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持ち家売却の疑問解消!9割持ち分の私名義売却とローン残債問題

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妻の同意なしに、私の持ち分だけを売却することは可能でしょうか?また、住宅ローンが残っている状態でも売却は可能なのでしょうか?売却できる場合、どのように手続きを進めれば良いのか、不安です。
まず、「持ち分」とは、不動産を複数人で所有する場合、それぞれが所有する割合のことです(持分所有)。今回のケースでは、ご主人が9割、奥様が1割の持分を所有する「共有不動産」となっています。共有不動産は、所有者の合意がなければ、個々の持ち分を自由に売買することはできません。これは民法(日本の法律)で定められています。
残念ながら、奥様の同意なしに、ご主人の持ち分だけを売却することは原則としてできません。共有不動産の売却には、全所有者の同意が必要となるからです。これは、所有者間の合意がなければ、不動産の価値や所有関係に影響が出かねないためです。
民法第248条では、共有物の処分(売却など)には、全共有者の同意が必要とされています。例外として、裁判所を通じて共有物の分割を請求することはできますが、手続きは複雑で、時間も費用もかかります。
ローン残債があるから売却できない、と誤解されている方もいますが、それは違います。ローン残債は、売却代金から返済されるため、売却そのものを妨げるものではありません。ただし、売却代金からローンを返済した残りが、ご主人の持ち分9割に相当する金額になるように、売買価格や売買条件を調整する必要があります。
奥様と話し合い、売却について合意を得ることが最優先です。合意が得られれば、不動産会社に相談し、売却を進めることができます。不動産会社は、売買契約の作成や、ローンの残債処理、売買代金の分配など、複雑な手続きをサポートしてくれます。
例えば、売却代金からローンの残債を返済し、残りを9:1の割合で分配するといった方法が考えられます。また、売却益の一部を奥様やお子さんへの補償として充てることも、合意形成の助けになるかもしれません。
奥様との合意が得られない場合、または売買契約の内容に不安がある場合は、弁護士や不動産専門家への相談をおすすめします。専門家は、法律的な観点から適切なアドバイスを与え、スムーズな売却を支援してくれます。特に、裁判による分割を検討する場合は、弁護士の助けが不可欠です。
共有不動産の売却は、全所有者の合意が不可欠です。ローン残債があっても売却自体は可能ですが、手続きは複雑になります。奥様との丁寧な話し合いと、必要に応じて専門家のサポートを受けることが、円滑な売却を実現するための鍵となります。 事前に不動産会社や弁護士に相談し、状況を説明することで、最適な解決策を見つけることができるでしょう。
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