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夫が勝手に不動産を売却査定!?私名義の不動産を守る方法と夫婦間の問題解決
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夫が勝手に不動産を売却してしまうのではないかと不安。夫の労働意欲の無さにも悩んでいる。どうすれば不動産を守り、夫婦間の問題も解決できるのかわからない。
不動産(土地や建物)の所有権とは、その不動産を自由に所有・使用・処分できる権利です。 あなたの祖父から相続した不動産は、あなたが所有者であり、所有権はあなたにあります。 不動産の売買は、所有権を移転させる契約です。 売買契約には、売主(不動産を売る人)と買主(不動産を買う人)双方の合意が必要です。 単独では売買できません。
結論から言うと、あなたの夫はあなたの承諾なしに、あなた名義の不動産を売却することはできません。 不動産の売買には、所有者であるあなたの署名と実印(または電子署名)が必要不可欠です。 夫が不動産会社に売却査定を依頼したとしても、それはあくまでも査定であり、売買契約には至りません。
このケースでは、民法(特に、所有権に関する規定)が関係します。民法では、所有者は自分の財産を自由に処分できるとされていますが、それはあくまで「自分の財産」であることが前提です。 あなたの夫は、あなたの財産である不動産を勝手に処分する権利を持ちません。
夫婦間で共有財産(夫婦共有で所有する財産)と個人財産(各個人が所有する財産)があります。 相続によって取得した不動産は、原則としてあなたの個人財産です。 夫が「家族のため」と言っても、あなたの承諾なしに売却することはできません。
まず、夫と冷静に話し合うことが重要です。 夫の考え、不動産売却で得たいもの、そしてあなたの考え、不動産に対する思いをきちんと伝えましょう。 単に「売らない」と拒否するのではなく、将来の生活設計について具体的なプランを提示し、話し合うことが大切です。 例えば、夫の労働意欲を高めるためのサポート、家計の見直し、建て替え計画の具体的なプランなどを提示することで、建設的な話し合いを進めることができます。 必要であれば、夫婦カウンセリングなども検討してみましょう。
話し合いがうまくいかない場合、または法的トラブルに発展する可能性がある場合は、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。 弁護士は、法律的な観点からアドバイスを行い、必要であれば法的措置(例えば、夫への売却行為の禁止請求)を支援してくれます。 司法書士は、不動産登記に関する手続きなどをサポートしてくれます。
夫の行動に怒りを感じるのは当然ですが、まずは冷静に対応することが重要です。 あなたの不動産は、あなたの所有物であり、勝手に売却されることはありません。 しかし、夫婦間の問題解決のためには、話し合いと必要に応じて専門家の力を借りることが大切です。 将来の生活設計をしっかりと話し合い、あなたと家族にとって最善の選択をしましょう。 そして、夫の労働意欲の向上についても、一緒に考えていく必要があるでしょう。 焦らず、一歩ずつ解決に向けて進んでいきましょう。
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