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母の相続財産を客観的に把握する方法|預金、贈与、相続割合の疑問を解決

【背景】
* 母が他界し、兄と私で相続することになりました。
* 兄は母と同居、私は遠方に住んでいました。
* 兄から母の預金が800万円と伝えられ、相続割合を6:4で提案されました。
* 父は14年前に他界しており、母は当時2000万円を相続していました。
* 兄との関係は良好ではなく、預金の全容や生前贈与の有無に疑問を感じています。

【悩み】
母の相続財産を兄の主張以外で客観的に把握する方法を知りたいです。弁護士や裁判は避けたいです。

相続財産調査、相続税申告書確認、遺産分割協議書作成が重要です。

テーマの基礎知識:相続と遺産分割

相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に引き継がれることです。 今回のケースでは、母が被相続人、質問者さんと兄が相続人です。遺産分割とは、相続人複数で相続財産をどのように分けるかを決定することです。法定相続分(法律で決められた相続割合)は、配偶者や子供の有無、相続人の数によって異なります。

今回のケースへの直接的な回答:母の相続財産の客観的把握方法

まず、兄の主張する800万円の預金が本当に母の全預金なのかを確認する必要があります。 そのためには、以下の方法が考えられます。

* **母の預金通帳とキャッシュカードの所在を確認する**: これは、相続財産を把握する上で最も基本的なステップです。 通帳とキャッシュカードが見つからない場合は、金融機関に相続手続きを行い、預金残高を確認する必要があります。

* **相続財産調査**: 相続財産調査は、被相続人の財産を網羅的に調査する作業です。 預金だけでなく、不動産(土地や建物)、有価証券(株式や債券)、生命保険金など、あらゆる財産を探し出す必要があります。 相続専門の税理士や司法書士に依頼することで、効率的に調査を進めることができます。

* **母の遺言書の有無を確認する**: 遺言書があれば、母の意思に基づいて遺産分割が行われます。 遺言書がない場合は、法定相続分に基づいて遺産分割が行われますが、相続人同士で協議して自由に割合を決めることも可能です。

* **相続税申告書の確認**: 父が亡くなった際に作成された相続税申告書があれば、その時点での母の財産状況を確認できます。 相続税申告書には、相続財産の全てが記載されているため、参考になります。ただし、申告書に記載されている財産は、父が亡くなった時点のものであり、母がその後新たに取得した財産は含まれていません。

* **生前贈与の有無の確認**: 兄が母の生前に贈与を受けていた可能性を調べるには、贈与税の申告書を確認する方法があります。 贈与税は、一定額以上の贈与があった場合に課税される税金です。 贈与税の申告書があれば、贈与の事実とその金額が確認できます。

関係する法律や制度:民法、相続税法

このケースでは、民法(相続に関する規定)と相続税法が関係します。民法は相続人の範囲、相続分、遺産分割の方法などを定めています。相続税法は、相続税の課税対象、税率などを定めています。

誤解されがちなポイント:法定相続分と遺産分割協議

法定相続分はあくまで基準であり、相続人全員の合意があれば、法定相続分とは異なる割合で遺産分割を行うことができます。しかし、一方的な主張は避け、公平な協議が必要です。

実務的なアドバイスや具体例の紹介:遺産分割協議書の作成

相続財産を把握したら、相続人全員で遺産分割協議を行い、遺産分割協議書を作成することが重要です。 この協議書には、相続財産の全容、相続人の同意、相続割合などが明確に記載されます。 後々のトラブルを防ぐためにも、弁護士や司法書士に作成を依頼することをお勧めします。

専門家に相談すべき場合とその理由:相続トラブルの回避

兄との関係が悪く、話し合いが難航する場合は、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。 専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスを行い、相続手続きを円滑に進めるお手伝いをしてくれます。 また、相続税の申告など、専門的な知識が必要な手続きについてもサポートしてくれます。

まとめ:客観的な情報に基づいた冷静な対応を

母の相続財産を客観的に把握するには、相続財産調査、相続税申告書確認、そして遺産分割協議書の作成が不可欠です。 兄との話し合いが難しい場合は、専門家の力を借りることを検討しましょう。 感情的な対応ではなく、冷静に、客観的な情報に基づいて手続きを進めることが重要です。

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