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契約後の不動産屋変更は可能?隣地の問題と併せて徹底解説

【背景】

  • 土地売買契約を締結済み。
  • 買主側の不動産屋の対応に不信感がある。
  • 契約後の進捗報告が遅く、連絡も途絶えがち。
  • 隣接する土地に売主親族の所有物(植木鉢、植物など)が残っている。
  • 契約書には「現状有姿」での引き渡しと記載。

【悩み】

  • 契約済みの不動産屋を変更できるか?
  • 隣地の所有物撤去を確実にしてもらえるか?
  • 今後の手続きに対する不安。
不動産屋の変更は可能ですが、状況によります。隣地の所有物撤去は、契約内容と交渉次第です。

テーマの基礎知識:不動産売買契約と仲介

不動産売買は、人生における大きな出来事の一つです。多くの方にとって、一生に一度の買い物かもしれません。その取引をスムーズに進めるために、専門家である不動産会社(仲介業者)が重要な役割を果たします。

不動産売買契約とは、売主が所有する不動産を、買主が購入するという約束を交わす契約です。この契約には、物件の詳細(所在地、面積など)、売買代金、引き渡し日、その他特約事項などが記載されています。契約が成立すると、売主と買主は契約内容に従って義務を履行する責任を負います。

仲介業者(不動産会社)は、売主と買主の間に入り、物件の情報提供、契約手続きのサポート、重要事項の説明などを行います。仲介業者は、売買契約が成立した場合、仲介手数料を受け取ります。この手数料は、法律で上限が定められており、売買代金に応じて計算されます。

今回のケースでは、すでに売買契約が締結されているため、契約内容に基づいた手続きが進められることになります。しかし、不動産会社との信頼関係が損なわれている場合、今後の手続きに不安を感じるのも当然です。

今回のケースへの直接的な回答:不動産屋の変更と隣地問題

不動産屋の変更について

結論から言うと、契約後の不動産屋の変更は、完全に不可能というわけではありません。しかし、いくつかのハードルがあります。

  • 契約内容の確認:まずは、売買契約書を確認しましょう。仲介業者の変更に関する条項があるか、違約金が発生する可能性があるかなどを確認する必要があります。
  • 売主との合意:不動産売買は、売主と買主の合意に基づいて行われます。不動産屋を変更するには、売主の承諾が必要になる場合があります。
  • 新たな仲介業者の選定:変更を希望する場合、新しい仲介業者を探し、契約を結ぶ必要があります。
  • 費用の問題:すでに仲介手数料を支払っている場合、変更に伴う費用が発生する可能性があります。また、変更によって、追加の手数料が発生する可能性もあります。

今回のケースでは、まだ仲介手数料を支払っていないとのことですので、変更のハードルは若干低いと考えられます。しかし、売主との関係や、契約内容によっては、変更が難しい場合もあります。

隣地の所有物撤去について

隣地の所有物(植木鉢、植物など)の撤去については、以下の点を考慮する必要があります。

  • 契約書の確認:契約書に「現状有姿」での引き渡しと記載されている場合、原則として、現状の状態で引き渡されることになります。しかし、この「現状」がどこまでを指すのか、解釈の余地がある場合があります。
  • 売主との交渉:隣地の所有物については、売主が撤去する責任を負うべきと考えられます。不動産会社を通じて、売主に撤去を要請し、合意を得る必要があります。
  • 口頭での約束:不動産会社が「撤去してもらう」と口頭で約束している場合、その証拠(録音など)があれば、交渉の際に有利に働く可能性があります。
  • 契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任):引き渡し後に、契約内容と異なる状況(例えば、隣地の所有物が撤去されていない)が判明した場合、売主に対して、契約不適合責任を追及できる可能性があります。(※契約不適合責任については後述します)

関係する法律や制度:宅地建物取引業法と民法

不動産売買に関連する主な法律は、以下の通りです。

  • 宅地建物取引業法:不動産会社の業務に関するルールを定めた法律です。仲介業者の免許、業務上の義務、禁止事項などが規定されています。今回のケースでは、不動産会社の対応が、この法律に違反していないかどうかも確認する必要があります。
  • 民法:売買契約や所有権に関する基本的なルールを定めた法律です。契約の成立、効力、解除、損害賠償など、不動産売買の根幹をなす規定が含まれています。

今回のケースで特に重要となるのは、民法における「契約不適合責任」です。

契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)

契約不適合責任とは、売買契約において、引き渡された物件が契約内容に適合しない場合、売主が買主に対して負う責任のことです。

2020年4月の民法改正により、瑕疵担保責任という言葉は使われなくなり、契約不適合責任に一本化されました。

例えば、

  • 契約時に説明されていなかった欠陥がある場合
  • 契約と異なる状態(例:雨漏り)である場合
  • 契約内容と異なる数量(例:土地の面積が少ない)である場合

など、様々なケースで売主は契約不適合責任を負う可能性があります。

買主は、売主に対して、

  • 修補請求(修繕を求めること)
  • 代金減額請求(代金を減額すること)
  • 損害賠償請求
  • 契約解除

などの権利を行使することができます。

今回のケースでは、隣地の所有物が撤去されない場合、契約不適合責任を追及できる可能性があります。ただし、契約書の内容や、事前の説明、状況証拠などによって、判断が分かれることもあります。

