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夫と共有名義のマンションと自己破産!連帯保証人の妻が破産した場合どうなる?

【背景】
* 10年前に夫と共有名義でマンションを購入しました。
* 住宅ローンは夫名義ですが、私は連帯保証人になっています。
* 夫は5年前に任意整理(債務整理の一種で、債権者と交渉して返済計画を立て直す手続き)を済ませています。
* 私は自己破産を検討しています。

【悩み】
自己破産した場合、夫と共有名義のマンションはどうなりますか?夫が私の持分を買い取らなければ、私たち2人とも自己破産することになるのでしょうか?夫には、せっかく任意整理で頑張ってきた返済を無駄にしたくないので、できれば夫には破産してほしくありません。

自己破産すれば、マンションのあなたの持分は競売にかけられます。夫はあなたの持分を買い取るか、競売に参加できます。

1.共有名義と連帯保証人の基礎知識

不動産を複数人で所有する状態を「共有名義」と言います。今回のケースでは、ご夫婦でマンションを共有しています。 一方、「連帯保証人」とは、住宅ローンなどの債務について、主債務者(この場合はご主人)と共に債務を負うことを意味します。主債務者が返済できなくなった場合、連帯保証人は主債務者と同様に返済責任を負います。

2.今回のケースへの直接的な回答

あなたが自己破産を申請した場合、裁判所はあなたの財産を調査し、債権者への弁済に充当します。マンションのあなたの持分もその財産に含まれます。そのため、あなたの持分は競売(裁判所が財産を売却する手続き)にかけられる可能性が高いです。

ご主人は、競売に参加してあなたの持分を取得するか、競売前にあなたの持分を買い取るという選択肢があります。一括で買い取ることが難しい場合は、ご主人単独での自己破産は避けられません。しかし、ご主人の任意整理の状況や、マンションの価値、残債などを考慮すると、必ずしもご主人も自己破産しなければならないとは限りません。

3.関係する法律や制度

関係する法律は、民法(共有に関する規定)と破産法です。破産法は、債務者が支払不能に陥った場合の法的整理手続きを定めています。自己破産の手続きでは、裁判所が債務者の財産を調査し、債権者に分配します。

4.誤解されがちなポイントの整理

「連帯保証人だから、必ず一緒に自己破産しなければならない」というのは誤解です。 連帯保証人が自己破産しても、主債務者(ご主人)が自己破産するとは限りません。状況次第で、ご主人は競売に参加したり、あなたの持分を買い取ったり、他の方法で対応できる可能性があります。

5.実務的なアドバイスや具体例の紹介

まずは、弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。専門家は、あなたの財産状況、ご主人の任意整理の状況、マンションの価値などを総合的に判断し、最適な解決策を提案してくれます。

例えば、マンションの価値が高く、残債が少ない場合は、競売で売却した後に残ったお金で債権者に弁済できるかもしれません。逆に、マンションの価値が低く、残債が多い場合は、ご主人があなたの持分を買い取るのが現実的な解決策となる可能性があります。

6.専門家に相談すべき場合とその理由

自己破産は、人生に大きな影響を与える重大な決断です。専門家である弁護士や司法書士に相談することで、適切な手続きを進め、ご自身とご主人の将来にとって最善の解決策を見つけることができます。特に、複雑な財産状況や、ご主人の任意整理の状況を考慮すると、専門家のアドバイスは不可欠です。

7.まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

自己破産は、あなたのマンションの持分を競売にかけられる可能性が高いです。ご主人は競売に参加するか、あなたの持分を買い取ることができます。しかし、必ずしもご主人も自己破産する必要はありません。弁護士や司法書士に相談し、状況に応じた最適な解決策を見つけることが重要です。 ご自身の状況を正確に把握し、専門家のアドバイスに基づいて、慎重に判断してください。

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