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法人所有の収益物件購入、賃貸契約確約と売買契約の注意点

【背景】

  • 不動産会社から、法人X所有の収益物件の購入を勧められました。
  • その物件には、月々の賃料○○万円で借りたい法人Yがいます。
  • 不動産会社からは「法人Yが既にいるから購入しませんか?」という提案です。

【悩み】

  • 法人Yが賃貸契約を結ぶことを前提に、Xとの売買契約を進めたいと考えています。
  • Xとの売買契約締結後、Yが賃貸契約を締結しないという事態を避けたいです。
  • 法人Yまたは不動産会社に対して、賃貸契約を確約させる方法はあるのでしょうか?
売買契約と賃貸契約を同時に確約する方法を検討しましょう。契約書や覚書等で、リスクを回避できます。

賃貸物件購入の基礎知識:なぜ賃貸契約の確約が必要なのか

不動産投資の世界では、収益物件の購入は大きな決断です。特に、すでに借り手(テナント)が決まっている物件は、安定した収入が見込めるため、魅力的に映ります。しかし、ここで注意すべきは、その「借り手」が本当に契約してくれるのか、ということです。

今回のケースでは、法人Yが「月々○○万円で借りたい」と言っているとのことですが、これはあくまで「希望」に過ぎません。売買契約を締結した後で、Yが実際に賃貸契約を結ばないという事態が発生すると、予定していた家賃収入が得られず、大きな損失につながる可能性があります。

このようなリスクを回避するために、売買契約と同時に、賃貸契約を確実に締結するための対策が必要となるのです。

今回のケースへの直接的な回答:売買と賃貸契約を同時に確実にするには

法人Xとの売買契約と、法人Yとの賃貸契約を確実に結ぶためには、いくつかの方法があります。

  • 売買契約と賃貸借契約の同時締結: 最も確実な方法は、売買契約と同時に、法人Yとの賃貸借契約を締結することです。
    この場合、売買契約の決済(お金のやり取り)と同時に、賃貸借契約も有効になります。
    これにより、売買契約が成立した時点で、確実に家賃収入を得られる状態を作ることができます。
  • 売買契約書への特約条項の追加: 売買契約書に、以下のような特約条項を盛り込むことも有効です。

    • 「買主(あなた)が物件を取得後、〇〇日以内に法人Yとの間で賃貸借契約を締結すること」
      という条項を盛り込みます。
    • 「もし、〇〇日以内に賃貸借契約が締結されなかった場合、売買契約を解除できる」
      といった条項も検討できます。

    これらの条項は、法人Xに対して、Yとの賃貸借契約を確実にするよう促す効果があります。

  • 賃貸借予約契約の締結: 法人Yと「賃貸借予約契約」を締結することも一つの方法です。
    これは、将来的に賃貸借契約を締結することを約束する契約です。
    この契約を締結しておくことで、Yが一方的に賃貸借契約を破棄することを防ぐことができます。

関係する法律や制度:契約自由の原則と注意点

日本においては、「契約自由の原則」という考え方があります。これは、原則として、どのような契約を、誰と、どのような内容で結ぶかは、当事者の自由であるというものです。

ただし、契約自由の原則には、以下のような制約があります。

  • 公序良俗違反: 契約内容が公の秩序や善良な風俗に反する場合は、無効となる可能性があります(民法90条)。
  • 強行法規違反: 法律で定められたルールに違反する契約は、無効となる場合があります。
    例えば、借地借家法など、賃貸借契約に関するルールも存在します。

今回のケースでは、契約内容が公序良俗に反する可能性は低いですが、賃貸借契約の内容が、借地借家法などの関連法規に適合しているかを確認する必要があります。

誤解されがちなポイントの整理:口約束だけではダメな理由

「法人Yが月々○○万円で借りたいと言っている」という状況は、非常に魅力的に聞こえます。しかし、口約束だけでは、後々トラブルになる可能性があります。

  • 証拠の重要性: 口約束は、言った・言わないの水掛け論になりやすく、後で「聞いていない」「覚えていない」と言われてしまう可能性もあります。
  • 契約書の効力: 契約書は、契約内容を明確にし、証拠として残すことができます。
    万が一、トラブルが発生した場合でも、契約書に基づいて解決を図ることができます。
  • 不動産会社の役割: 不動産会社は、売主と買主の間を取り持つ役割を担いますが、契約内容を保証するものではありません。
    最終的な責任は、契約当事者にあります。

したがって、賃貸契約に関する約束は、必ず書面(契約書や覚書)で残すことが重要です。

実務的なアドバイス:契約書の作成と注意点

実際に、売買契約や賃貸借契約を締結する際には、以下の点に注意しましょう。

  • 専門家の活用: 契約書の作成や、契約内容のチェックは、専門家(弁護士や司法書士など)に依頼することをお勧めします。
    専門家は、法的リスクを評価し、適切なアドバイスをしてくれます。
  • 契約内容の明確化: 契約書には、以下の内容を明確に記載しましょう。

    • 売買代金
    • 物件の引き渡し時期
    • 賃貸借契約の開始日
    • 賃料
    • 賃貸借期間
    • 解約に関する条件
  • リスクの洗い出し: 契約前に、考えられるリスクを洗い出し、それに対する対策を講じましょう。
    例えば、

    • 法人Yが倒産した場合のリスク
    • 物件に隠れた瑕疵(欠陥)があった場合のリスク

契約書は、後々のトラブルを未然に防ぐための、非常に重要なツールです。細部までしっかりと確認し、疑問点があれば、専門家に相談しましょう。

専門家に相談すべき場合とその理由:法的リスクを回避するために

今回のケースでは、以下の状況に当てはまる場合、専門家への相談を検討しましょう。

  • 契約内容が複雑な場合: 売買契約や賃貸借契約の内容が複雑で、理解が難しい場合は、専門家のアドバイスが必要です。
  • 高額な取引の場合: 不動産取引は、高額な金額が動くため、少しのミスが大きな損失につながる可能性があります。
    専門家は、リスクを最小限に抑えるためのサポートをしてくれます。
  • トラブルの可能性がある場合: 法人Yとの間で、何らかのトラブルが発生する可能性がある場合は、専門家に相談し、適切な対応策を検討しましょう。
  • 契約書の作成やチェックを依頼したい場合: 弁護士や司法書士は、法的観点から契約書をチェックし、問題点がないか確認してくれます。
    また、あなたの状況に合わせて、最適な契約書を作成してくれます。

専門家への相談費用はかかりますが、将来的なリスクを回避し、安心して取引を進めるための、必要経費と考えることができます。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回のケースで、最も重要なポイントは、売買契約と賃貸借契約を確実に結ぶことです。そのためには、以下の対策を検討しましょう。

  • 売買契約と同時に、賃貸借契約を締結する
  • 売買契約書に、賃貸借契約に関する特約条項を盛り込む
  • 法人Yとの間で、賃貸借予約契約を締結する

また、口約束だけではなく、必ず書面(契約書や覚書)で契約内容を明確にすることが重要です。契約書の作成やチェックは、専門家(弁護士や司法書士など)に依頼することをお勧めします。

これらの対策を講じることで、安心して収益物件の購入を進めることができるでしょう。

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