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戦前築長屋の切離し問題!耐震性・法令遵守の観点から徹底解説

【背景】
* 祖母所有の戦前築(昭和12年)の長屋の一角に住んでいます。
* 隣家の新築に伴い、長屋からの切離しをハウスメーカーから求められています。
* ハウスメーカーは壁を「ラスカット」で仕上げることで耐震性などを向上させると説明していますが、具体的なデータや調査結果を示してくれません。
* 解体も辞さないという強硬姿勢で、対応に困っています。

【悩み】
* 切離し後の耐震性や建物の状態が不安です。
* 戦前築のため、区分所有法が適用されない可能性があり、工事を止める方法が分かりません。
* 現状維持を最低限の条件としていますが、ハウスメーカーはそれを受け入れてくれません。

現状維持を条件に、専門家と相談し、法的措置も検討すべきです。

テーマの基礎知識:長屋と区分所有法

長屋とは、複数の住戸が連続して建てられた建物のことで、それぞれの住戸が独立した所有権を持つ場合があります。この場合、区分所有法(集合住宅の所有形態を定めた法律)が適用されます。しかし、質問にあるように、昭和37年以前に建築された建物には、必ずしも区分所有法が適用されるとは限りません。 建物の構造や所有形態によって、適用される法律や手続きが異なります。 所有権の明確化が重要です。

今回のケースへの直接的な回答:専門家への相談が不可欠

ハウスメーカーの提案は、現状維持を保証するものではありません。耐震性や建物の状態に関する具体的なデータがないまま、工事を進めるのは危険です。まずは、不動産鑑定士や建築士などの専門家に相談し、現状調査と切離し後の耐震性評価を依頼することが重要です。専門家の意見を基に、ハウスメーカーと交渉を進めるべきです。

関係する法律や制度:区分所有法、民法

このケースでは、区分所有法が適用されるか否か、そして民法上の共有関係(複数の所有者が共有する状態)がどう適用されるかが重要です。戦前建築のため、区分所有法が適用されない可能性も考慮しなければなりません。 適用されない場合でも、民法に基づいて、他の所有者との合意形成が必要となります。 専門家はこのような法的な側面についてもアドバイスできます。

誤解されがちなポイント:ハウスメーカーの説明の信憑性

ハウスメーカーの説明は、必ずしも客観的なものではありません。 「ラスカット」などの材料の性能は確かでも、古い建物の切離しは、想定外の事態が起こりうる複雑な作業です。 ハウスメーカーの主張を鵜呑みにせず、客観的なデータに基づいて判断することが重要です。

実務的なアドバイスや具体例:専門家との連携と証拠の確保

* **専門家への依頼:** 不動産鑑定士、建築士、弁護士などに相談し、現状調査、耐震診断、法的アドバイスを受けましょう。
* **証拠の確保:** 建物の現状を写真や動画で記録しておきましょう。 ヒビ割れなどの損傷があれば、詳細に記録することが重要です。
* **交渉記録の保管:** ハウスメーカーとのやり取りは、全て記録に残しておきましょう。メールや手紙、録音など、証拠となるものを残すことが大切です。
* **書面での合意:** ハウスメーカーとの合意は、必ず書面で交わしましょう。口頭での合意は、後々トラブルの原因となる可能性があります。

専門家に相談すべき場合とその理由

専門家のアドバイスが必要なケースです。 法律の専門知識、建築の専門知識、交渉術など、素人には難しい問題が多数含まれています。 特に、区分所有法の適用、耐震性の評価、法的措置などは、専門家の助けが必要不可欠です。 早急に専門家に相談することを強くお勧めします。

まとめ:現状維持と専門家への相談が鍵

戦前築の長屋における切離しは、複雑でリスクの高い作業です。 ハウスメーカーの強硬姿勢に屈することなく、現状維持を条件に、専門家の意見を聞きながら慎重に進めることが重要です。 専門家への相談を怠ると、後々大きな損害を被る可能性があります。 まずは、専門家への相談を最優先事項としてください。

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