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母が他界、遺産分割協議で子が捺印拒否…どうなる?相続手続きの全貌

【背景】
母が亡くなり、遺産分割協議をすることになりました。私と兄の2人の子供がいます。しかし、兄が遺産分割協議書への捺印を拒否し、連絡も取れません。

【悩み】
兄が遺産分割協議書に捺印してくれない場合、遺産分割はどうなるのか、また、私自身はどうすればいいのか、とても不安です。

家庭裁判所への遺産分割調停を申し立てる必要があります。

相続と遺産分割協議の基本

相続とは、人が亡くなった際に、その人の財産(遺産)が相続人に引き継がれることです。相続人は、法律で定められた順位によって決められます。今回のケースでは、母の子である質問者さんと兄が相続人となります。遺産分割協議とは、相続人全員で話し合い、遺産をどのように分けるかを決める手続きです。全員の合意が得られれば、協議書を作成し、その通りに遺産を分割します。

今回のケースへの対応:裁判所への調停申立て

兄が遺産分割協議に応じない場合、質問者さんは一人で遺産分割協議を進めることはできません。この場合、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てる必要があります。調停とは、裁判官の仲介のもと、当事者同士が話し合い、合意を目指す手続きです。調停では、裁判官が公平な立場で、遺産の分け方について助言や提案を行います。

関係する法律:民法

遺産分割に関する法律は、民法(特に第900条以降)に規定されています。民法では、相続人の間で遺産分割協議が成立しない場合、家庭裁判所に調停を申し立てることができることが定められています。調停が不成立に終わった場合、裁判による解決(審判)となります。

誤解されがちなポイント:兄の同意は必ずしも必要ない

兄の同意がなくても、遺産分割を進めることは可能です。ただし、兄の同意を得ずに一方的に遺産を分割することはできません。必ず、家庭裁判所の調停や審判という手続きを経る必要があります。これは、相続人の権利を保護するためです。

実務的なアドバイス:弁護士への相談が有効

遺産分割は、法律的な知識や手続きが複雑なため、弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士は、遺産分割協議の進め方、調停や審判の手続き、相手方との交渉など、あらゆる面でサポートしてくれます。特に、連絡が取れない相続人がいる場合、弁護士の専門的な知識と経験が不可欠です。

専門家に相談すべき場合:スムーズな手続きのために

連絡が取れない相続人がいる場合、遺産分割が複雑な場合、相続財産に高額な不動産が含まれる場合などは、弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、手続きをスムーズに進め、トラブルを回避することができます。

まとめ:家庭裁判所を活用し、専門家の力を借りる

遺産分割協議で相続人が協力しない場合、家庭裁判所の調停制度を利用することで、法的に遺産分割を進めることができます。複雑な手続きやトラブルを避けるためにも、弁護士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。相続手続きは、感情的な問題も絡むため、冷静かつ客観的な判断が求められます。専門家のサポートを得ながら、円滑な手続きを進めていきましょう。

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