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大手不動産会社2社で土地価格査定に大きな差!売却時の注意点と賢い選び方

家の売却について相談です。大手不動産会社SとMで土地の価格査定に大きな違いがあり、困っています。S社では土地単価25万円、M社では40万円と、10年前の購入価格40万円に近いため、S社の査定に疑問を感じています。S社は路線価を根拠にしましたが、M社は近年の売買事例を根拠にしているとのことです。35坪の土地なので、総額に大きな差が出てきます。M社の方が高額な査定でしたが、S社の査定を見越して専任契約獲得のためわざと高値をつけたのではないかと疑っています。S社の査定額は建物込みで1850万円、M社は2300万円です。M社に買取を依頼したところ、業者を紹介して1600万円程度と言われました。この状況で、どのように判断すれば良いのか悩んでいます。
不動産会社選びは慎重に!査定根拠を確認し、複数社比較を

土地価格査定における相違点と背景

まず、不動産の価格査定は、必ずしも一つの正解があるわけではありません。複数の要因が複雑に絡み合って価格が決まるため、不動産会社によって査定額に差が生じるのはよくあることです。今回のケースでは、S社とM社で査定額に大きな差が出た要因として、主に以下の2点が考えられます。

* **査定方法の違い**: S社は路線価(国税庁が毎年公表する土地の価格の目安)を参考に査定したのに対し、M社は近年の類似物件の売買事例に基づいて査定を行った可能性が高いです。路線価は相続税の算定などに用いられるものであり、必ずしも市場価格を正確に反映しているとは限りません。一方、近隣での実際の取引事例に基づいた査定は、より市場価格に近いと見なされることが多いです。

* **売却戦略の違い**: 不動産会社は、自社で売却を専任で請け負うため、高めの査定額を示す場合があります。これは、売主の期待値を高め、専任契約を結びやすくするための戦略です。しかし、必ずしも高めの査定額が、最終的な売却価格に繋がるわけではありません。

路線価と市場価格の違い

路線価は、国税庁が毎年発表する土地の価格の目安です。相続税や贈与税の算定などに用いられますが、あくまで公示価格であり、実際の市場価格とは異なる場合があります。路線価は、土地の評価を簡素化するために用いられるため、立地条件や地盤状況などの細かい要素は考慮されていません。そのため、路線価をそのまま市場価格とみなすのは危険です。

不動産会社による査定額の違い

不動産会社によって査定額が異なる理由は、主に以下の通りです。

* **査定方法**: 各社が独自の方法を用いているため。
* **比較対象物件**: 使用する比較対象物件の選定基準が異なるため。
* **市場動向の解釈**: 市場動向の読み方が異なるため。
* **営業戦略**: 顧客獲得のための戦略的な査定である可能性も否定できません。

誤解されがちなポイント:高額査定=良い査定ではない

高額な査定額は、必ずしも良い査定とは限りません。高額査定を提示することで、専任媒介契約を結ぼうとする不動産会社の戦略である可能性もあります。重要なのは、査定額の根拠が明確で、納得できる説明がなされているかどうかです。

実務的なアドバイス:複数の不動産会社に査定依頼

複数の不動産会社に査定を依頼し、それぞれの査定額と根拠を比較検討することが重要です。これにより、より現実的な市場価格を把握することができます。また、それぞれの不動産会社がどのような販売戦略を持っているのか、過去の取引実績はどうかなども確認しましょう。

専門家に相談すべき場合

査定額に大きな開きがあり、判断に迷う場合は、不動産鑑定士(不動産の価格を専門的に鑑定する国家資格者)に相談することをお勧めします。不動産鑑定士は、客観的な視点から不動産の価格を鑑定し、適切なアドバイスをしてくれます。

まとめ:複数の査定と根拠の確認が重要

不動産売却は高額な取引であり、慎重な判断が必要です。複数の不動産会社に査定を依頼し、それぞれの査定額と根拠を十分に理解した上で、最適な不動産会社を選び、売却を進めることが重要です。 高額査定に惑わされず、冷静に判断することが大切です。 また、必要であれば専門家への相談も検討しましょう。

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