痴呆症の両親の財産管理、姉の独断専行にどう対処すべき?姉妹間のトラブルと法的対策
私は2人姉妹の妹です!実家から車で20分位離れた所に主人と子供2人と住んでいます!痴呆症の親の財産管理の事で相談させて下さい。 父は15年以上前にくも膜下出血で介護認定4と認定され 週に数回デイサービスに通っています。先日母が肺炎になり入院した際ボケが進行していると言われ、退院後介護認定3と認定されました。実家には両親と姉家族が一緒に生活していて母が入院するまでは母が1人で父の介護をしていました。そんな母が入院している時から同居している姉家族が親の通帳と印鑑を全て管理するようになりました。 母は元気だった時から私には長女はケチでお前にお金使われるのが心配らしいと良く言っていました。 私は姉に通帳管理は1人でせずに姉妹が分かるようにしてと伝え一時期所定の場所に置いてあったので確認した所、父の通帳と母の通帳から総額百数万円下ろしていました。しかもキャッシュカードまで作っていました。その事を問い質すと「税金や入院費等で下ろしたけどちゃんと母に返しているし親の金を使った事はない!」の一点張りでした。しかも姉から「言いたくなかったけど、母がお前の子供達が母と出かけるとお金をせびってくるから困るって言ってたし、前から母はお前は嫁に行った人間だから財産は面倒を見てくれる長女だけにあげるって言ってるのを私が姉妹いるんだからちゃんと分けないと今の法律は違うんだって母に言ってあげてたんだよ!それなのに私を泥棒扱いかよ!だったら私達は出て行くからお前が親の介護しろよ!」とまで言われました。しかも姉の娘にまで「親と出かけた時のレシートは?どこにやってるの?」とまで言われる始末!! しかも父が倒れてから持っていた不動産を売却しそのお金で母と姉の受取人の保険にまで私には何も知らされず入っていました。 母が退院してからは両親の介護をしてくれているのは本当に有り難いと思いますが私も両親を病院に連れて行ったりしていますし出来る事は協力すると言ってますが姉は自分だけが介護して大変な思いをしている!!と言います。 正直、小さい頃から姉は自分だけ可愛がってもらいたいタイプで母が私に何かくれると不機嫌になっていました。そんな姉なので必死に姉が正当化しても信じてはあげられません!母が痴呆症になってしまった今は母が言っていた事が正しかったのか分かりません。 でも姉家族だけが親の預金、不動産を勝手に出来るのはおかしいと思うのですが、この様な事に詳しい方に良いアドバイスを頂けたら嬉しいです。
姉の行為に法的問題の可能性あり。成年後見制度の利用を検討。
痴呆症の親と財産管理:基本的な知識
まず、痴呆症(認知症)とは、脳の病気によって記憶力や判断力などが低下する状態です。認知症になると、自分の財産を適切に管理することが難しくなります。そのため、家族が財産管理をサポートする必要があります。しかし、今回のケースのように、家族間でトラブルが発生することも少なくありません。
今回のケースへの回答:姉の行為の法的問題点
姉が両親の通帳や印鑑を管理し、多額の現金を引き出している点、不動産を売却し、そのお金で自身の保険に入っている点、これらは、法律上問題となる可能性があります。特に、両親が認知症であるにも関わらず、姉が一方的に財産を管理し、妹にその状況を知らせずにいる点は、重大な問題です。
成年後見制度について
両親が認知症で判断能力が不十分な場合、「成年後見制度」の利用を検討する必要があります。成年後見制度とは、判断能力が不十分な人のために、後見人を選任し、財産管理や身上保護を行う制度です。後見人には、家庭裁判所が選任します。
成年後見制度の種類
成年後見制度には、次の3種類があります。
- 任意後見:本人が判断能力のあるうちに、将来に備えて後見人を選んでおく制度です。
- 法定後見:家庭裁判所が後見人を選任する制度です。判断能力が不十分と認められた場合に利用されます。さらに、後見の種類として、後見(財産管理と身上保護)、保佐(主に財産管理)、補助(主に身上保護)があります。
誤解されがちなポイント:介護と財産管理
介護をしているからといって、自動的に財産管理の権利が得られるわけではありません。介護をしている家族は、親の財産を適切に管理する義務を負いますが、一方で、私的な利用は許されません。姉の行為は、介護と財産管理を混同している可能性があります。
実務的なアドバイス:証拠の確保と専門家への相談
まず、姉が引き出したお金の明細や、不動産売却に関する書類などを集め、証拠を確保することが重要です。次に、弁護士や司法書士などの専門家に相談し、適切な対応策を検討しましょう。成年後見制度の申立てや、姉に対して損害賠償請求を行うことも検討できます。
専門家に相談すべき場合
今回のケースのように、家族間で財産管理をめぐるトラブルが発生し、解決が困難な場合は、速やかに弁護士や司法書士に相談することが重要です。専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスを行い、紛争解決を支援します。
まとめ:冷静な対応と専門家の活用
痴呆症の親の財産管理は、非常に複雑でデリケートな問題です。感情的な対立を避け、冷静に状況を把握し、証拠を確保することが大切です。そして、弁護士や司法書士などの専門家の力を借りながら、適切な解決策を見つけることが重要です。成年後見制度の活用も視野に入れ、両親の財産と尊厳を守るための行動を検討しましょう。