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放置土地の固定資産税請求!名義人複数の場合の負担と注意点

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役所からの固定資産税の請求は、それぞれの名義人のところに届くものなのでしょうか?それとも、筆頭者(持ち分が一番多い人)のところに一括して届くものなのでしょうか?名義は知っていましたが、固定資産税のことは全く気にしていませんでした。どうすれば良いのか分かりません。
固定資産税とは、土地や家屋などの固定資産を所有している人が、毎年支払う税金です(地方税)。 税額は、土地や建物の価格(固定資産評価額)と税率によって決まります。 固定資産評価額は、市町村が毎年算定し、その評価額に基づいて税額が計算されます。 つまり、土地の広さや場所、建物の構造などによって税額は大きく変わってきます。
原則として、固定資産税の請求は、土地の各名義人に個別に送付されます。 しかし、所有者全員が同じ住所に住んでいない場合など、実際には筆頭名義人(所有割合が最も高い人)に一括して請求書が送られるケースもあります。 これは、市町村の税務担当者の判断によるもので、必ずしも法律で定められているわけではありません。
固定資産税に関する法律は、地方税法です。 この法律には、固定資産税の課税対象、税額の計算方法、納付方法などが規定されています。 ただし、請求方法については、明確に「各名義人へ個別送付」と定められていないため、市町村の判断に委ねられている部分があります。
「筆頭名義人への一括請求」は、必ずしも違法ではありません。 しかし、各名義人が自分の分の固定資産税を支払っているかどうかを確認する責任は、市町村にはありません。 そのため、請求が漏れてしまったり、滞納が発生したりする可能性があります。 また、筆頭名義人が他の名義人から税金を徴収する際にトラブルになる可能性も考えられます。
今回のケースでは、筆頭名義人から請求が来たということは、市町村から筆頭名義人に一括して請求書が送られ、筆頭名義人が他の名義人に請求している可能性が高いです。 まずは、市町村の税務課に連絡し、過去の固定資産税の請求状況を確認することが重要です。 請求書のコピーなどを提示することで、あなたの分の税金が正しく計算されているか確認できます。 また、今後、個別に請求書が送られるように依頼することも可能です。
土地の所有関係が複雑であったり、固定資産税の滞納によって差し押さえなどの法的措置が取られる可能性がある場合は、税理士や弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。 特に、相続や贈与によって土地の所有権が移転している場合などは、専門家のアドバイスが必要となるケースが多いです。
固定資産税の請求は、原則として各名義人に個別に行われますが、実際には筆頭名義人に一括して請求されることもあります。 市町村の税務課に問い合わせ、過去の請求状況を確認し、今後の請求方法について相談しましょう。 複雑なケースやトラブルが発生した場合は、専門家への相談も検討してください。 放置しておくと、滞納によるペナルティが発生する可能性もありますので、早めの対応が重要です。 土地の所有者である以上、固定資産税に関する知識を持つことは、非常に大切です。
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