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実家の売却と登記不備!3階建てなのに2階建て登記…ペナルティは?相続と固定資産税の関係を徹底解説

【背景】
* 14年前に母から相続した実家が空家になっていました。
* 最近、その実家を不動産屋に売却し、契約を済ませました。
* 不動産屋から、登記簿上の建物が2階建てになっているのに対し、実際は3階建てであるため、追加の登記が必要だと指摘されました。
* 3階部分の追加登記のために、「建物所有権証明書」への実印を押すよう依頼されています。
* 建築時の書類は残っていません。
* 固定資産税は3階建て相当の延べ床面積で計算されています。

【悩み】
売却契約済みの実家の登記に不備があった場合、何かペナルティ(罰則)があるのか心配です。また、母(被相続人)の「建物所有権証明書」に実印を押すことで、私自身に何か不利益が生じる可能性があるのか知りたいです。

登記不備によるペナルティは、状況によりますが、売買契約に影響が出る可能性があります。

テーマの基礎知識:不動産登記と固定資産税

不動産登記とは、土地や建物の所有者や権利関係を公的に記録する制度です(登記簿に記録されます)。これは、不動産取引の安全性を確保するために非常に重要なものです。登記簿に記載されている内容が、実際の状況と異なる場合、様々な問題が発生する可能性があります。

固定資産税は、土地や建物の所有者に課税される税金です。課税対象となるのは、登記簿に記載されている面積ではなく、実際の面積です。そのため、今回のケースのように、登記簿上の面積と実際の面積が異なる場合でも、固定資産税は実際の面積に基づいて計算されます。

今回のケースへの直接的な回答:登記の修正とペナルティの可能性

今回のケースでは、登記簿に記載されている階数と実際の階数が一致していないため、登記の修正が必要です。修正登記を行うことで、登記簿上の情報と現実の状況を一致させることができます。

ペナルティについては、直接的な罰金などは発生しにくいですが、売買契約に影響が出る可能性があります。例えば、売買契約に瑕疵担保責任(売買契約の対象物に隠れた欠陥があった場合、売主が買主に対して負う責任)の条項が含まれていれば、売主(あなた)が買主に対して責任を負う可能性があります。また、税務署への修正申告が必要となる場合もあります。

関係する法律や制度:不動産登記法、固定資産税法

このケースには、不動産登記法と固定資産税法が関係します。不動産登記法は、不動産登記に関する手続きや内容を定めており、固定資産税法は固定資産税の課税に関する事項を定めています。登記の不備は、不動産登記法違反にはなりませんが、民法上の瑕疵担保責任の問題に発展する可能性があります。

誤解されがちなポイントの整理:固定資産税と登記の関連性

固定資産税は、登記簿上の面積ではなく、実際の面積に基づいて課税されます。そのため、登記が不備であっても、固定資産税の額自体は変わりません。しかし、登記の不備を放置すると、将来、不動産売買や相続などの際に問題となる可能性があります。

実務的なアドバイスや具体例の紹介:登記の修正手続き

登記の修正手続きは、司法書士に依頼するのが一般的です。司法書士は、必要な書類の作成や手続きを代行してくれます。建築確認済証などの書類がない場合でも、測量を行い、状況を説明することで登記の修正は可能です。費用は、司法書士への報酬や登録免許税などが必要になります。

専門家に相談すべき場合とその理由:司法書士、弁護士

登記の修正手続きや、売買契約に関する法的問題など、専門的な知識が必要な場合は、司法書士や弁護士に相談することをお勧めします。特に、売買契約に問題が生じている、または生じる可能性がある場合は、弁護士に相談することが重要です。

まとめ:登記の重要性と専門家への相談

不動産登記は、不動産取引の安全性を確保するために非常に重要です。登記に不備がある場合、将来、様々な問題が発生する可能性があります。今回のケースでは、速やかに登記の修正を行うことが重要です。また、必要に応じて、司法書士や弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。 登記の不備は、必ずしもペナルティを意味するものではありませんが、早めの対応が、トラブルを回避する上で非常に重要です。

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