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専業主婦が離婚!9年間の婚姻生活と1億1千万の不動産、財産分与はいくら?病気療養中の不安と将来への備え

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夫との離婚が現実味を帯び、財産分与額がいくらになるのか不安です。病気療養中で無職、頼れる身寄りもいないため、将来への不安が大きいです。性格の不一致が離婚原因で慰謝料はほとんどないと聞きましたが、財産分与はどの程度期待できるのでしょうか?
離婚をする際に、夫婦で築いた財産をどのように分けるのかを決めることを「財産分与」と言います。 民法760条では、離婚の際に夫婦が共有する財産を、原則として「2分の1ずつ」分けることが定められています。 これは、結婚生活中に夫婦で協力して築き上げた財産は、夫婦共有のものとみなすという考え方です。 ただし、個人の名義になっているからといって、必ずしもその人のものとは限りません。
ご質問のケースでは、夫名義の不動産(土地付き戸建てと賃貸ワンルーム2軒)、預金、有価証券、財形貯蓄などが財産分与の対象となります。 これらの財産の価値を評価し、ローン残高を差し引いた上で、2分の1があなたに分配される可能性があります。 単純計算で、不動産の価値からローンを差し引いた金額の半分、預金などの半分があなたに渡る可能性があります。 ただし、これはあくまでも大まかな推測であり、最終的な金額は専門家による評価が必要です。 数千万円規模の財産分与が期待できる可能性は高いでしょう。 また、婚姻期間中の夫の年金についても、一部が財産分与の対象となる可能性があります。
財産分与の根拠となるのは、民法760条です。この条文では、離婚時に夫婦共有財産を分割する規定が定められています。 共有財産には、婚姻期間中に取得した不動産、預金、有価証券などが含まれます。 また、婚姻期間中の労働による貢献も考慮されます。専業主婦であっても、家事や育児、介護などの貢献は無視されず、財産分与に影響を与える可能性があります。
性格の不一致を理由とした離婚では、慰謝料が認められないケースが多いと誤解されている方がいますが、必ずしもそうではありません。 慰謝料は、離婚原因に責任のある配偶者から、責任のない配偶者に対して支払われるものです。 性格の不一致が離婚原因であっても、一方に重大な責任がある場合(例えば、一方的な暴力や不貞行為など)は、慰謝料請求が可能になります。 しかし、ご質問のケースでは、そのような事情がないため、慰謝料は期待できない可能性が高いです。 一方、財産分与は、離婚原因に関わらず、夫婦が築いた財産を分割するものであり、慰謝料とは別物です。
ご自身の状況を鑑みて、弁護士に相談することを強くお勧めします。 弁護士は、財産の評価、財産分与額の交渉、離婚協議のサポートなど、様々な面であなたの権利を守ってくれます。 特に、病気療養中であり、無職で頼れる身寄りもいない状況では、専門家のサポートは不可欠です。 弁護士費用は心配かもしれませんが、多くの弁護士事務所では初回相談は無料です。 まずは相談してみて、今後の対応を検討しましょう。
ご質問のような状況では、弁護士などの専門家への相談が非常に重要です。 特に、以下の点が当てはまる場合は、専門家のサポートが必要となるでしょう。
* 財産額が大きく、複雑な財産構成の場合
* 離婚協議が難航している場合
* 病気療養中で、精神的に不安定な状態の場合
* 頼れる身寄りがいない場合
専門家は、法律的な知識に基づいて、あなたの権利を守り、最適な解決策を提案してくれます。
離婚は人生における大きな転換期であり、特に財産分与に関しては、専門家の助言を受けることが非常に重要です。 今回のケースでは、高額な不動産や預金など、複雑な財産関係が絡んでいるため、弁護士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けることで、安心して今後の生活を始めることができるでしょう。 一人で抱え込まず、まずは専門家に相談することをお勧めします。 病気療養中であることも踏まえ、心身ともに負担を軽減できるよう、サポート体制を整えることが大切です。
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