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夫の名義借り?共有名義不動産と資金調達の問題!解決策と法的知識

【背景】
* 夫と共有名義で不動産を購入しました。
* 夫の会社の経営資金として、私が金融機関から融資を受けました。
* 不動産収入は、融資の返済に充てられ、私は一切受け取っていません。
* 融資の完済後、私の持分に応じた不動産収入を請求したところ、「名義を借りただけ」と言われました。

【悩み】
夫の主張が本当なのか、私の持分はどうなるのか、どうすれば私の権利を守れるのか不安です。

法律相談を行い、証拠を揃えて権利主張をしましょう。

回答と解説

テーマの基礎知識:共有名義と不動産

不動産を複数人で所有する状態を「共有名義」といいます。 それぞれの所有者の持分は、登記簿(不動産の所有状況を記録した公的な書類)に記載されています。 今回のケースでは、質問者様とご主人が共有名義で不動産を所有しているため、それぞれの持分に応じて権利と義務を負います。 持分は、購入時の出資比率や合意によって決まります。 ご主人の「名義を借りただけ」という主張は、登記簿上の所有権を否定するものであり、容易に認められるものではありません。

今回のケースへの直接的な回答

ご主人の「名義を借りただけ」という主張は、法的根拠がなければ認められません。 質問者様は、不動産の購入に資金を提供し、共有名義で所有権を有しています。 融資の返済が完了した時点で、質問者様は、ご自身の持分に応じた不動産収入を請求する権利があります。 ご主人の主張は、単なる言い分であり、法的効力はありません。

関係する法律や制度

このケースでは、民法(特に共有に関する規定)が関係します。 民法では、共有者は、共有物に関する権利を平等に持ち、その管理や処分には、共有者の同意が必要です。 ご主人が一方的に不動産を管理・処分することはできません。 また、ご主人が質問者様に不当な利益を供与させようとした場合、不当利得返還請求(相手から不当に得た利益を返還させる請求)も考えられます。

誤解されがちなポイントの整理

「名義を借りただけ」という主張は、口約束や証拠がない限り、法的根拠としては弱いです。 たとえご主人が資金調達の中心的な役割を担っていたとしても、質問者様が共有名義者である以上、所有権は認められます。 重要なのは、不動産の購入契約書、資金調達に関する書類、登記簿など、所有権を証明する証拠をしっかりと確保しておくことです。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

まず、不動産の登記簿謄本(登記簿の内容を写し取ったもの)を取得し、ご自身の持分を確認しましょう。 次に、ご主人との間で交わされた契約書やメール、資金のやり取りに関する記録などを集め、証拠として保管してください。 これらの証拠を元に、弁護士に相談し、法的措置を検討することをお勧めします。 弁護士は、ご主人の主張を反論し、質問者様の権利を守るための適切な方法をアドバイスしてくれます。

専門家に相談すべき場合とその理由

ご主人との話し合いがうまくいかない場合、またはご主人が法的措置を取ってきた場合は、弁護士などの専門家に相談することが重要です。 専門家は、法的知識に基づいて状況を判断し、適切な解決策を提案してくれます。 特に、不動産に関する紛争は複雑になる可能性が高いため、専門家の助言は不可欠です。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

共有名義の不動産では、登記簿上の持分が重要です。 ご主人の「名義を借りただけ」という主張は、証拠がない限り法的効力はありません。 所有権を主張するには、契約書や資金調達に関する書類などの証拠を揃え、必要であれば弁護士に相談することが重要です。 早期に専門家への相談を検討することで、ご自身の権利を守ることができます。 大切なのは、冷静に証拠を集め、法的手続きを踏むことです。

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