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未登記建物の遺産分割と登記申請:遺産分割協議書の必要性

【背景】
・父が所有していた未登記の建物について、遺産分割協議を行い、私が取得することになりました。
・この建物は登記されておらず、初めての登記申請を行うことになります。

【悩み】
・未登記建物の表示登記を申請する際、遺産分割協議書を添付する必要があるのかどうかわかりません。
・添付する必要がある場合、どのような点に注意すればよいのでしょうか?

遺産分割協議書は、未登記建物の表示登記申請において、原則として添付が必要です。

未登記建物とは? 登記の基本を理解しよう

まず、未登記建物について理解を深めましょう。建物は、土地と同様に、法務局で登記(登記簿)に記録されることで、その存在や所有者が公に証明されます。この登記がされていない建物を「未登記建物」といいます。

登記されていない建物は、法的には所有権を主張できますが、売買や担保設定などの取引を行う際には、手続きが複雑になる場合があります。また、固定資産税の課税対象にはなりますが、登記がないため、権利関係が不明確になりやすいという特徴があります。

遺産分割協議とは? 今回のケースとの関係

次に、遺産分割協議について見ていきましょう。遺産分割協議とは、亡くなった方の遺産を相続人でどのように分けるかを話し合い、合意することです。この協議の結果をまとめたものが「遺産分割協議書」です。

今回のケースでは、お父様が所有していた未登記の建物を、相続人であるあなたが取得することになりました。この場合、遺産分割協議書は、その事実を証明する重要な書類となります。

表示登記申請における遺産分割協議書の役割

未登記建物の表示登記を行う際、遺産分割協議書は、その建物の所有権が相続によってあなたに移転したことを証明する書類として、法務局に提出する必要があります。

具体的には、遺産分割協議書には、以下の内容が記載されている必要があります。

  • 被相続人(亡くなった方)の氏名
  • 建物の表示(所在地、種類、構造、床面積など)
  • 相続人全員の署名・捺印
  • 遺産分割の内容(建物を誰が相続するか)

遺産分割協議書が適切に作成されていれば、法務局は、あなたへの所有権移転を認め、建物の表示登記を行うことができます。

表示登記申請に必要なその他の書類

遺産分割協議書に加えて、表示登記申請には、以下の書類も必要になります。

  • 被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本
  • 相続人全員の戸籍謄本
  • 相続人全員の印鑑証明書
  • 建物の図面(配置図、各階平面図など)
  • 申請者の本人確認書類

これらの書類は、建物の特定や、相続関係の確認のために必要となります。

遺産分割協議書作成時の注意点

遺産分割協議書を作成する際には、以下の点に注意しましょう。

  • 正確な記載: 建物の表示や相続人の氏名など、記載事項に誤りがないように注意しましょう。
  • 相続人全員の合意: 相続人全員が遺産分割の内容に合意し、署名・捺印する必要があります。
  • 専門家への相談: 複雑なケースや、相続人が多い場合は、専門家(司法書士や弁護士)に相談することをお勧めします。

遺産分割協議書に不備があると、登記申請が却下される可能性があります。

実務的なアドバイスと具体例

例えば、未登記建物が複数の相続人に分割される場合、遺産分割協議書には、それぞれの相続人が取得する建物の部分(例えば、1階部分、2階部分など)を明確に記載する必要があります。

また、未登記建物の図面がない場合は、専門家(土地家屋調査士)に依頼して作成してもらう必要があります。

さらに、相続人が遠方に住んでいる場合、郵送で遺産分割協議書をやり取りする際には、紛失や誤送を防ぐために、書留郵便などを利用することをお勧めします。

専門家に相談すべき場合とその理由

以下のような場合は、専門家(司法書士や弁護士)に相談することをお勧めします。

  • 相続人が多数いる場合
  • 相続人間で意見の対立がある場合
  • 未登記建物の権利関係が複雑な場合
  • 遺産分割協議書の作成に不安がある場合

専門家は、法律の専門知識に基づいて、適切なアドバイスや手続きのサポートをしてくれます。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回の質問に対する重要なポイントをまとめます。

  • 未登記建物の表示登記申請には、原則として遺産分割協議書が必要です。
  • 遺産分割協議書には、建物の表示、相続人全員の署名・捺印、遺産分割の内容などを正確に記載する必要があります。
  • 遺産分割協議書に加えて、戸籍謄本や印鑑証明書などの書類も必要です。
  • 遺産分割協議書の作成には、専門家のサポートも検討しましょう。

未登記建物の相続と登記は、複雑な手続きを伴う場合があります。専門家の協力を得ながら、スムーズな手続きを進めていきましょう。

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