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産業廃棄物不法投棄、委託元のA社も処分対象になる? 処分範囲を解説

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・A社が行政処分の対象になるのかどうか知りたいです。
廃棄物処理法(正式名称:廃棄物の処理及び清掃に関する法律)は、廃棄物の適正な処理を定めた法律です。この法律は、私たちの生活環境を守り、健康被害を防ぐために非常に重要な役割を果たしています。
廃棄物とは、不用になった物すべてを指します。家庭から出るゴミだけでなく、工場や事業活動から出る産業廃棄物も含まれます。産業廃棄物は、種類や処理方法が細かく定められており、不法に処理すると厳しい罰則が科せられます。
不法投棄(許可なく廃棄物を捨てること)や不法埋め立て(許可なく廃棄物を埋めること)は、廃棄物処理法に違反する行為です。違反すると、刑事罰(懲役や罰金)だけでなく、行政処分(事業停止命令など)を受ける可能性があります。
今回のケースでは、A社はB社に産業廃棄物の処理を委託したものの、B社が不法行為を行いました。A社がB社の不法行為を知らなかったとしても、A社が行政処分の対象となる可能性はあります。
なぜなら、廃棄物処理法は、廃棄物の排出事業者(A社)に対して、廃棄物が適正に処理されるように責任を負わせているからです。これは、排出事業者が、廃棄物の処理を委託する際に、処理方法や処理業者をきちんと選ぶ義務があることを意味します。
具体的には、A社は、B社が適切な許可を得ている業者であるか、処理方法が法律に適合しているかなどを確認する義務があります。この義務を怠った場合、A社は、B社の不法行為について責任を問われる可能性があるのです。
廃棄物処理法以外にも、このケースに関係する法律や制度があります。
・廃棄物処理法:不法投棄や不法埋め立てに対する罰則や行政処分を定めています。
・土壌汚染対策法:不法投棄などによって土壌が汚染された場合に、汚染の調査や対策を義務付けています。
・行政処分:都道府県知事や市長などの行政機関が、違反者に対して行う処分です。具体的には、改善命令、事業停止命令、許可の取消しなどがあります。
・刑事罰:不法投棄などの違法行為に対して、裁判所が科す刑罰です。懲役や罰金が科せられます。
・連帯責任:複数の事業者が関与している場合、それぞれの責任の範囲が問われることがあります。今回のケースでは、A社とB社が連帯責任を負う可能性もあります。
このケースで誤解されやすいポイントを整理しましょう。
・「知らない」は免罪符ではない:A社がB社の不法行為を知らなかったとしても、責任を免れるわけではありません。廃棄物の処理を委託する際には、適切な業者を選び、処理方法を確認する義務があります。
・委託したから全てお任せではない:委託したからといって、全てを委託先に任せきりにすることはできません。排出事業者には、委託した廃棄物が適切に処理されるように、監督する責任があります。
・行政処分は刑事罰とは別:行政処分は、違反者に対して行われる行政上の措置です。刑事罰とは異なり、犯罪として扱われるわけではありません。しかし、行政処分を受けると、事業活動に大きな影響が出る可能性があります。
このような事態を避けるために、A社がとるべき実務的な対策をいくつかご紹介します。
・信頼できる業者を選ぶ:廃棄物の処理を委託する際には、複数の業者を比較検討し、実績や許可の有無などを確認しましょう。
・契約内容を明確にする:委託契約書には、処理方法、費用、責任分担などを明確に記載しましょう。
・定期的な確認を行う:委託先の処理状況を定期的に確認し、問題がないかを確認しましょう。必要に応じて、処理施設の視察を行うことも有効です。
・専門家への相談:廃棄物処理に関する専門家(弁護士やコンサルタントなど)に相談し、アドバイスを受けることも有効です。
具体例として、A社がB社に処理を委託する際に、B社の許可証の有効期限を確認し、処理方法について詳細な打ち合わせを行ったとします。さらに、B社の処理施設を訪問し、処理状況を確認していれば、B社の不法行為を知らなかったとしても、A社の責任は軽減される可能性があります。
今回のようなケースでは、専門家への相談が非常に重要です。
・弁護士:行政処分や刑事罰のリスクがある場合、弁護士に相談することで、法的なアドバイスや対応策を得ることができます。また、万が一、訴訟になった場合の対応も依頼できます。
・廃棄物処理コンサルタント:廃棄物処理に関する専門的な知識や経験を持つコンサルタントに相談することで、法的な問題だけでなく、今後の対策や再発防止策についてアドバイスを受けることができます。
・行政書士:行政への対応が必要な場合、行政書士に相談することで、書類作成や手続きのサポートを受けることができます。
専門家に相談することで、適切な対応策を講じることができ、不利益を最小限に抑えることができます。
今回のケースでは、A社がB社に産業廃棄物の処理を委託したものの、B社が不法行為を行った場合、A社も行政処分の対象となる可能性があります。
重要なポイントは以下のとおりです。
・廃棄物の排出事業者には、廃棄物が適正に処理されるように責任を負う義務がある。
・委託先が不法行為を行った場合でも、排出事業者は責任を問われる可能性がある。
・信頼できる業者を選び、契約内容を明確にし、定期的に処理状況を確認することが重要である。
・専門家への相談も有効な対策となる。
廃棄物処理に関する法律は複雑であり、専門的な知識が必要です。今回のケースを通じて、廃棄物処理に関する正しい知識を身につけ、不法投棄などの問題に巻き込まれないように注意しましょう。
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