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夫が亡くなり、共有名義の不動産の相続手続きを先延ばししても大丈夫?相続税やトラブル回避のポイントを徹底解説

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夫の死後、息子2人に不動産を相続手続きでそれぞれ持分にしたがって渡さなければいけないと思いますが、できれば私が死ぬまでそのままにしておきたいです。相続手続きをせずに放置しても問題ないのか、不安です。
まず、相続とは、人が亡くなった際に、その人の財産(不動産、預金、有価証券など)が、法律で定められた相続人(配偶者、子、親など)に引き継がれることです。 今回のケースでは、ご主人の不動産が、あなたと息子さん2人が相続人となります。
共有名義とは、一つの不動産を複数の人が共同で所有する状態です。 例えば、ご主人とあなたが50%ずつ所有している場合、それぞれが所有権の半分を有していることになります。
残念ながら、相続手続きをせずに放置することは、おすすめできません。 相続が発生した時点で、法律上は相続が成立しているため、手続きをしなくても、相続税の申告義務や、相続財産に関する責任は発生します。
相続に関する主な法律は、民法と相続税法です。民法は相続の発生、相続人の範囲、相続分の計算などを定めています。相続税法は、相続税の課税対象、税率、申告などを定めています。放置することで、相続税の申告期限を過ぎてしまい、延滞税が発生する可能性があります。また、相続財産を管理する責任も発生します。
「相続手続きをしなければ、相続が発生しない」と誤解している方がいますが、これは間違いです。人が亡くなった時点で相続は発生します。手続きは、相続財産の権利関係を明確にするためのものです。
また、「私が生きているうちは、問題ない」と考えている方もいますが、相続税の申告は、相続発生から10ヶ月以内に行う必要があります(相続税がかかる場合)。 相続税の申告を怠ると、ペナルティが課せられます。さらに、共有名義の不動産を放置することで、将来、相続人同士でトラブルになる可能性も高まります。
相続手続きは、司法書士や税理士などの専門家に依頼するのが一般的です。 専門家であれば、相続税の計算、遺産分割協議、相続登記などの手続きをスムーズに進めてくれます。
例えば、遺産分割協議(相続人同士で遺産の分け方を決めること)において、ご自身が不動産を相続し、息子さんには他の財産を分けるといった方法も考えられます。 ただし、これは息子さんたちの同意が必要となります。
相続手続きは複雑で、法律の知識が必要な場面も多いです。 特に、高額な不動産を相続する場合や、相続人同士で意見が合わない場合は、専門家への相談が必須です。 専門家は、適切なアドバイスと手続きのサポートをしてくれます。
相続は、人が亡くなった時点で発生します。手続きを先延ばしすると、相続税の申告漏れや、相続人同士のトラブル、不動産管理上の問題など、様々なリスクがあります。 早急に専門家にご相談し、適切な手続きを進めることを強くお勧めします。 放置することで生じるリスクを理解し、適切な対応をしましょう。 ご主人のご冥福をお祈りいたします。
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