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相続した土地の場所がわからない!不動産番号から特定する方法と注意点
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おすすめ3社をチェックまず、土地の表示に関する基本的な知識を確認しましょう。土地は、住所(例:東京都千代田区○○1-1-1)だけでなく、より正確に位置を示すために「地番」と「地積」で特定されます。
* **地番(ちばん)**:土地の位置を示す番号。市町村ごとに一意に割り当てられます。まるで土地の住所のようなものです。
* **地積(じせき)**:土地の面積。平方メートル(㎡)で表されます。
* **地目(ちもく)**:土地の用途を表す分類(例:田、畑、山林、宅地など)。土地の利用状況を示すものです。
* **不動産番号**:登記簿に記載される、その土地を特定するための固有の番号です。
グーグルマップは、主に都市部や宅地などの開発された土地を詳細に表示します。そのため、田畑や山林など、開発されていない土地は表示されない、または正確な位置が特定できない場合があります。
相続した土地の位置がわからない場合、最も確実な方法は**登記簿謄本(とうきぼとーほん)**を取得することです。登記簿謄本には、土地の所在地、地番、地積、地目などの情報に加え、土地の位置を示す図面(**地積測量図**)が添付されている場合があります。
しかし、地積測量図が添付されていない場合や、図面だけでは位置が特定できない場合は、さらに**地籍図(じせきず)**が必要になります。地籍図は、市町村が作成・管理する土地の地図で、各土地の地番、地積、地目などが正確に記載されています。
登記簿謄本は、法務局で申請できます。地籍図は、市区町村役場の都市計画課や地籍調査係などで閲覧・取得できます。
登記簿謄本と地籍図を手に入れたら、それらを照合して土地の位置を特定します。
1. **登記簿謄本から地番を確認します。**
2. **地籍図上で、その地番を探します。** 地籍図は、複雑な場合があるので、役所の担当者に相談するのも良いでしょう。
3. **地籍図上の地番の位置から、土地の概略位置を把握します。**
4. **地籍図の情報とグーグルマップなどを照らし合わせて、より正確な位置を特定します。** 地籍図は縮尺が小さく、詳細な地形まではわからない場合が多いので、周辺の目印となる建物や道路などを参考にします。
土地の表示に関する法律は、主に**地籍法**です。地籍図の作成や管理、地番の付与など、土地の正確な位置表示に関する規定が定められています。
* **グーグルマップに表示されない=土地が存在しない、わけではない**:グーグルマップは、全ての土地を表示しているわけではありません。特に、山林や田畑など開発されていない土地は表示されないことが多いです。
* **不動産番号だけで位置が特定できるわけではない**:不動産番号は、登記簿上の固有番号であり、地図上の位置を示すものではありません。
例えば、相続した土地の地番が「○○市△△123」だとします。
1. 法務局で登記簿謄本を申請します。
2. 登記簿謄本に添付されている地積測量図を確認します。
3. 地積測量図に位置情報が不足している場合は、○○市役所の都市計画課などに連絡し、地籍図の閲覧・写しを依頼します。
4. 登記簿謄本と地籍図を照合し、土地の位置を特定します。
5. 必要に応じて、測量士などに依頼し、現地で正確な位置を確認してもらうこともできます。
地籍図が古く、現状と食い違っている場合や、土地の境界が不明確な場合などは、**土地家屋調査士**や**測量士**に相談することをお勧めします。専門家は、正確な土地の境界を測量し、位置を特定するお手伝いをしてくれます。
相続した土地の位置がわからない場合、登記簿謄本と地籍図を手に入れて照合することが最も確実な方法です。グーグルマップに表示されないからといって、土地が存在しないとは限りません。必要に応じて専門家の力を借りることも検討しましょう。 地番、地積、地目などの情報は、土地を特定する上で非常に重要です。これらの情報を正確に把握することで、スムーズに土地の所在を確認できます。
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