• Q&A
  • 相続した土地の測量と権利書:遠隔地での委任と安全な手続き

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

相続した土地の測量と権利書:遠隔地での委任と安全な手続き

質問の概要

親の遺産として土地を相続しました。土地の測量をしたところ、公図と現況に差異があり、地図訂正や地積更正登記の手続きが必要とのことです。遠隔地にある土地のため、測量士さんに委任状と権利書を送るように依頼されましたが、権利書を他人に送っても大丈夫なのか不安です。土地の権利書に関する知識が全くないので教えてください。

【背景】
* 親の遺産相続により土地を取得
* 測量の結果、公図と現況に相違が発覚
* 地図訂正・地積更正登記が必要
* 遠隔地のため、測量士への委任が必要

【悩み】
土地の権利書を測量士さんに送付しても大丈夫なのか不安です。安全な手続き方法を知りたいです。

権利書は慎重に扱ってください。委任状とコピーで対応を。

土地の権利書と登記について

土地の権利書(所有権を証明する書面)は、土地の所有権を証明する重要な書類です。 権利書には、土地の所在地、地番、面積などが記載されており、所有者であることを示す証拠となります。 登記簿(法務局に保管されている土地の所有者や権利関係を記録した簿冊)の情報と権利書の内容は一致しています。 権利書を紛失したり、破損したりすると、所有権の証明が難しくなるため、大切に保管することが重要です。

測量と地図訂正、地積更正登記

土地の測量とは、土地の境界や面積を正確に測定することです。 公図(国が作成した土地の図面)と現況が異なる場合、地図訂正(公図の修正)や地積更正登記(登記簿に記載されている面積の修正)が必要になります。これは、土地の正確な面積を把握し、登記簿の内容を現状に合わせるための重要な手続きです。

権利書の取り扱いと委任状

測量士さんに権利書を送付する必要があるか、という点ですが、原則として、権利書そのものを送付する必要はありません。 代わりに、権利書のコピーと、測量士さんに必要な手続きを委任する委任状(委任者であるあなたの署名・押印が必要)を送付すれば十分です。 委任状には、測量士が何を行うかを具体的に記載し、あなたの意思表示を明確にすることが重要です。 委任状の様式は、測量士から提供される場合もあります。

権利書のコピーの注意点

権利書のコピーを送付する際には、コピーであることを明記し、原本と同一の効力を持たないことを明確にする必要があります。 また、コピーを不正利用されないよう、個人情報(住所、氏名など)の記載部分に注意し、必要に応じて加工(黒塗りなど)を行うことが望ましいです。

誤解されがちなポイント:権利書と登記簿

権利書と登記簿は混同されがちですが、別物です。権利書は所有権を証明する書類ですが、登記簿は法務局に保管されている公的な記録です。権利書を紛失しても、登記簿にあなたの所有権が記録されていれば、所有権は失われることはありません。しかし、権利書の再発行には手続きが必要になります。

実務的なアドバイス

* 測量士さんと事前に十分に連絡を取り、必要な書類や手続きについて確認しましょう。
* 委任状には、委任期間や委任内容を明確に記載しましょう。
* 権利書のコピーは、原本と異なることを明記し、必要に応じて個人情報を加工しましょう。
* 重要な書類は、書留郵便などで送付し、配達記録を残しておきましょう。
* 不安な場合は、司法書士などの専門家に相談しましょう。

専門家に相談すべき場合

土地の相続や登記に関する手続きは複雑な場合があります。 もし、手続きの内容が理解できない、不安を感じている場合は、司法書士や土地家屋調査士などの専門家に相談することをお勧めします。 専門家は、手続きをスムーズに進めるためのアドバイスやサポートをしてくれます。

まとめ

相続した土地の測量と登記手続きにおいて、権利書を測量士に送付する必要はありません。委任状と権利書のコピーで十分です。ただし、委任状は内容を明確に、コピーは個人情報を適切に処理し、安全な送付方法を選びましょう。不安な場合は、専門家に相談することをお勧めします。 大切なのは、手続きを正確かつ安全に進めることです。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop