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田舎の原野相続土地、固定資産税課税価格で売却する方法とは?15年前の相続、低価格査定からの脱却

【背景】
* 15年前に相続した田舎の原野を所有しています。
* 不動産屋に査定を依頼したところ、住宅地として利用できないため、固定資産税課税価格の1/10程度の価格しかつかないと言われました。
* 周囲は農地で、家が点々と建っている地域です。
* 土地を持っていても活用しておらず、売却を検討しています。

【悩み】
固定資産税課税価格に近い金額で、この土地を売却する方法を知りたいです。

固定資産税課税価格に近い売却には、用途変更や買い手探し工夫が必要。

相続した原野の売却:固定資産税課税価格での売却可能性を探る

固定資産税課税価格と土地価格の関係性

まず、固定資産税課税価格(固定資産税を算出するための価格)と実際の土地の売買価格(市場価格)は必ずしも一致しません。固定資産税課税価格は、主に土地の面積や地目(土地の用途、例えば宅地、田、畑など)、そして過去の取引事例などを基に算出されます。一方、市場価格は、需要と供給のバランス、立地条件、開発可能性など、様々な要因によって変動します。質問者様の土地は、住宅地として利用できないため、市場価格は固定資産税課税価格を大きく下回ると査定されたわけです。

今回のケースへの直接的な回答:低価格査定からの脱却

住宅地として利用できないため、低価格査定となった今回のケースでは、固定資産税課税価格に近い金額での売却は容易ではありません。しかし、可能性をゼロとは言い切れません。いくつか方法を検討する必要があります。

関係する法律や制度:都市計画法と用途地域

土地の利用には、都市計画法(都市計画に関する法律)が大きく関わってきます。この法律に基づき、土地は用途地域(例えば、住宅地、商業地、工業地など)に指定されています。質問者様の土地が住宅地として利用できないとされたのは、この用途地域が住宅地以外に指定されているためです。用途地域を変更できれば、土地の価値を高める可能性があります。ただし、用途変更には、自治体への申請や周辺住民との協議など、複雑な手続きと時間がかかります。

誤解されがちなポイント:固定資産税課税価格の絶対性

固定資産税課税価格は、土地の価値を正確に反映しているとは限りません。あくまで課税のための価格であり、市場価格とは異なることを理解する必要があります。

実務的なアドバイス:売却戦略の立案

固定資産税課税価格に近い売却を目指すには、以下の戦略が考えられます。

  • 用途変更の検討:自治体へ相談し、用途地域変更の可能性を探る。ただし、費用と時間がかかる可能性が高い。
  • ニッチな需要へのアプローチ:住宅地としてではなく、農業用地、資材置き場、太陽光発電所用地など、別の用途で需要があるか探る。不動産会社だけでなく、直接農家や企業にアプローチするのも有効です。
  • 価格交渉の戦略:固定資産税課税価格を根拠に、査定額に納得できないことを不動産会社に伝え、交渉を試みる。周辺の土地取引事例を提示することで、交渉材料になります。
  • 複数不動産会社への査定依頼:複数の不動産会社に査定を依頼し、査定額や売却戦略の違いを比較検討する。

専門家に相談すべき場合とその理由

土地の売却は、法律や税金、不動産市場の知識が必要な複雑な手続きです。用途変更の検討や価格交渉、売買契約など、専門的な知識や経験が求められる場面では、不動産鑑定士や弁護士などの専門家に相談することが重要です。特に、用途変更を検討する場合は、専門家のアドバイスが不可欠です。

まとめ:現実的な価格設定と戦略的な売却

固定資産税課税価格での売却は難しい場合が多いですが、諦める前に、土地の特性を活かした売却戦略を立てることが重要です。専門家の力を借りながら、現実的な価格設定と効果的な売却方法を検討することで、納得できる結果を得られる可能性が高まります。

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