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持分購入と使用貸借権の関係:おばAの家を100万円で購入、家賃請求や立退請求は可能?

【背景】
* おばAの家(土地と建物)の持分2分の1を100万円で購入しました。
* お金に困っているAさんにお金を貸す代わりに、家の権利を譲り受けました。
* もう片方の持分2分の1はおじBさんが所有しています。
* AさんとBさんは約10年前に別の家に引っ越しており、それ以来、AさんとBさんの息子であるCさんが住んでいます。
* 家賃は支払われていません。
* BさんとCさんの間で口約束で使用貸借の合意があったと推測されます。

【悩み】
BさんまたはCさんに家賃を請求することはできるでしょうか?また、Cさんに立退いてもらうことはできるでしょうか?法律的に自分が主張できる権利を知りたいです。

家賃請求は可能だが、立退請求は難しい。状況次第で専門家相談が必要。

回答と解説

テーマの基礎知識(定義や前提の説明)

まず、重要な用語を整理しましょう。「持分」とは、不動産などの所有権を複数人で共有することです。質問者さんは、おばAさんの家の所有権の半分を所有することになります。一方、「使用貸借(しようたいしゃく)」とは、所有者(貸主)が、相手に物を無償で貸し与える契約です。 今回のケースでは、Bさん(またはAさんとBさん両方)がCさんに家を無償で貸している可能性があります。 重要なのは、この使用貸借が、書面による契約ではなく口約束であったという点です。

今回のケースへの直接的な回答

質問者さんは、Aさんの持分を買い取ったことで、その不動産の共有者となりました。 しかし、Cさんが住んでいるのは、Bさんの持分部分です。 BさんとCさんの間で使用貸借契約が成立している場合、質問者さんはBさんに対して家賃請求はできません。なぜなら、質問者さんはBさんの持分には権利を持っていないからです。しかし、BさんがCさんに無償で貸しているにもかかわらず、Cさんが住んでいることで、質問者さんの持分部分の価値が損なわれていると主張できる可能性があります。この場合、Bさんに対して、その損害賠償を請求できる可能性があります。

Cさんに対して家賃を請求できるかについては、BさんとCさんの間の使用貸借契約の内容が重要です。口約束であっても、使用貸借契約が成立していれば、CさんはBさんに対して家賃を支払う義務があります。しかし、質問者さんは、Cさんとの直接的な契約関係がないため、Cさんに対して直接家賃を請求することはできません。

立退請求に関しても、Cさんに対して直接請求することは難しいでしょう。CさんはBさんとの使用貸借契約に基づいて居住しているため、質問者さんがCさんに直接立退きを要求する法的根拠は乏しいです。

関係する法律や制度がある場合は明記

民法(特に賃貸借に関する規定)が関係します。 使用貸借契約は、民法第602条以下に規定されています。 口約束でも契約は成立しますが、証拠がないため、立証が困難になる可能性があります。

誤解されがちなポイントの整理

「持分を購入したから、自由に使える」と誤解しがちです。 質問者さんはAさんの持分を購入しただけで、Bさんの持分には権利がありません。 共有不動産では、他の共有者の権利を侵害することはできません。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

まず、BさんとCさんの間の使用貸借契約の有無、内容を明確にする必要があります。 Bさんに直接話をし、契約内容を確認することが重要です。 もし、契約がない、または不当に低い家賃で契約されていると判断できる場合は、弁護士に相談し、法的措置を検討する必要があるかもしれません。 証拠となる資料(例えば、BさんとCさんの間のメールや証言など)を集めることも重要です。

専門家に相談すべき場合とその理由

Bさんとの交渉がうまくいかない場合、またはCさんの立退きを検討する場合は、弁護士への相談が必須です。 法律的な知識が必要な上に、複雑な状況であるため、専門家の助言なしに解決するのは困難です。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

* 質問者さんはAさんの持分のみを所有しており、Bさんの持分には権利がありません。
* Cさんへの家賃請求や立退請求は、BさんとCさんの間の契約状況に大きく依存します。
* 口約束の契約は立証が困難なため、証拠集めが重要です。
* 法的措置を検討する場合は、弁護士に相談することが推奨されます。

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