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東京23区内実家の売却:専任媒介契約と一般媒介契約、どちらを選ぶべき?コロナ禍での売却戦略と注意点

質問の概要

相続した実家を売却しようと思っています。物件は東京23区内、東急線沿線駅徒歩3分、軽量鉄骨造の二階建て3LDK、築34年、112平米、土地23坪です。私道袋小路で車の通行はしづらい立地です。大手不動産会社数社に査定を依頼したところ、3980万~5200万円と幅がありました。コロナ禍なので4000万円で売れれば良いと思っています。売却契約は専任媒介契約と一般媒介契約、どちらが良いのでしょうか?契約を交わす際に気をつける点はありますか?初めてのことでよく分かりません。不動産売買契約に詳しい方のご意見を頂けると嬉しいです。

専任媒介契約がおすすめです。

不動産売買契約の種類と、それぞれのメリット・デメリット

不動産売買において、売主と不動産会社の間で結ばれる契約には、大きく分けて「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」「一般媒介契約」の3種類があります。それぞれの特徴を理解することで、最適な契約を選択できます。

* **専任媒介契約:** 特定の不動産会社1社にのみ売却活動の委託を行う契約です。売主は他の不動産会社に媒介を依頼できません。売却活動に専念してもらえるため、迅速な売却が期待できます。
* **専属専任媒介契約:** 専任媒介契約とほぼ同様ですが、売主自身が直接買主を見つけて売却する場合でも、不動産会社に手数料を支払う必要があります。
* **一般媒介契約:** 複数の不動産会社に同時に売却活動の委託を行うことができます。複数の会社が競合するため、高値での売却が期待できる可能性があります。しかし、情報管理や売却活動の連携に課題が生じる可能性もあります。

今回のケースへの最適な契約形態:専任媒介契約の推奨理由

質問者様のケースでは、コロナ禍で4000万円で売却できれば良いと考えているとのことです。そのため、迅速な売却が重要になります。複数の不動産会社に依頼する一般媒介契約では、情報共有や活動の重複などが発生し、かえって売却が遅れる可能性があります。一方、専任媒介契約であれば、一社に専念してもらい、積極的に売却活動を進めてもらえるため、目標価格での売却に近づく可能性が高まります。

不動産売買契約に関する法律:宅地建物取引業法

不動産売買契約は、宅地建物取引業法(宅建業法)に基づいて行われます。この法律は、不動産取引における消費者の保護を目的としており、重要事項説明や契約書の内容に関する規定などを定めています。契約前に必ず重要事項説明書を受け取り、内容を十分に理解した上で契約を結びましょう。特に、重要事項説明で説明される「瑕疵担保責任」は、売買契約後に物件に欠陥が見つかった場合の責任について定めた重要な事項です。

誤解されがちなポイント:価格査定の幅と売却価格

複数の不動産会社から提示された査定価格に幅があるのは、それぞれの会社が持つ情報や市場分析、そして売却戦略の違いによるものです。査定価格はあくまで目安であり、最終的な売却価格は市場の状況や交渉力によって変動します。4000万円という目標価格を達成するためには、不動産会社との綿密な連携と、適切な価格設定が重要になります。

実務的なアドバイス:契約締結時の注意点

契約締結時には、以下の点に注意しましょう。

* **重要事項説明書の内容を丁寧に確認する**: 特に、物件の状況、瑕疵担保責任、売買代金、決済方法などをしっかり確認しましょう。わからない点は、不動産会社に丁寧に質問しましょう。
* **契約書の内容を理解する**: 契約書は専門用語が多く、理解しづらい部分もあるかもしれません。必要であれば、弁護士や司法書士に相談して内容を確認してもらうことをお勧めします。
* **媒介報酬について確認する**: 媒介報酬の金額や支払い方法を契約書で確認しましょう。
* **売買契約書に署名・捺印する前に、内容を熟読し、不明な点を解消する**: 契約書に署名・捺印した後は、契約内容を変更することは難しくなります。

専門家に相談すべき場合:複雑なケースや不安がある場合

物件に複雑な権利関係があったり、売買価格が高額であったり、契約内容に不安がある場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、トラブルを回避し、安心して売却を進めることができます。

まとめ:専任媒介契約を選択し、専門家と連携して売却を進めよう

今回のケースでは、専任媒介契約を選択し、一社に売却活動を任せることが、迅速かつ効率的な売却に繋がると考えられます。ただし、契約締結前には、重要事項説明書や契約書の内容を十分に理解し、必要に応じて専門家に相談することが重要です。コロナ禍においても、適切な戦略と準備によって、目標価格での売却を実現できる可能性は十分にあります。

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