
- Q&A
法定相続と実家の貸家問題:兄弟間の相続と母の介護、そして将来への不安
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【悩み】
弟の行動に納得できず、このままではいけないと感じています。相続を伸ばすことは可能でしょうか?また、その場合、貸家賃はどうなるのでしょうか?母が亡くなるまで、争わずに解決したいと思っています。
法定相続(ほうていそうぞく)とは、遺言書がない場合に、法律で定められた相続人の割合で遺産を相続することです。相続開始(そうぞくかいし)とは、相続人が相続権を取得する時点、つまり被相続人(ひそうぞくにん)(このケースでは父)が死亡した時点を指します。相続開始と同時に、相続財産(そうぞくざいさん)(預貯金、不動産など)の所有権は相続人(そうぞくにん)(このケースでは質問者と弟)に承継されます。
弟が父の家の名義変更をせずに貸家として貸し出している行為自体は、法的に問題があるとは限りません。しかし、相続財産である家の管理・処分には、相続人全員の合意が必要です。弟の一方的な行為は、相続人である質問者との間でトラブルを引き起こす可能性があります。預貯金の引き出しについても、相続人全員の合意がない限り、問題となる可能性があります。相続を伸ばすことは、相続放棄(そうぞくほうき)(相続する権利を放棄すること)をするか、遺産分割協議(いさんぶんかつきょうぎ)(相続人同士で遺産の分け方を決めること)を後回しにすることで可能です。しかし、その間も貸家賃は相続財産の一部であり、相続人全員で共有することになります。
民法(みんぽう)が相続に関する基本的なルールを定めています。特に、相続開始、相続人の範囲、相続分、遺産分割協議などが重要です。また、成年後見制度(せいにんこうけんせいど)も、認知症の母を保護する上で重要な制度です。成年後見人(せいにんこうけんにん)を選任することで、母の財産管理を適切に行うことができます。
「名義変更をしていないから問題ない」という考えは誤りです。名義変更はあくまでも手続き上の問題であり、相続開始と同時に相続財産の所有権は相続人に移転します。弟が勝手に貸家として貸し出している行為は、相続人全員の合意がない限り、問題となる可能性があります。また、葬儀費用は相続財産から支出するのが一般的ですが、弟が勝手に預貯金を引き出した行為は、透明性を欠き、相続トラブルの原因となります。
まず、弟と話し合い、現状を把握することが重要です。預貯金の使途や貸家賃の管理状況について、明確な説明を求めましょう。話し合いがまとまらない場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。弁護士は、法的観点から適切なアドバイスを行い、必要に応じて裁判などの手続きを支援します。司法書士は、相続手続きや遺産分割協議の手続きを支援します。
話し合いがうまくいかない場合、または、弟の行為に法的問題がある可能性がある場合は、専門家に相談すべきです。弁護士や司法書士は、法律の専門知識に基づいて、適切なアドバイスや手続きを支援してくれます。特に、相続財産が複雑な場合や、相続人間に大きな利害対立がある場合は、専門家の助けが必要となるでしょう。
相続開始後は、相続財産は相続人全員に属します。弟の一方的な行為は、相続トラブルにつながる可能性が高いです。話し合いが困難な場合は、弁護士や司法書士に相談し、適切な解決策を見つけることが重要です。母の状態を考慮し、成年後見制度の活用も検討しましょう。相続問題は複雑なため、専門家のアドバイスを受けることで、円滑な解決に繋がるでしょう。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック