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後順位抵当権者と連絡不能!競売を避けて抵当権を抹消する方法とは?

【背景】

  • 所有する不動産に、第一順位の抵当権を設定しています。
  • 任意売却(所有者が自ら売却すること)によって、抵当権の一部を回収することになりました。
  • しかし、後順位の抵当権者(お金を貸した人)と連絡が取れません。
  • 後順位抵当権者との間で、抵当権抹消の交渉(ハンコ代交渉)ができません。

【悩み】

  • 後順位抵当権者と連絡が取れない場合、競売(裁判所が不動産を売ること)以外で抵当権を抹消する方法はあるのでしょうか?
  • もし方法があるなら、裁判所を通す方法と通さない方法の両方を教えてください。

後順位抵当権者と連絡が取れなくても、裁判所を通じた手続きや、一定の条件を満たせば、抵当権を抹消できる可能性があります。

抵当権抹消の基本:なぜ必要なのか?

不動産を売却する際、抵当権(お金を貸した人が、万が一返済が滞った場合に、その不動産から優先的にお金を受け取れる権利)がついていると、買主は安心して購入できません。そのため、売却前に抵当権を抹消する必要があります。

今回のケースでは、任意売却により一部の債権を回収し、残りの債権を放棄することで、抵当権を抹消したいと考えています。しかし、後順位の抵当権者と連絡が取れないため、この手続きが進められない状況です。

後順位抵当権者と連絡が取れない場合の対応策

後順位抵当権者と連絡が取れない場合でも、諦める必要はありません。いくつかの方法で抵当権を抹消できる可能性があります。

1. 裁判所を通じた手続き

後順位抵当権者と連絡が取れない場合、裁判所の手続きを利用することが考えられます。主な方法は以下の2つです。

  • 抵当権抹消請求訴訟(ていとうけんまっしょうせいきゅうそしょう)

    これは、裁判所に「抵当権を抹消するように」と求める訴訟です。後順位抵当権者がどこにいるのか分からなくても、公示送達(こうじそうたつ)という方法で裁判を進めることができます。公示送達とは、裁判所の掲示板に書類を掲示することで、相手に書類が届いたとみなす制度です。ただし、この手続きには時間と費用がかかります。

  • 供託(きょうたく)

    抵当権者に支払うべきお金を、裁判所に預ける手続きです。後順位抵当権者が受け取りを拒否している場合や、どこにいるのか分からない場合に利用できます。供託することで、抵当権者はそのお金を受け取ることができるようになり、抵当権を抹消することができます。

2. 裁判所を通さない手続き

裁判所を通さなくても、抵当権を抹消できる場合があります。ただし、いくつかの条件を満たす必要があります。

  • 債権放棄(さいけんほうき)

    後順位抵当権者が、自らの債権を放棄してくれる場合、抵当権を抹消できます。ただし、連絡が取れない状況では、債権放棄の合意を得ることが難しい場合があります。

  • 時効(じこう)

    抵当権が設定されてから一定期間(通常は20年)が経過し、債権者が権利を行使しなかった場合、時効によって抵当権が消滅する可能性があります。ただし、時効が成立するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。

関係する法律や制度

今回のケースで関係する主な法律や制度は以下の通りです。

  • 民法(みんぽう)

    抵当権や債権に関する基本的なルールが定められています。

  • 不動産登記法(ふどうさんとうきほう)

    不動産の登記に関するルールが定められています。抵当権の抹消手続きも、この法律に基づいて行われます。

  • 民事訴訟法(みんじそしょうほう)

    裁判に関するルールが定められています。抵当権抹消請求訴訟の手続きも、この法律に基づいて行われます。

誤解されがちなポイント

後順位抵当権に関する誤解されがちなポイントを整理します。

  • 後順位抵当権者との連絡が取れない=必ず競売になるわけではない

    裁判所の手続きや、債権放棄、時効など、競売以外の方法で抵当権を抹消できる可能性があります。

  • 抵当権抹消請求訴訟は難しい手続きではない

    専門家(弁護士)に依頼すれば、比較的スムーズに進めることができます。

  • 供託すれば必ず抵当権が抹消されるわけではない

    供託後、一定期間内に後順位抵当権者がお金を受け取らない場合、供託したお金が国庫に帰属することがあります。その場合、抵当権は抹消されません。

実務的なアドバイスと具体例

実務的なアドバイスと具体例をいくつか紹介します。

  • 専門家への相談

    まずは、弁護士や司法書士などの専門家に相談しましょう。状況を詳しく説明し、最適な解決策を提案してもらいましょう。専門家は、裁判手続きや書類作成のサポートをしてくれます。

  • 後順位抵当権者の調査

    後順位抵当権者の連絡先を調査できる範囲で調べてみましょう。固定電話や携帯電話の番号が変わっている可能性もあります。場合によっては、親族や関係者に連絡を取ってみるのも有効です。

  • 内容証明郵便の活用

    後順位抵当権者の住所が分かっている場合は、内容証明郵便を送付してみましょう。これにより、相手に確実に意思を伝え、記録を残すことができます。

  • 具体例

    例えば、後順位抵当権者が法人の場合、法人が倒産している可能性があります。その場合は、破産管財人(はいさんかんざいにん)に連絡を取り、抵当権抹消の手続きを進めることになります。

専門家に相談すべき場合とその理由

以下のような場合は、専門家(弁護士や司法書士)に相談することをおすすめします。

  • 後順位抵当権者の所在が不明な場合

    専門家は、調査能力を持っており、様々な方法で相手を探すことができます。また、裁判手続きについても詳しい知識を持っています。

  • 裁判手続きを検討している場合

    裁判手続きは、専門的な知識が必要になります。弁護士に依頼することで、手続きをスムーズに進めることができます。

  • 複雑な状況の場合

    複数の抵当権が設定されている場合や、債権額が大きい場合など、状況が複雑な場合は、専門家のサポートが必要不可欠です。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回の質問の重要ポイントをまとめます。

  • 後順位抵当権者と連絡が取れなくても、諦めずに解決策を探しましょう。
  • 裁判所の手続き(抵当権抹消請求訴訟、供託)や、債権放棄、時効など、様々な方法があります。
  • 専門家(弁護士、司法書士)に相談し、最適な解決策を見つけましょう。
  • 早めに専門家に相談することで、時間と費用を節約できる可能性があります。

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