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新築マンションの維持管理費:駐車場使用不可でも負担義務はある?共有部分と専有部分の落とし穴

【背景】
先日、新築マンションに引っ越しました。マンションの維持管理費は、共有持分の割合で負担することが契約書に記載されていることは理解しています。しかし、駐車場の抽選に外れてしまい、駐車場を使用できない状態です。さらに、駐車場の出入り口のシャッターキーも受け取れませんでした。

【悩み】
駐車場を使用できないのに、駐車場部分の維持管理費を負担しなければならないことに疑問を感じています。駐車場を使用できない以上、駐車場部分の維持管理費の負担は不当ではないかと考えています。何か、この状況に関する規定やルールはあるのでしょうか?

共有部分の維持管理費は、使用可否に関わらず負担義務があります。

1.マンションの維持管理費と共有部分・専有部分

マンションの維持管理費は、マンション全体の維持管理に必要な費用です。この費用は、区分所有者(マンションの各部屋の所有者)が、所有する専有部分(自分の部屋)の面積や、共有持分(マンション全体の共有部分に対する持ち分)の割合に応じて負担します。

共有部分とは、全ての区分所有者が共有して使用する部分のことです。例えば、エントランス、廊下、エレベーター、そして駐車場などが該当します。一方、専有部分は、個々の区分所有者が自由に使用できる自分の部屋や、専用バルコニーなどです。

2.今回のケースへの直接的な回答

質問者様の場合、駐車場を使用できないとしても、駐車場はマンションの共有部分であるため、その維持管理費を負担する義務があります。抽選に外れたとしても、共有部分に対する所有権(共有持分)は変わりません。そのため、駐車場を使用しないからといって、維持管理費の負担を免除されることはありません。

3.関係する法律や制度

マンションの区分所有に関する法律は、区分所有法(民法の特別法)です。この法律では、区分所有者は共有部分の維持管理に費用を負担する義務があると定められています。具体的には、区分所有法第39条に規定されています。

4.誤解されがちなポイントの整理

多くの場合、駐車場の使用料と維持管理費は別々に徴収されます。使用料は、駐車場を使用できる場合に支払う費用であり、使用できない場合は支払う必要がありません。しかし、維持管理費は、駐車場を使用するかどうかとは関係なく、共有部分の維持管理のために支払う費用です。この点を混同しやすいので注意が必要です。

5.実務的なアドバイスや具体例の紹介

管理組合(マンションの管理運営を行う組織)の規約に、駐車場の維持管理費に関する特別な規定がある可能性があります。規約を確認し、疑問点があれば管理会社または管理組合に直接問い合わせることが重要です。また、管理費の算定方法についても確認しておきましょう。

6.専門家に相談すべき場合とその理由

管理組合との間で意見が対立したり、規約の内容が不明瞭で判断に迷う場合は、弁護士や不動産専門家などに相談することをお勧めします。専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスをしてくれます。

7.まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

マンションの維持管理費は、共有部分の使用可否に関わらず、共有持分の割合で負担する義務があります。駐車場を使用できない場合でも、駐車場が共有部分である限り、その維持管理費を負担する必要があります。疑問点があれば、管理規約を確認し、必要に応じて専門家に相談しましょう。 不明な点は管理組合に確認することが大切です。

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