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夫婦共有名義マンションの賃貸収入!確定申告は?別々?書類は?徹底解説

【背景】
* 今年から主人と共有名義でマンションを賃貸し始めました。
* 賃貸物件の事務手続きは全て私が行っています。
* 賃貸物件にかかる支出の口座も私の名義です。

【悩み】
確定申告は主人と二人別々にしなければならないのでしょうか?私一人で確定申告することはできないでしょうか?もし二人別々で確定申告する場合、添付書類はどうすれば良いのか分かりません。

夫婦共有名義なら、原則として共同で確定申告が必要です。ただし、状況によっては個別の申告も可能です。

回答と解説

テーマの基礎知識(確定申告と共有名義)

確定申告とは、1年間の所得を税務署に申告し、税金を納める手続きです(所得税の申告)。 不動産収入(賃貸による収入)も所得の一つであり、一定額を超える場合は確定申告が必要です。 共有名義とは、不動産の所有権を複数人で共有する状態のことです。今回のケースでは、ご夫婦でマンションを共有名義で所有しています。

今回のケースへの直接的な回答

原則として、共有名義で不動産収入を得ている場合は、ご夫婦で共同して確定申告を行う必要があります。 これは、収入も経費も共有されているとみなされるためです。 ただし、ご夫婦間で収入と経費の割合を明確に合意し、それを書類で証明できれば、個別に申告することも可能です。 例えば、収入を50%ずつ、経費も50%ずつ負担するという合意書を作成し、それを添付することで、個別の申告が可能になるケースがあります。

関係する法律や制度

所得税法が関係します。所得税法では、所得の発生源泉(所得を得た原因)に基づいて、誰がどの程度の所得を得たのかを申告する必要があります。共有名義の場合、その発生源泉が共有されているため、共同申告が原則となります。

誤解されがちなポイントの整理

口座名義がご自身のみであっても、不動産の所有権がご夫婦共有名義である限り、収入はご夫婦共有の収入とみなされます。 経費の支払口座がご自身名義であっても、経費は共有の経費として扱われます。 そのため、口座名義だけで確定申告の方法が決まるわけではありません。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

ご夫婦で収入と経費の割合を明確に合意し、その合意内容を記載した書面を作成し、確定申告書に添付することで、個別に申告することも可能です。 例えば、次のような内容の合意書を作成します。

* マンションの賃貸収入は、Aさん(質問者)50%、Bさん(ご主人)50%とする。
* マンションの維持費、修繕費などの経費は、Aさん50%、Bさん50%で負担する。

この合意書と、収入と経費を明確に示す領収書や通帳のコピーなどを添付することで、税務署に個別の申告が認められる可能性があります。

しかし、税務署の判断によって、共同申告を求められる可能性もあることを理解しておきましょう。 スムーズな確定申告のためには、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。

専門家に相談すべき場合とその理由

* 収入と経費の割合について、ご夫婦間で合意が難しい場合
* 複雑な経費処理がある場合(減価償却(資産の価値減少分を償却していく会計処理)など)
* 税務署から修正申告を求められた場合
* 確定申告の方法に不安がある場合

税理士は税務に関する専門家です。 複雑な手続きや税法に関する疑問点を解消し、最適な申告方法をアドバイスしてくれます。 特に、共有名義での確定申告は、税法の知識が求められるため、専門家に相談することが安心です。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

夫婦共有名義のマンションの賃貸収入に関する確定申告は、原則として共同で行う必要があります。 しかし、収入と経費の割合を明確に合意し、それを証明できる書類を添付することで、個別の申告も可能となる場合があります。 複雑な場合は、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。 確定申告は税金に関する重要な手続きです。 不明な点があれば、早めに専門家に相談し、適切な手続きを行いましょう。

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