父から戸籍謄本請求！婿養子と相続、遺言作成、そして将来の介護問題まで徹底解説

【背景】
* 父が母と離婚後、再婚し婿養子になりました。
* 父から遺言書作成のため、私の戸籍謄本を送るよう依頼がありました。
* 父は船長で高収入、再婚相手は年上の看護師で子供はいません。
* 私は父と母が離婚した際に母側に残りました。
* 父の再婚相手には障害のある兄がいます。

【悩み】
戸籍謄本を送ることで、私の個人情報が知られるのが不安です。遺言書作成に戸籍謄本は本当に必要なのでしょうか？相続は現金のみで良く、不動産は不要です。父が亡くなった後の、再婚相手の家族の介護は誰がするのでしょうか？

遺言作成には戸籍謄本は必ずしも不要。相続時必要。介護は原則、本人と配偶者。

相続とは、人が亡くなった際に、その人の財産（遺産）が相続人（法律で定められた相続権を持つ人）に引き継がれることです。相続人は、民法で定められており、配偶者や子、父母などが該当します。遺言書とは、自分が亡くなった後の財産の分配方法などをあらかじめ決めておくための文書です。

戸籍謄本（戸籍の全部事項証明書）は、個人の戸籍に関する情報を記載した公的な書類です。氏名、住所、生年月日、婚姻歴、親族関係などが記載されており、相続手続きや各種手続きに必要となることが多いです。

父が遺言書を作成する際に、あなたの戸籍謄本が必要かどうかは、遺言の内容によって異なります。単純な遺言書であれば、必ずしも必要ではありません。しかし、相続人の特定や遺産分割の方法を明確にするために、戸籍謄本が必要となるケースもあります。相続手続きにおいては、戸籍謄本は必ず必要になります。

現金のみを相続したいというご希望であれば、不動産の相続は放棄できます。相続放棄の手続きは、相続開始を知った時から３ヶ月以内に行う必要があります。

相続に関する法律は、主に民法（特に第900条以降の相続に関する規定）に規定されています。遺言書の作成方法や効力、相続人の範囲、相続放棄の方法などが定められています。

婿養子になった父は、養子縁組によって戸籍上は再婚相手の家族の一員となりますが、あなたとの血縁関係は変わりません。そのため、あなたは父の相続人となります。

父に戸籍謄本を送付するかどうかは、ご自身の判断です。不安であれば、弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。相続手続きは複雑なため、専門家に依頼することでスムーズに進めることができます。

相続や遺言、介護に関する問題は、法律や制度が複雑で、専門知識が必要です。不安な点やわからない点があれば、弁護士や司法書士、社会福祉士などの専門家に相談することをお勧めします。特に、高額な遺産相続や複雑な家族関係の場合は、専門家のアドバイスが不可欠です。

父の遺言作成に戸籍謄本は必ずしも必要ありませんが、相続手続きには必須です。相続放棄も可能です。父の介護は、原則として父と配偶者である再婚相手が責任を負います。しかし、状況によっては、あなたの援助が必要になる可能性もあります。専門家の力を借りながら、冷静に状況を判断し、適切な対応をしましょう。