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夫婦共同名義不動産の相続:姉が亡くなり、遺産分割はどうなる?兄弟姉妹への影響は?
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姉の死亡により、夫婦共同名義の不動産の遺産分割はどうなるのか全く分かりません。夫、私、次女の3人でどのように遺産分割をすれば良いのか、法律的な手続きなども含めて教えていただきたいです。
不動産の所有形態として「夫婦共同名義」があります。これは、夫と妻が共に所有者となる形態で、登記簿(不動産の所有者を記録した公的な書類)に両者の名前が記載されます。 夫婦共同名義には大きく分けて「共有持分」と「特定共有」の2種類があります。
* **共有持分(普通共有):** 夫婦それぞれが不動産の一定の割合を所有する形態です。割合が明確にされていない場合は、法律上は通常、各々1/2ずつ所有しているものとみなされます。
* **特定共有:** 夫婦それぞれの持分が明確に決められている共有です。例えば、夫が3/5、妻が2/5といった具合です。
今回のケースでは、具体的な共有の形態が不明なため、共有持分(各々1/2ずつ)と仮定して説明します。
姉が亡くなった場合、姉の持分(1/2)は相続の対象となります。相続人は、配偶者である夫と、弟である質問者様、そして妹の3名です。法定相続分(相続法で決められた相続割合)に従い、姉の持分1/2は夫、質問者様、妹の3人で分割されます。具体的な割合は、民法の規定に基づき、相続人の状況によって異なります。
* **民法(相続に関する規定)**: 相続人の範囲、相続分、遺産分割の方法などを規定しています。
* **不動産登記法**: 不動産の所有権の移転手続きに関する法律です。遺産分割が完了したら、登記簿の書き換え(名義変更)が必要です。
夫婦共同名義だからといって、夫が自動的に全額相続するわけではありません。亡くなった方の持分のみが相続の対象となり、相続人は法定相続分に従って相続します。
遺産分割協議(相続人同士で遺産の分け方を話し合うこと)を行い、書面で合意内容をまとめることが重要です。協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることができます。調停でも決まらない場合は、裁判になります。
具体的な例として、姉の持分1/2を夫、質問者様、妹の3人で等分(1/6ずつ)に分割することも考えられます。しかし、相続人の状況や、不動産の価値、その他の遺産の状況などを考慮して、最適な分割方法を検討する必要があります。
相続手続きは複雑で、法律的な知識が必要です。遺産分割協議が難航したり、不動産の価値査定に不安がある場合、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、適切なアドバイスや手続きのサポートをしてくれます。
* 夫婦共同名義の不動産は、亡くなった方の持分だけが相続対象です。
* 相続人は法定相続分に従って相続します。
* 遺産分割協議を行い、書面で合意内容をまとめることが重要です。
* 複雑な場合は、専門家に相談しましょう。
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