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新築マンションの夫婦共有名義:持分割合の決定とローン負担の公平性について徹底解説

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夫の親からの援助があったため、夫がローンを多く負担することになりましたが、私の持分をどのように決めれば良いのか分かりません。また、ローン返済後も、私のマンションへの貢献度をどのように反映すれば良いのか悩んでいます。
不動産を複数人で所有する事を「共有」といいます。共有には、持分割合(所有権の割合)が設定されます。例えば、2人で共有する場合、持分割合が50%ずつであれば、権利や義務も半分ずつになります。今回のケースでは、夫婦がマンションを共有しますが、ローンの負担割合と持分割合が一致するとは限りません。持分割合は、出資額や貢献度などを考慮して自由に決められます。
ご主人のローン負担が大きく、奥様は直接的な資金負担がないとはいえ、結婚後の貯蓄や生活費への貢献を考慮すると、奥様の持分をゼロとするのは不公平です。 現実的な持分割合としては、夫3:妻1 または 夫7:妻3 が考えられます。
夫3:妻1の場合、夫がマンションの価値の75%、妻が25%を所有することになります。夫7:妻3の場合は、夫が70%、妻が30%の所有となります。どちらの割合にするかは、ご夫婦間の話し合いで決定する必要があります。
不動産の共有に関するルールは、民法(日本の基本的な法律)に定められています。民法では、共有物の管理や処分について、共有者間の合意を重視しています。今回のケースでは、ご夫婦間で持分割合を合意することが重要です。合意がなければ、裁判で決着をつける必要が生じる可能性があります。
ローン負担割合と持分割合は必ずしも一致する必要はありません。ローンを多く負担したからといって、必ずしも持分割合が大きくなるわけではありません。持分割合は、各人がマンションにどれだけ貢献したか、将来の相続などを考慮して決定する必要があります。
持分割合を決定する際には、以下の点を考慮すると良いでしょう。
* **頭金と貯蓄の貢献度:** 結婚後の貯蓄600万円は、夫婦共有の財産とみなせるため、この分を考慮する必要があります。
* **生活費への貢献:** 奥様は、ご自身の給与を貯蓄に回すことで、家計を支えています。この貢献度も考慮すべきです。
* **今後の生活設計:** 将来の生活設計(子供を産む予定があるかなど)も考慮に入れて、持分割合を決めることが重要です。
例えば、頭金600万円を夫婦折半とみなすと、奥様の貢献度は300万円となります。これを考慮し、夫3:妻1の割合で持分割合を決めることも考えられます。
ご夫婦間で合意が難しい場合、または将来的なトラブルを避けるために、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。専門家は、法律的な観点から適切なアドバイスを行い、公正な持分割合の決定を支援してくれます。特に、相続や離婚を考慮する場合、専門家の助言は不可欠です。
マンションの持分割合は、ローン負担割合とは別に、夫婦間の貢献度や将来の計画を考慮して決定する必要があります。 ご夫婦でじっくり話し合い、納得できる結論を導き出すことが重要です。 どうしても合意できない場合は、専門家の力を借りましょう。 公平性を意識し、将来を見据えた決定を行うことで、今後の生活を円滑に進めることができます。
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