建物の瑕疵(かし)と契約不履行について

新築物件に入居後、すぐに建物の様々な箇所に不具合が生じたとのこと、大変お困りのことと思います。 まず、今回のケースを理解するために、基本的な知識から整理していきましょう。

瑕疵(かし)とは、簡単に言うと、建物が本来持っているべき品質や性能が備わっていない状態のことです。 例えば、雨漏り、構造的な欠陥、今回のように隙間が生じるなど、様々なケースが考えられます。

また、契約不履行(けいやくふりこう)とは、契約で定められた内容が守られていない状態を指します。 今回の場合、大東建託は、入居者が快適に生活できる物件を提供する義務を負っていますが、建物の不具合や対応の遅延により、その義務を果たしていない可能性があります。

今回のケースへの直接的な回答

今回のケースでは、まず大東建託との話し合いが重要です。具体的には、以下の3つのステップで進めるのが一般的です。

  • 状況の整理と証拠の確保: 不具合の状況を写真や動画で記録し、修繕のやり取りを記録しておきましょう。
  • 大東建託との交渉: 不具合の内容、対応の遅延、引っ越し費用の負担などを具体的に伝え、解決策を提案します。
  • 内容証明郵便の送付: 交渉が決裂した場合、内容証明郵便で契約解除の意思表示や損害賠償請求を行うことも検討しましょう。

手出しなしでの引っ越しが可能かどうかは、契約内容や交渉の状況によります。 契約書を確認し、弁護士などの専門家にも相談することをお勧めします。

関係する法律や制度

今回のケースに関係する主な法律や制度は以下の通りです。

  • 民法: 契約に関する基本的なルールを定めています。 契約不履行があった場合、損害賠償請求などが可能です。
  • 借地借家法: 賃貸借契約に関する特別なルールを定めています。 賃貸物件の修繕義務や、契約解除に関する規定などがあります。
  • 住宅品質確保促進法(品確法): 新築住宅の瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)を定めています。 住宅の引き渡しから10年間、構造上の欠陥について売主は責任を負います。

これらの法律や制度に基づき、今回のケースにおける権利や義務が判断されます。

誤解されがちなポイントの整理

今回のケースで、誤解されやすいポイントを整理しておきましょう。

  • 「新築だから完璧」という思い込み: 新築物件であっても、不具合が発生することはあります。 品確法により、一定期間は瑕疵担保責任が定められていますが、全ての不具合が対象になるわけではありません。
  • 「泣き寝入りするしかない」という諦め: 契約不履行や瑕疵がある場合、様々な法的手段で解決できる可能性があります。 諦めずに、専門家に相談することが重要です。
  • 「相手の言いなりになる」こと: 交渉の際は、自分の権利を主張することが大切です。 証拠を揃え、冷静に話し合いましょう。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

具体的な行動として、以下のようなアドバイスができます。

  • 契約書の確認: 賃貸借契約書をよく読み、修繕に関する条項や、契約解除に関する条項を確認しましょう。
  • 証拠の収集: 不具合の状況を写真や動画で記録し、修繕のやり取りを記録しておきましょう。 メールや手紙のコピーも保管しておきましょう。
  • 大東建託との交渉: 状況を説明し、手直しではなく、退去と引っ越し費用の負担を求めましょう。
  • 専門家への相談: 弁護士や、不動産問題に詳しい専門家(行政書士など)に相談し、法的アドバイスを受けましょう。
  • 内容証明郵便の送付: 交渉が決裂した場合、内容証明郵便で契約解除の意思表示や損害賠償請求を行いましょう。 内容証明郵便は、証拠としての効力があります。

具体例として、同様のケースで、建物の不具合が原因で退去費用や引っ越し費用を大家が負担した例があります。 また、精神的苦痛に対する慰謝料が認められた例もあります。

専門家に相談すべき場合とその理由

以下の場合は、専門家への相談を強くお勧めします。

  • 交渉がうまくいかない場合: 専門家は、法的知識や交渉のノウハウを持っています。
  • 損害賠償請求を検討する場合: 慰謝料請求や、引っ越し費用の請求など、法的知識が必要になります。
  • 契約解除を検討する場合: 契約解除の手続きは複雑であり、専門家のサポートが必要です。
  • 相手との関係が悪化した場合: 感情的な対立を避け、客観的な立場で解決を進めるために、専門家のサポートが有効です。

弁護士だけでなく、不動産問題に詳しい行政書士も、相談相手として有効です。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

今回のケースでは、以下の点が重要です。

  • 建物の不具合や対応の遅延は、契約不履行にあたる可能性があります。
  • まずは大東建託との交渉を行い、証拠を収集し、退去と費用の負担を求めましょう。
  • 契約書をよく確認し、弁護士などの専門家にも相談しましょう。
  • 諦めずに、自分の権利を主張することが大切です。

今回の件が、円満に解決することを願っています。