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東芝決算の「見積もり」コスト計上と原価のズレは何故?会計処理を解説

質問の概要

【背景】

  • 東芝の決算に関するニュースを見て、疑問を感じています。
  • 電力計などのコストが「見積もり」段階の金額で計上されているという報道がありました。
  • 実際の原価(コスト)が上昇しているのに、それが決算に反映されていないというのです。
  • このズレが500億円のうち400億円を占めていると報道されています。

【悩み】

  • 「見積もり」金額で決算すること自体は理解できますが、実際の原価は外部への支払い(例:材料費)や社内での賃金支払いなど、発生しているはずです。
  • 支払われたお金が原価に反映されない(決算に現れない)場合、どのように処理されるのでしょうか?
  • 「不明金」として処理されるとしても、決算には影響があるはずです。
  • もし3年分もこの状況が続いているとすると、毎年何かを繰り越しているような状況なのでしょうか?
  • 現時点で考えられる会計処理の方法について知りたいです。
東芝の決算におけるコスト計上のズレは、主に「工事進行基準」と「未実現利益」の考え方で説明できます。

テーマの基礎知識:決算と会計処理の基本

決算とは、企業が一定期間(通常は1年間)の経営成績や財産の状況をまとめることです。この決算の基礎となるのが「会計」です。会計は、企業の経済活動を記録し、整理し、報告するためのルールです。

・ 費用と収益: 企業がお金を稼ぐ活動(収益)と、そのためにかかるお金(費用)を記録します。

・ 資産、負債、純資産: 企業が持っている財産(資産)、他人から借りているお金(負債)、そして企業の持ち分(純資産)を記録します。

・ 発生主義: 会計では、お金のやり取りがあった時点ではなく、サービスの提供や商品の販売が行われた時点で収益や費用を計上します。これが「発生主義」という考え方です。

今回のケースへの直接的な回答:見積もりと原価のズレ

東芝のケースで問題となっているのは、主に「見積もり」段階のコストで決算が行われ、実際の「原価」との間にズレが生じている点です。これは、主にプロジェクト型のビジネス(例:電力計の製造・設置)で採用される「工事進行基準」という会計処理方法が関係していると考えられます。

・ 工事進行基準: プロジェクトの進捗度合いに応じて、収益と費用を計上する方法です。

・ 見積もり: プロジェクト開始前に、必要なコストを予測します。これが「見積もり」です。

・ 原価: 実際にプロジェクトにかかったコストです。

見積もり段階では、将来発生するであろうコストを予測して計上しますが、実際の原価がそれよりも高くなることがあります。このズレが、今回のニュースで問題視されている部分です。見積もりと実際の原価の差額は、最終的に決算に影響を与えます。

関係する法律や制度:会計基準と監査

企業の会計処理は、様々な法律や会計基準に基づいて行われます。東芝のような大企業は、特に厳格なルールに従う必要があります。

・ 企業会計原則: 日本の会計処理の基本的なルールです。

・ 財務諸表: 企業の経営成績や財産の状況をまとめた書類で、会計基準に基づいて作成されます。

・ 監査: 企業の財務諸表が正しく作成されているかを、第三者機関(公認会計士など)がチェックすることです。

東芝の決算も、これらのルールに基づいて作成され、監査を受けているはずです。今回の問題は、これらのルールの中で、どのように解釈し、適用するかが焦点になっていると考えられます。

誤解されがちなポイントの整理:未実現利益と損失

今回のケースで、誤解されやすいポイントを整理します。

・ 未実現利益: まだ実現していない利益のことです。工事進行基準では、プロジェクトの進捗度合いに応じて利益を計上しますが、まだ現金として手元に入っていない利益も含まれます。

・ 損失の可能性: 見積もりと原価の差額が大きくなると、最終的に損失が発生する可能性があります。

・ 繰り延べ: 損失が発生した場合、それをすぐに全て計上するのではなく、将来の利益と相殺するために、一部を繰り延べることもあります。

今回のケースでは、見積もり段階のコストで計上したものの、実際の原価が上昇したことで、未実現利益が減少し、場合によっては損失が発生している可能性があります。この損失をどのように処理するかが、重要なポイントです。

実務的なアドバイスや具体例の紹介:会計処理のシミュレーション

具体的な会計処理のシミュレーションを通じて、理解を深めてみましょう。

例: 電力計の製造・設置プロジェクト

1. 見積もり段階:

  • 見積もりコスト:100億円
  • 売上(顧客への請求額):120億円
  • 利益:20億円

2. 進捗途中:

  • 進捗度合い:50%
  • これまでに発生した原価:60億円
  • この時点で計上する収益:60億円(120億円 × 50%)
  • この時点で計上する費用:50億円(100億円 × 50%)
  • 未実現利益:10億円

3. 最終段階:

  • 実際の原価:110億円
  • 売上:120億円
  • 利益:10億円

この例では、見積もり段階では20億円の利益が見込まれていましたが、最終的には10億円に減少しました。この差額10億円は、損失として計上されることになります。

このように、見積もりと実際の原価の差は、最終的な利益に大きな影響を与える可能性があります。

専門家に相談すべき場合とその理由

今回のケースのように、会計処理が複雑で、専門的な知識が必要な場合は、専門家に相談することをお勧めします。

・ 公認会計士: 企業の会計処理や監査に関する専門家です。

・ 税理士: 税金に関する専門家です。

・ 弁護士: 法律に関する専門家です。

専門家は、会計基準や法律に基づいて、適切な会計処理方法をアドバイスしてくれます。また、企業の状況に合わせて、最適な対策を提案してくれます。

具体的には、以下のような場合に相談を検討しましょう。

・ 決算内容に疑問がある場合

・ 会計処理に関する法令違反の疑いがある場合

・ 企業の財務状況に不安がある場合

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回の東芝の決算に関する問題は、主に以下の点が重要です。

・ 見積もりと原価のズレ: 見積もり段階のコストと実際の原価の差が、決算に影響を与えています。

・ 工事進行基準: プロジェクト型のビジネスでは、工事進行基準が採用されることが多いです。

・ 未実現利益と損失: 見積もりと原価の差によって、未実現利益が減少し、損失が発生する可能性があります。

・ 専門家への相談: 複雑な会計処理や財務状況については、専門家に相談することが重要です。

今回の問題は、企業の会計処理の透明性や、会計基準の適切な適用が求められるという点で、非常に重要な事例と言えるでしょう。

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