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姉弟共有の土地と自己破産:名義変更せずに共同名義のまま、姉の自己破産で土地は差し押さえられる?

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姉が自己破産した場合、共同名義の土地は差し押さえられてしまうのでしょうか?不安です。
まず、不動産の共有(共同名義)について理解しましょう。共有とは、複数の所有者が一つの不動産を所有する状態です。今回のケースでは、質問者さんと姉さんが共同で土地を所有しています。自己破産とは、債務超過(借金が資産を上回る状態)に陥った個人が、裁判所に破産手続きを申し立て、債務を免除してもらう制度です(民事再生法も同様の制度)。自己破産の手続きにおいて、破産管財人(裁判所によって選任された専門家)は、破産者の財産を調査し、債権者(お金を貸した人)に分配するために、財産を換金します。この「財産」には、共有不動産も含まれます。
姉さんが自己破産した場合、姉さんの持分(所有権の一部)は破産財産となり、差し押さえられる可能性があります。土地の所有権は、質問者さんと姉さんで半分ずつ所有している状態です。姉さんの持分が売却され、その売却代金が債権者に分配される可能性があるということです。
関係する法律は、民法(共有に関する規定)と破産法です。民法は、共有不動産の管理や処分に関するルールを定めています。破産法は、破産手続きにおける財産処分のルールを定めています。
「権利放棄の書類を作成したから大丈夫」と考えるのは誤解です。2013年に作成された権利放棄の書類は、姉さんがその時点で土地に対する権利を放棄したことを意味するだけで、姉さんの債権者に対する債務を免除するものではありません。自己破産手続きにおいては、姉さんの所有する全ての財産が債権者に分配される対象となります。
姉さんの自己破産が確定したら、速やかに弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は、破産手続きの進捗状況を把握し、質問者さんの権利を守るための適切な対応をアドバイスしてくれます。例えば、土地の売却を回避するための交渉や、姉さんの持分を買い取るなどの方法を検討することも可能です。また、土地の価値や税金、手続き費用なども考慮する必要があります。
自己破産は複雑な法律手続きです。土地の共有、権利放棄、自己破産など、法律の専門知識が必要な状況です。少しでも不安があれば、弁護士や司法書士といった専門家に相談することが重要です。専門家は、状況を正確に判断し、最適な解決策を提案してくれます。
姉さんの自己破産により、姉さんの土地の持分が差し押さえられる可能性があります。権利放棄の書類があっても、自己破産手続きには影響しません。早急に弁護士などに相談し、状況を把握し、適切な対応を検討することが重要です。専門家の助言を得ながら、ご自身の権利を守り、今後の対応を決定してください。 土地の共有や自己破産は複雑な問題です。専門家のアドバイスを仰ぐことで、より安心した対応が可能になります。
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