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店舗付共同住宅の店舗部分と住宅部分を分けて分譲売買は可能?手続きも解説

【背景】

  • 私と親族が所有する店舗付共同住宅の1階部分を、店子さん(親族が経営)から売却してほしいと申し出がありました。
  • 建物は4階建てで、2~4階は賃貸中です。
  • 土地と建物の所有割合は、私が4/3、親族が1/4です。

【悩み】

  • 店舗部分を分譲売買(区分所有)できるのか知りたいです。
  • 分譲できる場合、どのような手続きが必要になるのか教えてほしいです。

店舗部分の分譲売買は可能ですが、建築確認申請や区分所有登記などの手続きが必要です。

店舗付共同住宅の分譲売買:基礎知識

店舗付共同住宅の分譲売買について、まずは基本的な知識から確認しましょう。

分譲売買とは、1つの建物の一部を区分して、それぞれを別々の所有者に売却することです。今回のケースでは、店舗部分を独立した「部屋」として売却し、他の部屋(2~4階の住宅部分)とは別の所有者にすることを目指しています。これを実現するためには、いくつかの法的・技術的なハードルをクリアする必要があります。

分譲売買を行うためには、まずその建物が「区分所有建物」として法的に認められる必要があります。区分所有建物とは、1つの建物を複数の人が所有し、それぞれの所有部分(専有部分)と、全員で共有する部分(共用部分)がある建物のことです。マンションなどが典型的な例です。

区分所有建物とするためには、建物の構造や利用状況が、区分所有に適している必要があります。具体的には、各部分が独立して利用できること、つまり、店舗部分と住宅部分がそれぞれ独立した出入口を持ち、内部で完全に分離されていることなどが求められます。

今回のケースへの直接的な回答

今回のケースでは、店舗部分と住宅部分を区分して分譲売買することは、基本的には可能です。ただし、いくつかの条件を満たす必要があります。

まず、店舗部分が独立した出入口を持ち、他の部分(住宅部分)と物理的に分離されていることが重要です。店舗部分が住宅部分を経由しないと出入りできないような構造では、区分所有として認められるのが難しくなります。また、店舗部分と住宅部分の間に、構造上の問題がないことも重要です。例えば、店舗部分が建物の構造を支える重要な部分を占めている場合などは、分譲が困難になる可能性があります。

次に、分譲売買を行うためには、建築基準法や都市計画法などの関連法規を遵守する必要があります。用途地域(商業地域、住居地域など)によっては、店舗と住宅を混在させることに制限がある場合があります。また、建物の耐震性や防火性能なども、法的な基準を満たしている必要があります。

さらに、土地の所有形態も重要です。今回は土地の共有状態ですが、分譲するためには、土地の持分を区分所有者の専有部分の割合に応じて明確にする必要があります。場合によっては、土地の分筆(土地を分割すること)が必要になることもあります。

関係する法律や制度

分譲売買に関係する主な法律や制度を説明します。

  • 区分所有法(建物の区分所有等に関する法律): 区分所有建物の定義や、区分所有者の権利・義務、管理方法などを定めています。分譲売買を行う上で、最も重要な法律です。
  • 建築基準法: 建物の構造、用途、設備などに関する基準を定めています。分譲売買を行う際には、建築基準法に適合した建物である必要があります。
  • 都市計画法: 都市計画や用途地域に関する規定を定めています。用途地域によっては、店舗と住宅の混在が制限される場合があります。
  • 不動産登記法: 不動産の登記に関するルールを定めています。分譲売買を行う際には、区分所有登記を行う必要があります。

これらの法律や制度を理解し、適切に対応することが、分譲売買を成功させるために不可欠です。

誤解されがちなポイントの整理

分譲売買に関して、よくある誤解とその解説をします。

  • 「分譲」=「新築」ではない: 分譲というと新築物件をイメージしがちですが、中古の建物でも分譲売買は可能です。今回のケースのように、既存の建物を区分して売却することもできます。
  • 手続きは簡単ではない: 分譲売買は、通常の不動産売買よりも複雑な手続きが必要になります。専門家のサポートなしでは、スムーズに進めるのが難しい場合があります。
  • 区分所有登記は必須: 分譲売買を行うためには、区分所有登記を行い、各部分の所有者を明確にする必要があります。登記をしないと、法的に所有権を主張することができません。
  • 管理規約の作成: 区分所有建物には、管理規約というルールブックが必要です。管理規約は、共用部分の利用方法や、修繕費の負担などを定めます。

これらの誤解を解消し、正しい知識を持つことが、分譲売買を成功させる第一歩です。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

分譲売買を実際に行う際の、実務的なアドバイスや具体的な手順を説明します。

  1. 専門家への相談: まずは、不動産鑑定士、建築士、司法書士、弁護士などの専門家に相談し、分譲売買の可否や手続きの流れ、注意点などを確認しましょう。特に、建物の構造や法的な問題点については、専門家の意見が不可欠です。
  2. 現況調査: 建物の構造、用途、設備の状況などを詳細に調査します。建築図面や、過去の修繕履歴なども確認しましょう。
  3. 建築確認申請: 分譲に伴い、建物の構造や用途を変更する場合は、建築確認申請が必要になる場合があります。
  4. 測量: 土地の分筆が必要な場合は、測量を行い、土地の境界線を確定します。
  5. 区分所有登記: 区分所有登記を行い、各部分の所有権を明確にします。
  6. 売買契約: 売買契約書を作成し、買主と売買条件を合意します。
  7. 引き渡し: 買主に所有権を引き渡し、代金を受け取ります。

具体的な手続きは、物件の状況や地域によって異なります。専門家の指示に従い、一つずつ丁寧に手続きを進めていくことが重要です。

専門家に相談すべき場合とその理由

分譲売買を行う際には、様々な専門家との連携が不可欠です。以下に、相談すべき専門家とその理由をまとめます。

  • 不動産鑑定士: 土地や建物の価値を評価し、適正な売買価格を算出するために必要です。
  • 建築士: 建物の構造や法的な適合性について、専門的なアドバイスを受けられます。建築確認申請が必要な場合も、建築士に依頼することになります。
  • 司法書士: 区分所有登記や売買契約に関する手続きを代行してくれます。
  • 弁護士: 法的な問題が発生した場合、適切なアドバイスやサポートを受けられます。

これらの専門家と連携し、それぞれの専門知識を活かすことで、分譲売買をスムーズに進めることができます。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

今回の質問の重要ポイントをまとめます。

  • 店舗付共同住宅の店舗部分と住宅部分を分けて分譲売買することは、基本的には可能です。
  • 分譲売買を行うためには、建築基準法、都市計画法などの関連法規を遵守する必要があります。
  • 専門家(不動産鑑定士、建築士、司法書士、弁護士など)に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。
  • 区分所有登記や売買契約など、複雑な手続きが必要になります。

分譲売買は、専門的な知識と手続きが必要となるため、慎重に進める必要があります。専門家のサポートを受けながら、着実に手続きを進めていきましょう。

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