申告など、幅広い業務に対応できます。特に、今回のケースのように多重債務の有無の調査や、複雑な相続税の申告が必要な場合は、弁護士の専門知識が不可欠です。

一方、司法書士は、不動産登記や商業登記といった登記手続きを専門とする国家資格者です。相続手続きにおいては、遺産分割協議に基づく不動産の名義変更手続きなどを担当します。比較的単純な相続であれば、司法書士だけで手続きを進めることも可能です。

今回のケースにおける最適な選択:弁護士

今回のケースでは、いくつかの理由から弁護士に依頼することが最適です。

  • 多重債務の調査: 10年前の精算後も債務が残っている可能性があり、その調査には法律的な知識と経験が必要です。弁護士は、債権者への照会や債務状況の確認など、専門的な調査を行うことができます。
  • 複雑な相続手続き: 不動産が複数あり、高齢の義母の居住問題も絡むため、手続きは複雑です。弁護士は、相続税の申告、遺産分割協議、不動産の名義変更など、一連の手続きをスムーズに進めることができます。
  • 海外在住の相続人の対応: 一人の相続人が海外在住であるため、手続きに国際的な要素が加わります。弁護士は、海外在住の相続人との連絡調整や、必要な書類の翻訳など、国際的な手続きにも対応できます。
  • 相続放棄の検討: 相続放棄は、一定の期間内に手続きを行う必要があり、その判断も専門知識が必要です。弁護士は、相続放棄のメリット・デメリットを丁寧に説明し、最適な判断をサポートします。

関係する法律・制度

今回のケースに関係する法律・制度としては、民法(相続に関する規定)、相続税法、債権回収法などが挙げられます。特に、多重債務の調査においては債権回収法の知識が重要になります。

誤解されがちなポイント

司法書士は費用が安いという誤解がありますが、手続きの複雑さによっては、弁護士に依頼するのと費用が変わらない、もしくは高くなる場合もあります。安易に費用だけで判断せず、専門家の適切な選択が重要です。

実務的なアドバイス

複数の弁護士事務所に相談し、それぞれの費用や対応内容を比較検討することをお勧めします。また、弁護士への依頼前に、ご自身でできる範囲で、夫の債務に関する書類を整理しておくことも有効です。

専門家に相談すべき場合とその理由

相続手続きは、複雑で専門的な知識が必要なため、少しでも不安があれば、弁護士や司法書士に相談することが重要です。特に、多重債務や海外在住の相続人がいる場合、専門家のサポートなしで手続きを進めるのは困難です。

まとめ

今回のケースでは、多重債務の調査、複雑な相続手続き、海外在住の相続人への対応など、弁護士の専門知識が必要となる要素が複数あります。費用面も考慮すべきですが、スムーズで確実な手続きを進めるためには、弁護士への依頼が最適な選択と言えるでしょう。 専門家への相談を早めに行い、安心して相続手続きを進めてください。

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