誤解されがちなポイントの整理:現状有姿と契約不適合責任

「現状有姿」での引き渡し

「現状有姿」とは、物件を現在の状態のままで引き渡すという意味です。

この条項は、売主が物件の修繕義務を負わないことを意味し、買主は現状を承諾した上で購入することになります。

しかし、この「現状」がどこまでの範囲を指すのか、解釈の余地があります。

例えば、隣地の所有物については、物件の一部ではないため、必ずしも「現状」に含まれるとは限りません。

また、契約不適合責任との関係で、売主が事前に知っていたにもかかわらず、買主に告知しなかった場合、契約不適合責任を負う可能性もあります。

契約不適合責任の適用範囲

契約不適合責任は、すべてのケースで適用されるわけではありません。

例えば、

  • 買主が事前に知っていた欠陥
  • 買主の故意または過失によって生じた損害

など、売主が責任を負わないケースもあります。

また、契約書に、契約不適合責任を制限する条項がある場合、その内容に従うことになります。

実務的なアドバイスや具体例の紹介:交渉と証拠の確保

不動産屋との交渉

不動産屋との交渉は、まず、現在の状況と、希望する結果を明確に伝えることから始めましょう。

具体的には、

  • 不動産屋の対応への不満点
  • 変更を希望する理由
  • 隣地の所有物の撤去を求めること
  • 今後の手続きに対する不安

などを、具体的に伝えましょう。

交渉の際は、感情的にならず、冷静に事実を伝え、相手の意見もよく聞くことが大切です。

もし、不動産屋の対応に問題があると感じたら、書面で改善を求めることも有効です。

内容証明郵便(※後述)を送付することで、相手にプレッシャーを与えるとともに、証拠として残すことができます。

売主との交渉

売主との交渉は、不動産屋を通じて行うのが一般的です。

隣地の所有物の撤去については、売主が撤去する責任を負うべきと考えられます。

交渉の際は、契約書の内容や、これまでの経緯を説明し、撤去を強く求めることが重要です。

もし、売主が撤去に応じない場合、弁護士に相談し、法的手段を検討することもできます。

証拠の確保

交渉を有利に進めるためには、証拠を確保しておくことが重要です。

具体的には、

  • 不動産屋とのやり取り(メール、LINE、電話の録音など)
  • 契約書
  • 写真(隣地の所有物の状況など)
  • 隣人との会話の記録

などを、保管しておきましょう。

特に、口頭での約束は、証拠が残りにくいため、録音したり、メールで確認したりするなど、記録を残すようにしましょう。

内容証明郵便

内容証明郵便とは、郵便局が、いつ、誰が、誰に、どのような内容の文書を送ったかを証明してくれるサービスです。

内容証明郵便を送ることで、

  • 相手に、あなたの主張を明確に伝える
  • 相手に、プレッシャーを与える
  • 証拠として残す

といった効果があります。

不動産屋の対応に不満がある場合や、隣地の所有物の撤去を求める場合など、重要な局面で利用することができます。

内容証明郵便の作成は、弁護士に依頼することもできます。

専門家に相談すべき場合とその理由

今回のケースでは、以下の状況に当てはまる場合、専門家への相談を検討しましょう。

  • 不動産屋との交渉がうまくいかない場合:専門家は、法的知識や交渉術に長けているため、円滑な解決をサポートしてくれます。
  • 契約内容に不明な点がある場合:専門家は、契約書を詳細に分析し、法的リスクを評価してくれます。
  • 隣地の所有物撤去に関する問題が解決しない場合:専門家は、法的手段(訴訟など)を検討し、あなたの権利を守るために尽力します。
  • 不動産屋の対応に違法性があると思われる場合:専門家は、宅地建物取引業法などの専門知識に基づいて、適切な対応をアドバイスしてくれます。

相談先

  • 弁護士:法的問題全般について相談できます。不動産売買に関する豊富な経験を持つ弁護士を選ぶと良いでしょう。
  • 宅地建物取引士:不動産に関する専門知識を持っていますが、法的問題への対応は弁護士に比べると限定的です。
  • 不動産鑑定士:物件の価値や、土地に関する問題について相談できます。

専門家への相談は、問題解決の糸口を見つけ、あなたの権利を守るために、非常に有効な手段となります。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回のケースで、重要なポイントをまとめます。

  • 不動産屋の変更:変更は可能ですが、契約内容や売主との合意が必要です。
  • 隣地の所有物撤去:契約内容と交渉次第です。契約書をよく確認し、売主との交渉を進めましょう。
  • 契約不適合責任:隣地の所有物が撤去されない場合、契約不適合責任を追及できる可能性があります。
  • 証拠の確保:交渉を有利に進めるために、証拠を確保しておきましょう。
  • 専門家への相談:問題が解決しない場合は、弁護士などの専門家に相談しましょう。

不動産売買は、専門的な知識が必要となる複雑な取引です。今回の解説を参考に、問題解決に向けて、一歩ずつ進んでいきましょう。

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