• Q&A
  • 【新築マンション1年点検】床の傾きは欠陥?業者の「様子見」提案は要注意!契約不適合責任と賢い対処法

共有不動産・訳あり物件の無料相談
1 / -
売却を決めていなくても問題ありません。状況整理のご相談だけでもOKです。

ご入力いただいた内容は「お問い合わせ内容」としてまとめて送信されます。
無理な営業や即決のご案内は行いません。

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

新築マンションの1年点検で、床の傾き(施工ミス)が見つかりました。業者からは「様子見」も提案されましたが、すぐに補修を要求すべきでしょうか?また、これは「欠陥住宅」にあたるのか不安です。

結論から言うと、原因が施工ミスであると業者が認めている以上、それは法的な「契約不適合(欠陥)」にあたります。そして、業者の「様子見」という提案には安易に応じず、原則として速やかな補修を要求すべきです。

工事による新たな不具合の懸念も、補修と一体の問題として、業者側の責任で対応させるべきです。この記事では、なぜ「様子見」が危険なのか、そしてあなたの権利である「契約不適合責任」を正しく行使し、問題を根本的に解決するための具体的な交渉術について詳しく解説します。

その床の傾きは、法的な「契約不適合(欠陥)」です

まずご安心いただきたいのは、ご相談のケースは、あなたの正当な権利が法律で強く守られている、ということです。

法律上の「契約不適合責任」とは

「契約不適合責任」とは、引き渡された商品(今回はマンション)が、契約書で約束された品質や性能を満たしていない場合に、売主が買主に対して負う責任のことです。水平であるべき床が傾いているのは、まさにこの「契約に適合しない」状態にあたります。

業者が原因を認めたことが最大の証拠

そして、今回のケースで最も重要なのは、業者が「床下地の高さ調整ミスが原因」と、自らの施工ミスを認めている点です。これにより、この床の傾きが「契約不適合(欠陥)」であることは、議論の余地なく確定しています。あなたは、買主として、売主に対して補修を要求する**「追完請求権(ついかんせいきゅうけん)」**という、明確な権利を持っています。

なぜ業者の「様子見」提案は危険なのか

業者が「様子見」を提案するのには、彼ら側の都合があります。この提案を安易に受け入れると、将来あなたが不利になる可能性があるため、注意が必要です。

  • 理由1:責任の所在が曖昧になる
    時間が経つと、床の傾きが原因で、ドアの建付けが悪くなったり、壁紙に亀裂が入ったりと、新たな不具合が発生する可能性があります。そうなった時に、「それは今回の傾きが原因ではなく、経年劣化や他の要因だ」と、業者が責任を逃れようとする口実を与えかねません。
  • 理由2:保証期間(アフターサービス期間)の問題
    1年点検で見つかった不具合は、当然保証の対象です。しかし、「様子見」をしている間に2年、5年と時間が過ぎ、保証期間が切れてしまってからでは、交渉がより難しくなる可能性があります。保証期間内に発見した不具合は、その期間内に解決するのが鉄則です。
  • 理由3:あなたの精神的な負担
    「我が家には欠陥がある」と知りながら、毎日その床の上で生活するのは、精神的に大きなストレスです。その負担を、あなた側が負い続ける必要は全くありません。

この記事の重要ポイント

  • ポイント1:業者が施工ミスを認めた床の傾きは、法律上の「契約不適合(欠陥)」です。あなたには無償での補修を要求する正当な権利があります。
  • ポイント2:業者の「様子見」という提案は、責任を曖昧にしたり、問題を先延ばしにしたりするリスクがあるため、原則として応じるべきではありません。
  • ポイント3:補修工事を依頼する際は、必ず**「補修工事に関する合意書」**を書面で取り交わし、工事によって生じた新たな不具合(床鳴りなど)も、業者の責任で再補修する約束を取り付けましょう。

補修工事を賢く進めるための交渉術

では、どのように補修を要求すれば良いのでしょうか。口約束は絶対に避け、必ず「書面」で合意することが重要です。

「補修工事に関する合意書」を取り交わす

業者に対して、補修工事の前に、最低限以下の内容を盛り込んだ合意書(書式は自由)の作成と、署名・捺印を求めましょう。

  1. 補修工事の具体的な方法と範囲
    どこを、どのように直すのかを明記します。
  2. 補修後の品質保証(床鳴りなどへの対策)
    これがご懸念への直接的な対策です。「本補修工事が原因で、床鳴りやきしみといった新たな不具合が発生した場合、売主(業者)は、その責任と費用負担において、買主(あなた)が納得するまで再補修を行う」という一文を必ず入れてもらいます。
  3. 工事に伴う諸費用の負担
    工事の際に、家具の移動や、一時的な仮住まいが必要になった場合、その費用を誰が負担するのかも明確にしておきます。(通常は業者負担です)
  4. 工事の完了確認
    あなたが立ち会いの上で補修箇所を確認し、署名・捺印するまで工事は完了しない、ということを定めます。

もし業者がこのような書面の作成を渋る場合は、本社の顧客相談室などに相談し、誠実な対応を求めましょう。

まとめ:正当な権利を主張し、資産価値を守ろう

最後に、今回のポイントを整理します。

  • 床の傾きは「欠陥」:業者がミスを認めている以上、法的に欠陥です。
  • 「様子見」はNG:原則として即時補修を要求しましょう。
  • 補修前には「書面での合意」を:特に、補修によって生じる二次的な不具合も保証させる約束を取り付けることが、後悔しないための最大の防御策です。

ご新居は、あなたの、そしてご家族の最も大切な資産です。発見された欠陥を正しく、そして迅速に修繕しておくことは、快適な暮らしを取り戻すためだけでなく、将来、そのマンションを売却したり、相続したりする際の資産価値を維持するためにも、非常に重要です。共有名義の不動産であればなおさら、資産の価値を損なう欠陥を放置すべきではありません。

売主には、契約不適合責任という、法律で定められた重い責任があります。あなたは買主として、正当な権利を、自信を持って主張してください。もし、業者との交渉が難航するようであれば、一人で悩まず、「住宅紛争処理支援センター」や、建築問題に詳しい弁護士などの第三者機関に相談することも検討しましょう。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop