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父親の死亡後のリース契約はどうなる?相続放棄と廃業を視野に解説

質問の概要

【背景】

  • 父親が個人事業主として鉄工所を経営していた。
  • 父親は去年の年末に急死した。
  • 次男が従業員として働いている。
  • 不況の影響で廃業を検討している。

【悩み】

  • 父親が契約していたFAXやコピー機のリース契約をどうすれば良いのか悩んでいる。

父親が亡くなった後、リース契約はどうなるのでしょうか?廃業も考えているのですが、その場合の手続きについても知りたいです。

父親のリース契約は相続の対象となり、原則として相続人が引き継ぎます。廃業時は、契約内容を確認し解約手続きが必要です。

回答と解説

テーマの基礎知識:リース契約と相続について

まず、リース契約とは何か、相続とは何かを簡単に説明しましょう。

リース契約(Lease Contract)とは、特定の物を借りて使用する契約のことです。
例えば、FAXやコピー機、自動車などがリースされることが多いです。
リース会社(Leasing Company)が購入した物を、利用者に貸し出し、利用者はリース料を支払います。
所有権はリース会社にあり、利用者はあくまで「借りている」状態です。

相続(Succession)とは、人が亡くなった際に、その人の財産(プラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も含む)を、親族などが引き継ぐことです。
これを「相続する」といいます。
相続が発生すると、故人の持っていた権利や義務は、原則として相続人に引き継がれます。

今回のケースでは、亡くなった父親がリースしていたFAXやコピー機も、相続の対象となる可能性があります。

今回のケースへの直接的な回答

父親がリースしていたFAXやコピー機は、原則として相続の対象となります。
つまり、相続人はリース契約上の権利と義務を相続することになります。

具体的には、
相続人がリース料を支払い続ける義務を負うことになります。
もし、相続人が複数いる場合は、相続分に応じてリース料を負担することになります。

しかし、相続人が相続放棄(相続を放棄すること)をした場合は、この限りではありません。
相続放棄をすると、最初から相続人ではなかったものとみなされるため、リース契約を引き継ぐ必要はなくなります。

廃業を検討している場合は、リース契約の解約手続きが必要となります。
この解約条件は、リース契約書に記載されていますので、まずは契約書の内容を確認しましょう。
解約には、違約金(契約期間中に解約した場合に発生する費用)が発生する可能性もあります。

関係する法律や制度:民法と相続放棄

今回のケースで関係する主な法律は、民法です。
民法は、相続に関する基本的なルールを定めています。

相続に関する重要な制度として、相続放棄があります。
相続放棄は、相続人が、被相続人(亡くなった人)の財産を一切引き継がないという意思表示をすることです。
相続放棄をするには、原則として、被相続人の死亡を知ったときから3ヶ月以内(熟慮期間)に、家庭裁判所へ申立てを行う必要があります。

相続放棄をすると、プラスの財産もマイナスの財産も一切引き継がなくなるため、リース契約上の義務も負わなくて済みます。
ただし、相続放棄をすると、他の相続人に権利が移る可能性があります。

誤解されがちなポイントの整理

相続に関する誤解として多いのは、「借金などのマイナスの財産は相続したくないから、プラスの財産だけを受け継ぎたい」というものです。
しかし、相続はプラスの財産もマイナスの財産も、すべてまとめて引き継ぐのが原則です。
良いものだけを選んで受け継ぐことはできません。

相続放棄をすれば、借金などのマイナスの財産を引き継ぐ必要はなくなりますが、プラスの財産も受け取れなくなる点に注意が必要です。

また、相続放棄をするには、手続きが必要であり、期限があります。
期限を過ぎると、原則として相続放棄はできなくなります。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

今回のケースで、次男が従業員として鉄工所を廃業する場合、以下の手順で進めるのが一般的です。

  1. 相続財産の調査
    まず、父親の財産をすべて調査します。
    プラスの財産(預貯金、不動産など)だけでなく、マイナスの財産(借金、未払いの税金など)も調べます。
    リース契約も、この調査の中で確認します。
  2. 相続方法の決定
    相続財産の調査結果をもとに、相続放棄をするか、単純承認(すべての財産をそのまま引き継ぐこと)をするか、限定承認(プラスの財産の範囲内でマイナスの財産を相続すること)をするかを決定します。
    通常は、借金などのマイナスの財産が多い場合は、相続放棄を検討することになります。
  3. 相続放棄の手続き
    相続放棄をする場合は、家庭裁判所へ申立てを行います。
    申立てには、必要な書類(戸籍謄本、住民票など)を揃える必要があります。
    弁護士や司法書士に相談して、手続きをサポートしてもらうこともできます。
  4. リース契約の確認と解約
    リース契約書を確認し、解約条件や違約金の有無を確認します。
    廃業する場合は、リース会社に解約の連絡をし、手続きを行います。
  5. その他の廃業手続き
    税務署への廃業届の提出、取引先への連絡、従業員の解雇など、廃業に必要な手続きを進めます。

具体例として、父親に多額の借金があり、FAXやコピー機のリース契約の残債も残っている場合を考えてみましょう。
この場合、相続放棄を検討し、家庭裁判所へ申立てを行うことが考えられます。
相続放棄をすれば、借金もリース契約の残債も引き継ぐ必要がなくなります。
ただし、FAXやコピー機はリース会社に返却することになります。

専門家に相談すべき場合とその理由

相続や廃業に関する手続きは、複雑で専門的な知識が必要となる場合があります。
以下のような場合は、専門家への相談を検討しましょう。

  • 相続財産が複雑な場合
    不動産や株式など、複雑な財産がある場合は、専門家(弁護士、税理士など)に相談することで、適切な評価や手続きをスムーズに進めることができます。
  • 借金などのマイナスの財産が多い場合
    借金が多い場合は、相続放棄や限定承認を検討する必要があります。
    これらの手続きは、専門的な知識が必要となるため、弁護士に相談することをおすすめします。
  • 相続人同士でトラブルが発生している場合
    相続人同士で意見が対立している場合は、弁護士に相談することで、円満な解決を図ることができます。
  • 廃業の手続きがわからない場合
    廃業の手続きは複雑で、様々な書類の作成や届出が必要となります。
    税理士や中小企業診断士などの専門家に相談することで、スムーズに手続きを進めることができます。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回の質問の重要ポイントをまとめます。

  • 父親のリース契約は、原則として相続人が引き継ぐ。
  • 相続放棄をすれば、リース契約上の義務も負わなくて済む。
  • 廃業する場合は、リース契約の解約手続きが必要。
  • 相続財産の調査を行い、相続方法を決定することが重要。
  • 専門家への相談も検討する。

父親の死後、リース契約の扱いと廃業の手続きは、相続の状況によって異なります。
相続財産の調査をしっかり行い、専門家にも相談しながら、適切な対応をすることが大切です。

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