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新築戸建ての玄関先が隣マンションの排水による雨漏りで被害!解決策を探る

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隣マンションからの雨漏りで、玄関先と駐車スペースが濡れて困っています。どうすれば解決できるのか知りたいです。
マンション、特に複数世帯が居住する集合住宅では、排水システムが非常に重要です。各住戸の排水は、建物の内部を通る排水管(竪管(たてかん))に集まり、最終的に下水道に排出されます。ベランダの排水も、このシステムの一部です。 ベランダの排水管が老朽化したり、適切にメンテナンスされていなかったりすると、雨水が漏洩(ろうえい)する可能性があります。この漏洩が隣地へ被害を与えるケースも少なくありません。 漏洩は、建物の構造上の問題や、排水管の詰まり、破損などが原因で起こります。
まず、隣接するマンションの管理組合(管理会社)に改めて連絡を取り、状況を説明することが重要です。 管理組合は、建物の維持管理責任を負っており、排水設備の修繕もその業務範囲に含まれます。 写真や動画で雨漏れの状況を記録し、証拠として提示しましょう。 管理組合が対応しない、もしくは対応が不十分な場合は、次のステップに進みます。
隣地への雨漏りは、民法上の不法行為(他人に損害を与えた場合に、損害賠償責任を負う行為)に該当する可能性があります。 具体的には、マンションの管理不全(適切なメンテナンスが行われていなかったなど)によって、あなたの財産(玄関先、駐車スペース)に損害を与えたと主張できます。 また、マンションには管理規約(マンションの運営に関するルール)があり、排水設備の管理に関する規定が含まれている可能性があります。 管理規約を確認し、管理組合の対応を促すことも有効です。
「共有部分だから対応できない」というマンション側の主張は、必ずしも正しいとは限りません。共有部分であっても、適切な管理が行われず、隣地へ損害を与えた場合は、管理組合に責任がある場合があります。 所有権と管理責任は別問題です。
* 雨漏れの状況を写真や動画で記録する。
* 雨漏れの発生日時、頻度、量などを記録する(日記形式でも良い)。
* 管理組合、不動産会社とのやり取りを記録しておく(メール、手紙など)。
* 必要に応じて、専門家(弁護士、不動産鑑定士など)に相談し、法的措置を検討する。
管理組合との交渉が難航したり、損害賠償請求を検討する場合には、弁護士などの専門家に相談することが重要です。 専門家は、法律的な観点から適切なアドバイスを行い、必要に応じて裁判などの法的措置を支援します。 特に、交渉が長期化したり、高額な修理費用が発生する可能性がある場合は、専門家の力を借りることをおすすめします。
隣接するマンションからの雨漏りは、まず管理組合へ相談し、状況を説明することが第一歩です。 証拠をしっかり揃え、交渉を進めることが重要です。 しかし、交渉が難航する場合は、弁護士などの専門家に相談し、法的措置を検討する必要があるでしょう。 早期の解決のためには、段階的な対応と専門家の活用が鍵となります。
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