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廃棄予定の非流動資産が非継続事業として報告されるってどういうこと?会計初心者向け解説

質問の概要

教科書に出てくる「廃棄予定の非流動資産」に関する記述が理解できず、困っています。

【背景】

  • 非流動資産(土地、ソフトなど)を廃棄する予定の場合、会計処理について調べています。
  • 教科書には「廃棄予定の非流動資産は、継続使用による回収とは異なるため、売却目的保有に分類できない」と書かれており、そこまでは理解できました。
  • しかし、「非継続事業の要件を満たす場合は、非継続事業として報告される」という部分が理解できません。
  • 資産が「非継続事業」として報告される、という概念が、具体的にどういうことなのかイメージできません。

【悩み】

  • 「非継続事業」という言葉の意味がよくわからない。
  • 資産(土地やソフトなど)が「事業」とみなされるという考え方が理解できない。
  • 会計処理のイメージが掴めず、混乱しています。

廃棄予定の非流動資産が非継続事業となるのは、その資産が事業の一部を構成し、その事業を丸ごとやめるような状況を指します。会計上、特別な報告が必要になります。

会計における「非流動資産」と「非継続事業」って何?

会計の世界では、企業が持っている財産を「資産」と呼びます。資産は、現金や預金だけでなく、土地や建物、ソフトウェアなど、様々なものが含まれます。これらの資産は、その性質や利用目的によって、大きく「流動資産」と「非流動資産」に分けられます。

非流動資産:1年以内に現金化されない資産のこと。長期的に使用する目的で保有されます。具体的には、土地、建物、機械、ソフトウェア、投資用の不動産などが該当します。

流動資産:1年以内に現金化できる資産のこと。現金、預金、売掛金、棚卸資産などが該当します。

今回の質問にある「非流動資産」は、企業が長期間にわたって利用する目的で保有している資産のことですね。これらの資産が「廃棄予定」ということは、もう使わなくなる、つまり「処分」することになったという状況です。

一方、「非継続事業」とは、企業がこれまで行っていた事業の一部または全部を、今後継続して行わなくなる状態を指します。これは、会計上、企業の業績を正しく示すために重要な概念です。

例えば、ある会社が複数の事業を行っており、そのうちの1つの事業を完全にやめる場合、その事業に関わる資産や負債(借金など)は「非継続事業」に関連するものとして区別されます。この区別は、企業の経営成績を正しく把握し、投資家や債権者が企業の状況を正しく判断するのに役立ちます。

廃棄予定の非流動資産が「非継続事業」となるケース

廃棄予定の非流動資産が「非継続事業」として扱われるのは、その資産が、企業の事業活動の重要な一部を構成していた場合です。具体的には、以下のようなケースが考えられます。

事業の一部を構成していた資産:例えば、ある工場が、特定の製品を製造するために使用していた機械設備を廃棄する場合。この機械設備は、その製品の製造という事業の一部を担っていたことになります。この工場全体を閉鎖し、その製品の製造をやめるような場合、その機械設備は「非継続事業」に関連する資産とみなされます。

単一の取引として処分される資産のグループ:複数の資産が組み合わさって事業の一部を構成している場合、それらをまとめて処分することがあります。例えば、ある店舗の土地、建物、設備、在庫をまとめて売却する場合などです。この場合、これらの資産のグループ全体が「非継続事業」とみなされる可能性があります。

重要なのは、廃棄される資産が、単なる「使わなくなった備品」ではなく、企業の事業活動に直接的に関連していたかどうか、という点です。

会計基準と「非継続事業」の考え方

会計基準(会計のルールのようなもの)では、企業の業績を正しく報告するために、非継続事業に関する特別なルールが定められています。これは、企業の経営成績を、継続して行われる事業と、一時的な要因による事業(非継続事業)とに分けて表示することで、企業の真の収益力を明らかにするためです。

具体的には、非継続事業から生じた利益や損失は、通常の事業活動とは区別して表示されます。これにより、企業の財務諸表(企業の成績表のようなもの)を見る人は、企業の継続的な収益力と、一時的な要因による影響を、区別して理解することができます。

今回の質問にあるように、廃棄予定の非流動資産が「非継続事業」に該当する場合、その資産の帳簿価額(会計上の価値)と売却価額との差額は、非継続事業からの損益として計上されます。また、その資産に関連する費用(減価償却費など)も、非継続事業の損益に含めて表示されます。

IFRS(国際財務報告基準)などの会計基準では、非継続事業の定義や、財務諸表における表示方法について、詳細なルールが定められています。これらのルールに従い、企業は、自社の業績を正しく報告する必要があります。

