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抵当権抹消手続きで迷う権利者欄!共有不動産とローン契約の関係を徹底解説
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抵当権抹消手続きの申請書で「権利者」欄に誰の名前を書けばいいのか分かりません。
全部事項証明書の乙区(抵当権に関する事項)には私の名前しか記載されていませんが、甲区(所有権に関する事項)には夫の名前も記載されています。
「権利者」欄には私だけを記載すれば良いのか、それとも夫の名前も記載する必要があるのか悩んでいます。
まず、抵当権(ていとうけん)と所有権(しょゆうけん)の違いを理解することが重要です。
* **所有権**とは、不動産を自由に所有し、使用・収益・処分できる権利のことです。 あなたのケースでは、あなたとご主人で共有で所有しています。つまり、不動産の所有権はあなたとご主人に共有されています。
* **抵当権**とは、借金(債務)の担保として、不動産を差し入れる権利のことです。 ローンを組む際に、銀行などの債権者(債権を有する者)が、借金が返済されない場合に、不動産を売却して借金を回収できる権利を確保するために設定されます。 今回のケースでは、あなたがローンを組んだため、あなたの名前で抵当権が設定されています。
つまり、所有権と抵当権は別々の権利であり、所有権が共有であっても、抵当権はあなたのみが設定されているという状況が成立します。
抵当権抹消手続きの申請書における「権利者」とは、**抵当権を設定した債権者**を指します。 あなたのケースでは、あなたがローンを組んだので、抵当権の債権者はあなた自身です。 そのため、「権利者」欄にはあなたの名前のみを記載すれば問題ありません。 夫の名前は必要ありません。
抵当権抹消手続きは、民法(みんぽう)に基づいて行われます。 具体的には、民法第374条以下に抵当権に関する規定が定められています。
共有不動産であっても、抵当権は個別に設定できます。 所有権と抵当権は別々の権利であることを理解することが重要です。 所有権が共有であっても、抵当権があなた名義で設定されているのであれば、抵当権抹消手続きの権利者はあなたのみです。
申請書に不備があると、手続きが遅延したり、やり直しを余儀なくされたりする可能性があります。 申請前に、金融機関(ローンを組んだ銀行など)に申請書類の書き方を確認することをお勧めします。 また、不動産登記(ふどうさんとうき)(不動産の所有権や抵当権などの権利関係を公的に記録すること)に関する専門書やウェブサイトも参考になります。
抵当権抹消手続きが複雑で、自身で手続きを進めることに不安がある場合、司法書士(しほうしょし)(不動産登記などの手続きを専門的に扱う国家資格者)に相談することをお勧めします。 特に、共有不動産に関する複雑な問題や、複数の抵当権が存在する場合などは、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
抵当権抹消手続きにおける「権利者」は、抵当権を設定した債権者です。 今回のケースでは、ローンを組んだあなた自身です。 所有権が共有であっても、抵当権があなた名義であれば、権利者欄にはあなたの名前のみを記載すれば問題ありません。 ただし、不安な場合は、専門家に相談することをお勧めします。 大切なのは、手続き前に金融機関に確認し、正確な情報に基づいて手続きを進めることです。
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