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息子と父の共同名義住宅の増築:持ち分計算と注意点|相続対策にも繋がる重要ポイント解説

【背景】
息子と父で共同名義になっている住宅を増築することになりました。増築費用は息子が全額負担します。

【悩み】
増築後の持ち分の計算方法が分かりません。息子と父の持ち分が100/150だった場合、200万円の増築費用を息子が負担すると、増築後の持ち分はどうなるのでしょうか?100/150に200万円を加算して300/150とするのか、それとも別の計算方法があるのか、教えていただきたいです。

増築後の持ち分は、費用負担割合に応じて変更されます。単純な合計ではなく、比例計算が必要です。

増築による持ち分の変更:基本的な考え方

まず、持ち分の計算の基本的な考え方を理解しましょう。不動産の共同所有(共有)では、各所有者の持ち分は割合で表されます。今回のケースでは、増築前、息子さんの持ち分は100/250、お父さんの持ち分は150/250です。これは全体の250を基準とした割合です。

増築によって建物の価値が増加したとみなされます。この増加分(200万円)を、息子さんとお父さんの持ち分比率で配分する必要があります。息子さんが全額負担したため、増加分はすべて息子さんの持ち分に反映されます。

今回のケースにおける持ち分計算

増築費用200万円は、建物の価値の増加分とみなされます。この増加分を、息子さんと父親の現在の持ち分比率で配分します。

現在の持ち分比率は、息子さん100/250、父親150/250です。

増築による持ち分の増加分は、息子さんが全額負担した200万円です。この200万円を、現在の持ち分比率で配分します。

* 息子さんの持ち分増加分:200万円 × (100/250) = 80万円
* 父親の持ち分増加分:200万円 × (150/250) = 120万円

よって、増築後の持ち分は次のようになります。

* 息子さん:100万円 + 80万円 = 180万円
* 父親:150万円 + 120万円 = 270万円

したがって、増築後の持ち分は180/420(息子)と270/420(父)となります。これは、単純に元の持ち分に増築費用を加算する計算方法とは異なります。

関係する法律:民法上の共有

このケースは、民法上の共有(共同所有)に関する規定が適用されます。民法第244条以下では、共有物の管理や処分について規定されています。増築は共有物の改良にあたり、費用負担割合に応じて持ち分が変更されます。

誤解されがちなポイント:単純合計ではない

よくある誤解として、増築費用を単純に元の持ち分に足し算してしまうことです。これは間違いです。持ち分は、建物の価値に対する割合を表しており、単純な合計ではありません。増築費用は、建物の価値増加分として、現在の持ち分比率で配分される必要があることを理解しましょう。

実務的なアドバイス:契約書の作成

増築工事の前に、息子さんと父親の間で、増築費用負担、増築後の持ち分、その他工事に関する事項を明確に記した契約書を作成することを強くお勧めします。後々のトラブルを防ぐために、弁護士や司法書士に相談して作成してもらうのが理想的です。

専門家に相談すべき場合:複雑なケースや紛争発生時

共有不動産の増改築は、法律的な知識や専門的な判断が必要となる場合があります。例えば、建物に瑕疵(かし:欠陥)があった場合、相続が発生した場合など、複雑なケースでは専門家に相談することが重要です。紛争が発生した際も、弁護士や司法書士に相談しましょう。

まとめ:持ち分計算と契約の重要性

増築後の持ち分は、単純な足し算ではなく、増築費用と現在の持ち分比率に基づいて計算する必要があります。今回のケースでは180/420(息子)と270/420(父)となります。トラブルを避けるため、増築工事の前に、費用負担や持ち分について明確な契約書を作成することが非常に重要です。不明な点や不安な点がある場合は、専門家への相談を検討しましょう。

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