• Q&A
  • 所有権移転仮登記がある土地、売却と登記は可能? 専門家がわかりやすく解説

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

所有権移転仮登記がある土地、売却と登記は可能? 専門家がわかりやすく解説

【背景】
・土地の登記簿に、所有権移転登記(1番)と所有権移転仮登記(2番)が記載されています。
・登記名義人は、1番がAさん、2番がBさんです。
・AさんがCさんにその土地を売却しようとしています。

【悩み】
・AさんがCさんに土地を売却した場合、3番に所有権移転登記を申請できるのでしょうか?
・仮登記がある場合、売却や登記の手続きに何か影響があるのか知りたいです。

所有権移転仮登記があっても、AさんはCさんに売却できます。登記申請も可能ですが、注意点があります。

所有権移転仮登記とは? 基礎知識をわかりやすく解説

不動産の登記簿には、その不動産の権利関係が記録されています。所有権(土地や建物の所有者の権利)の移転に関する登記は、不動産を売買したり、相続したりした場合に行われます。

「所有権移転仮登記」は、将来的に所有権を移転することを予約するための登記です。
つまり、現時点では所有権は移転していませんが、将来的に所有権を移転する可能性があることを公示(広く知らせること)するものです。

例えば、売買契約は成立しているものの、代金の支払いがまだだったり、書類が揃っていなかったりする場合などに、後日正式な所有権移転登記を行うことを前提として、仮登記が行われることがあります。

今回のケースへの直接的な回答

今回のケースでは、AさんがCさんに土地を売却することは可能です。
所有権移転仮登記があっても、Aさんは所有者として売買契約を結ぶことができます。

しかし、問題は登記です。
AさんがCさんに所有権移転登記を申請する場合、通常の手続きとは異なる点が出てきます。

具体的には、Bさん(仮登記名義人)の承諾が必要となる場合や、仮登記の抹消(登記簿から消すこと)が必要になる場合があります。
これらの手続きを適切に行わないと、Cさんへの所有権移転登記が完了しない可能性があります。

関係する法律と制度

今回のケースで関係する主な法律は、「不動産登記法」です。
不動産登記法は、不動産の権利関係を公示するための登記に関するルールを定めています。

具体的には、以下の条文が関係してきます。

  • 不動産登記法第74条:仮登記の効力
  • 不動産登記法第105条:仮登記に基づく本登記

これらの条文は、仮登記の効力や、仮登記がある場合の所有権移転登記の手続きについて定めています。

また、民法も関係してきます。
民法は、契約や所有権など、基本的な権利関係について定めています。
売買契約などの契約行為は、民法の規定に基づいて行われます。

誤解されがちなポイントの整理

所有権移転仮登記について、よくある誤解を整理します。

  • 仮登記があれば、その不動産は売却できない?
    いいえ、売却は可能です。仮登記は、所有権移転を妨げるものではありません。
  • 仮登記があれば、所有権移転登記は絶対にできない?
    いいえ、必ずしもそうではありません。仮登記名義人(Bさん)の協力があれば、所有権移転登記は可能です。
  • 仮登記があれば、その不動産の価値は下がる?
    可能性はあります。仮登記があることで、将来的に権利関係が複雑になるリスクがあるため、不動産の価値が下がる可能性があります。

これらの誤解を理解しておくことで、より適切な判断ができるようになります。

実務的なアドバイスと具体例

AさんがCさんに土地を売却し、所有権移転登記を行う場合、以下の点に注意が必要です。

  • Bさん(仮登記名義人)との交渉:
    Bさんに連絡を取り、仮登記を抹消してもらうための交渉を行う必要があります。Bさんが抹消に同意しない場合は、裁判などを経て解決を図ることも考えられます。
  • 仮登記の順位:
    仮登記の順位が、Cさんの所有権移転登記よりも先順位(先に登記されている)の場合、Cさんの権利は仮登記に影響を受ける可能性があります。
  • 売買契約書への記載:
    売買契約書には、仮登記に関する事項を明確に記載しておくことが重要です。例えば、仮登記の抹消に関する責任や費用負担について、合意事項を明記しておきましょう。
  • 専門家への相談:
    複雑なケースであるため、司法書士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けることを強くお勧めします。

具体例:

AさんがBさんに土地を売却する契約を結び、Bさんが代金を支払ったものの、登記に必要な書類が揃わず、所有権移転仮登記を行ったとします。
その後、AさんがCさんにその土地を売却する場合、Bさんに連絡を取り、仮登記を抹消してもらう必要があります。
Bさんが抹消に同意すれば、AさんはCさんに所有権移転登記を行うことができます。
もしBさんが抹消に同意しない場合、AさんはBさんとの間で紛争解決を図る必要が生じます。

専門家に相談すべき場合とその理由

所有権移転仮登記がある土地の売買は、専門的な知識が必要となる複雑な手続きです。
以下のような場合は、必ず専門家(司法書士)に相談しましょう。

  • 仮登記名義人との連絡が取れない場合:
    仮登記を抹消するための手続きが困難になる可能性があります。
  • 仮登記の内容が不明確な場合:
    仮登記の原因や、将来的にどのような権利関係になるのかが不明確な場合、専門家の判断が必要です。
  • 売買契約に関するトラブルが発生した場合:
    売買契約の内容や、仮登記に関する問題でトラブルが発生した場合、専門家のアドバイスが必要不可欠です。
  • その他、少しでも不安がある場合:
    不動産の売買は、人生における大きな出来事です。少しでも不安がある場合は、専門家に相談することで、安心して手続きを進めることができます。

司法書士は、不動産登記に関する専門家であり、複雑な権利関係の整理や、適切な手続きのサポートをしてくれます。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回の質問の重要ポイントをまとめます。

  • 所有権移転仮登記があっても、土地の売却は可能である。
  • 所有権移転登記を行うには、仮登記名義人の協力が必要となる場合がある。
  • 仮登記がある場合、専門家(司法書士)に相談することが重要である。
  • 売買契約時には、仮登記に関する事項を明確に記載する。

不動産の売買は、人生における大きな決断です。
専門家の意見を聞きながら、慎重に進めることが大切です。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop