月給18万円で生活保護は可能?借金と滞納がある場合の受給について解説
質問の概要
【背景】
- 37歳男性、34歳妻(専業主婦)、6歳娘の3人家族です。
- 最近転職し、月給18万円になりました。
- 毎月の必要経費が30万円で、毎月赤字です。
- 任意整理中の借金8万円、市税滞納2万5千円、車のローン3万円、家賃5万6千円などがあります。
- 自己所有のマンションを任意売却中で、売却後に自己破産も検討しています。
【悩み】
- このような状況で生活保護を受けられるのか知りたいです。
生活保護の受給は、収入と支出、資産状況によって判断されます。申請・相談を検討しましょう。
回答と解説
生活保護とは?知っておくべき基礎知識
生活保護は、日本国憲法25条に規定されている「健康で文化的な最低限度の生活」を保障するための制度です。つまり、病気やケガ、失業など、様々な理由で生活に困窮(こんきゅう:生活に困ること)している人が、自立した生活を送れるように支援するためのものです。
生活保護を受けるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。主な条件は以下の通りです。
- 資産の活用: 預貯金や不動産など、活用できる資産がないこと。
- 能力の活用: 働くことができる場合は、その能力を最大限に活かすこと(就労努力)。
- 他からの支援: 親族など、他の人からの援助が受けられないこと。
生活保護は、世帯(生計を共にしている人々の集まり)を単位として適用されます。保護費は、厚生労働大臣が定める基準に基づいて計算され、生活に必要な費用(食費、家賃、光熱費など)が支給されます。
今回のケースへの直接的な回答
今回のケースでは、月給18万円で、毎月の必要経費が30万円とのことですので、収入だけでは生活費を賄(まかな)えない状況です。この場合、生活保護の受給を検討できる可能性があります。
ただし、生活保護の受給は、個々の状況によって判断されます。今回のケースでは、
- 収入: 月給18万円
- 支出: 毎月30万円
- 資産: 自己所有のマンションを任意売却中(売却後に自己破産も検討)
- 負債: 任意整理中の借金、市税滞納、車のローン
といった状況を総合的に考慮して判断されます。まずは、お住まいの地域の福祉事務所に相談し、具体的な状況を説明することが重要です。
関係する法律や制度
生活保護に関する法律としては、「生活保護法」があります。この法律は、生活保護の目的、受給要件、保護の種類などを定めています。
また、今回のケースで関係してくる可能性のある制度としては、以下のものがあります。
- 自己破産: 借金が返済できなくなった場合に、裁判所に申し立てる手続きです。自己破産をすると、原則として借金の返済義務が免除されます。
- 任意整理: 債権者(お金を貸した人)との交渉によって、借金の減額や返済方法の変更を行う手続きです。
- 滞納: 税金や公共料金などを期日までに支払わないことです。滞納が続くと、督促(とくそく:支払いを促すこと)や差し押さえなどの措置が取られる場合があります。
誤解されがちなポイントの整理
生活保護について、よく誤解されているポイントがあります。以下にいくつか例を挙げます。
- 「生活保護は恥ずかしい」: 生活保護は、誰もが利用できる権利です。困ったときに助けを求めることは、決して恥ずかしいことではありません。
- 「一度生活保護を受けたら抜け出せない」: 生活保護は、自立を支援するための制度です。就労や収入が増えるなど、状況が変われば、生活保護から抜け出すことができます。
- 「生活保護を受けると贅沢(ぜいたく)できる」: 生活保護費は、最低限度の生活を保障するためのものです。贅沢をするためのものではありません。
生活保護に関する誤解を解き、正しい知識を持つことが重要です。
実務的なアドバイスや具体例の紹介
生活保護の申請を行う際には、以下の点に注意しましょう。
- まずは相談: お住まいの地域の福祉事務所に相談し、現在の状況を説明しましょう。相談は無料です。
- 必要な書類の準備: 収入を証明する書類(給与明細など)、資産を証明する書類(預貯金通帳など)、借金の状況がわかる書類(契約書など)など、必要な書類を準備しましょう。
- 誠実な対応: 申請の際には、正直に事実を伝えましょう。虚偽の申告をすると、不正受給とみなされる可能性があります。
- 面接の準備: 福祉事務所の担当者との面接があります。現在の状況、困っていること、今後の見通しなどを説明できるように準備しておきましょう。
今回のケースでは、自己所有のマンションを任意売却中とのことですので、売却後の生活設計についても、福祉事務所の担当者と相談することが重要です。自己破産を検討している場合は、弁護士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。
専門家に相談すべき場合とその理由
以下のような場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。
- 自己破産を検討している場合: 自己破産の手続きは複雑であり、専門的な知識が必要です。弁護士に相談することで、手続きをスムーズに進めることができます。
- 借金問題で悩んでいる場合: 借金問題は、様々な法的問題を引き起こす可能性があります。弁護士や司法書士に相談することで、適切な解決策を見つけることができます。
- 生活保護の申請について不安がある場合: 生活保護の申請について、わからないことや不安なことがある場合は、弁護士や社会福祉士などの専門家に相談することができます。
専門家に相談することで、法的アドバイスや、適切な手続きのサポートを受けることができます。
まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)
今回のケースでは、月給18万円で、毎月の必要経費が30万円、借金や滞納がある状況で、生活保護の受給を検討しているという状況でした。
生活保護の受給は、収入、支出、資産状況、家族構成などを総合的に考慮して判断されます。まずは、お住まいの地域の福祉事務所に相談し、具体的な状況を説明することが重要です。
また、借金問題や自己破産については、弁護士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。生活保護は、自立した生活を送るための第一歩となる可能性があります。積極的に情報収集し、専門家にも相談しながら、ご自身の状況に合った解決策を見つけていきましょう。