誤解されがちなポイント

「非継続事業」という言葉は、少し難しく聞こえるかもしれませんが、いくつかの誤解しやすいポイントがあります。

「事業」の範囲:ここで言う「事業」とは、必ずしも会社全体のことだけではありません。会社が手がけている複数の事業のうち、一部を指すこともあります。例えば、ある会社が複数の製品を製造している場合、そのうちの1つの製品の製造を中止する場合、その製品に関連する資産は「非継続事業」に関連するものとして扱われる可能性があります。

「資産」の範囲:非継続事業に関連する「資産」には、土地や建物だけでなく、機械設備、ソフトウェア、在庫など、様々なものが含まれます。また、負債(借金など)も含まれる場合があります。例えば、ある事業を売却する場合、その事業に関連する資産と負債をまとめて売却することもあります。

「廃棄」と「売却」の違い:廃棄予定の資産が、必ずしも「廃棄」されるとは限りません。売却されることもあります。重要なのは、その資産が、企業の事業活動から切り離される、つまり、今後継続して使用されなくなるという点です。

実務的なアドバイスと具体例

実際に、非流動資産を廃棄する際の会計処理は、企業の状況によって異なります。以下に、いくつかの具体例を挙げて、説明します。

例1:工場の機械設備の廃棄

ある会社が、老朽化した工場内の機械設備を廃棄する場合を考えます。この機械設備は、長年、製品の製造に使用されてきました。この機械設備の廃棄は、単なる「備品の処分」ではなく、その機械設備が担っていた製造活動を停止することにつながる可能性があります。もし、その機械設備が特定の製品の製造に特化しており、その製品の製造を中止するのであれば、この機械設備は「非継続事業」に関連する資産とみなされ、特別な会計処理が必要になります。

例2:店舗の閉店

ある会社が、赤字が続いている店舗を閉店する場合を考えます。この店舗の土地、建物、設備、在庫などは、すべて「非継続事業」に関連する資産とみなされます。これらの資産を売却したり、廃棄したりした場合、その売却損益や廃棄損は、非継続事業からの損益として計上されます。

例3:ソフトウェアの利用停止

ある会社が、業務効率化のために導入したソフトウェアの利用を停止する場合を考えます。このソフトウェアは、特定の業務を支援するために使用されてきました。もし、そのソフトウェアの利用停止が、その業務の縮小や廃止につながる場合、そのソフトウェアは「非継続事業」に関連する資産とみなされる可能性があります。

これらの例からわかるように、非流動資産の廃棄が「非継続事業」に該当するかどうかは、その資産が企業の事業活動にどの程度関連していたか、そして、その廃棄が、事業活動の継続性にどのような影響を与えるかによって判断されます。

専門家に相談すべき場合

非流動資産の廃棄に関する会計処理は、複雑な場合があります。特に、その資産が「非継続事業」に該当するかどうかを判断する際には、専門的な知識が必要となることがあります。以下のような場合は、会計士や税理士などの専門家に相談することをお勧めします。

非継続事業の定義が不明確な場合:自社の状況が、「非継続事業」に該当するのかどうか、判断に迷う場合は、専門家に相談して、アドバイスを受けるのが確実です。

会計処理方法がわからない場合:非継続事業に関する会計処理は、通常の会計処理とは異なる場合があります。具体的な処理方法がわからない場合は、専門家に相談して、正しい処理方法を確認しましょう。

税務上の影響が気になる場合:非流動資産の廃棄は、税務上の影響も及ぼす可能性があります。税金に関する疑問点がある場合は、税理士に相談して、適切なアドバイスを受けましょう。

専門家は、会計基準や税法の知識に基づいて、適切なアドバイスを提供してくれます。また、企業の状況に合わせて、最適な会計処理方法を提案してくれます。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

今回の質問に対する重要なポイントをまとめます。

非流動資産:1年以内に現金化されない、長期的に使用する目的で保有する資産(土地、建物、機械など)。

非継続事業:企業が、これまで行っていた事業の一部または全部を、今後継続して行わなくなる状態。

廃棄予定の非流動資産が「非継続事業」となるケース:その資産が、企業の事業活動の重要な一部を構成していた場合。

会計基準:企業の業績を正しく報告するために、非継続事業に関する特別なルールが定められている。

専門家への相談:非流動資産の廃棄に関する会計処理は複雑な場合があるため、専門家に相談することも検討する。

非流動資産の廃棄に関する会計処理は、企業の状況によって異なります。会計の専門家のアドバイスを受けながら、適切な処理を行うようにしましょう。

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